la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

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セラフィーヌ・ルイの絵画

2010-08-30 17:10:45 | arte (あーと)

週末、岩波ホールで「セラフィーヌの庭」を観る。

はじめは、ゴッホ、モネ、ルノワール、ピカソ、ルソーなど日本初公開の作品が展示されている「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」を観ようと世田谷美術館のチケットを購入していたのだけれど、実はその世田谷美術館に、現在岩波ホールで公開されている映画「セラフィーヌの庭」の主人公となった画家、セラフィーヌ・ルイの絵が一枚あると聞き、せっかくなら映画を観てからその絵も観ようと、朝から岩波ホールに出かける。

休日ということもあって、かなり早くから並んでいる人もあり、どんな映画なのか楽しみになってくる。

映画の舞台は20世紀初頭のフランス。シャンティイ郊外のサンリスで家政婦をしているセラフィーヌ・ルイが、アンリ・ルソーなど多くの画家を発掘した画商ヴィルヘルム・ウーデに見出され、画家となっていくが・・・という実際にあった話を映画化したもの。

映画としてもセザール賞など多くの賞を受賞しただけあり見ごたえのあるものだったけれど、それより驚くのがセラフィーヌが描く絵の力強さ。絵画を勉強したこともなく、樹や花などをただ力いっぱいに描いたその作品は、鮮やかな色が画面いっぱいに踊り、命が躍動しはじけるようなエネルギーが感じられる。

とても魅力的な作品の数々を映画の中で観て、ぜひ本物を観たいと向かった世田谷美術館。

ヴィンタートゥールコレクションは、ピサロ、シスレー、モネなどが描く風景画やドガ、ルノワール、ロダンなどの人物彫刻、アンリ・ルソーやゴッホの人物画、カンディンスキーやクレー、ピカソの抽象画やジャコメッティーの彫刻などとても上質の作品が揃っていて、日本ではなかなか観られないこれらの作品をじっくり鑑賞する。

そのあと、世田谷美術館の収蔵品展へ。

こちらでは素朴派の絵画と題して、アンリ・ルソーなど美術館収蔵の作品が展示されている。

その中に一枚だけあるセラフィーヌ・ルイの「枝」。本当に小さい作品で、映画で観た絵画をイメージするのは難しい。それでも額縁からはみ出すほどの力のこもった筆致と鮮やかな赤が彼女の作品であることを証明している。

多くの作品はフランスにあって、一度にたくさんを観るということはなかなか難しいようだけれど、できれば一枚だけでも大きなキャンバスに描かれた絵を観てみたい。次にフランスを訪れる際には実現してみたい目標である。

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チーズ講座(デモンストレーション/ハードタイプのチーズ)

2010-08-26 17:13:16 | formaggio (ちーず)

チーズ料理デモンストレーションの3回目はハードタイプのチーズを使った料理。

それぞれグリュイエール、エメンタール、トム・フレッシュ、マンステールを入れた4品をシェフが作って見せてくれる。

まず右上がクロックムッシュ。スライスしたグリュイエール(またはコンテチーズ)とハムを挟んだパン・ド・ミ(食パン)を天板に並べてオーブンで両面に火を入れ、ベシャメルソースを表面に塗って、再度オーブンに入れてキツネ色に焼き上げたもの。マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」の中にも出てくる伝統的なフランスの軽食の一つなので、たまにはこんな風に手をかけてベシャメルソースから作ってみるのも良いかも。

その下がスナックにもなるゴマ入りエメンタールのチュイル。スライスしたエメンタールを天板に並べ、サラマンドル(上火だけのオーブン)かオーブンに入れてチーズを溶かし、いったん取り出してゴマをふったあと再度火を入れ、熱々のところをすばやくとい型に入れてチュイール状に成型する。チーズの旨みと黒ごまの香ばしさが美味しい一品。シェフによればシャンパーニュにもとても良く合うとのこと。

左下がジャガイモ入りのトリュファード。低温の油に入れてゆっくり火を通した輪切りのジャガイモをニンニクのみじん切りと炒め、生クリームとトム・フレッシュ、パセリのみじん切りを加えてあえたもので、今はちょっと季節が合わないけれど、寒い時期に食べると身体があたたまりそうな山の料理。

そして左上がマンステールとクミン入りのかぼちゃのスープ。今回は栗南瓜を使い、うす切りのタマネギをバターでソテーしたものと一緒に炒め、フォンでじっくり煮たものをミキサーにかけ、粗めのシノワを通して更に火にかけてとろみをつけている。仕上げに生クリームをたらし入れてクミンをかけたら、キューブ状に切ったマンステールと一緒にいただくこちらも温かい料理。クミンが合うのはあまり知らなかったけれど、他の料理などにも生かせそう。

これらの料理に合わせたのは、南仏の赤ワインミネルヴォア。夏なので少し冷やしすぎていたのが残念だけれど、こってりした山岳地帯のチーズ料理には良く合いそうなしっかりした赤ワイン。

どの料理とも教わった通りの材料と作り方ではちょっと大変そうだけれど、少しアレンジして簡単にできるような一品として作ってみたいと思う。

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北野本店で皿盛りデザートを

2010-08-25 18:45:46 | dolce (おかし)

神戸の楽しみの一つはやはりスイーツ。

老舗も新しい店もたくさんあって迷うのだけれど、一軒オススメをあげるとすれば「カファレル」の北野本店。

イタリア・トリノのジャンドゥーヤ・チョコレートの名店・カファレル。日本人のパティシエとのコラボで、そのカファレルの神戸北野本店が出来たのが2004年。今ではオリジナル商品もたくさん出来て、北野散策でははずせないスイーツの殿堂(?)となっている。

前回行った時は店の都合でサロン・ド・テがお休みだったので、今回はぜひ店内で、と午後の時間に行ってみる。

4席しかないイートイン・スペースがちょうど空いていたので、ケーキを頼んで皿盛りデザートを作ってもらう。

選んだのはジャンドゥーヤとラズベリーのムース。それだけでもチョコとラズベリーピンクのストライプが可愛いデザートだけれど、真っ赤な皿の上に仕上げてもらった皿盛りデザートは、ブラッドオレンジのジェラートやあめが飾られて、まるで宝石のようにきらきら!

一緒にいただくエスプレッソもドッピオ(ダブル)が注文でき、じっくりとジャンドゥーヤ・チョコ入りのスイーツを味わうことができる。

他にもまだまだいろいろなイートインメニューやデザートがあるので、次回もぜひまた来て味わってみたい。

ちなみに販売だけの店舗であれば、今年東京にもオープンしたようなので、機会があればそちらにも行ってみようと思う。

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本当はヒミツにしたいレスタウランテ…

2010-08-24 21:57:15 | ristorante (おいしいとこ)

今回の神戸行きの一番の目的は、実はこの店のお料理をいただくこと。

何ヵ月か待ってやっと予約が取れた「カ・セント」のランチにうかがう。

駅から少し離れた住宅街の一角にあるにもかかわらず、数ヶ月先まで予約で一杯のこの店。

料理はモダンスパニッシュで、スペイン・バレンシアの二つ星レストランにいたシェフが腕をふるう。

シックにまとめられた小さな店内は開店と同時に予約客で一杯になり、洗練されたスタッフのサービスのもと料理がサーブされていく。

まず目を奪われたのが、このローズピンクのアミューズ。鮮やかなビーツのムースの色合いはまるでデセールのようで、なかなか手をつけられずに困ってしまうほど。

その後もシェフのオリジナリティーあふれる料理が続き、食べていくうちに段々シェフの魔法の世界にはまっていく。

そうしてあっという間に過ぎてしまったランチの時間。

シェフとスタッフの方の丁寧な見送りも気持ちよく、これからも更に美味しいものを、と思いながらも、あまり有名になり過ぎないでほしい、と切に願ってしまう、神戸の大切なレスタウランテ。

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猛暑の南京町を歩く

2010-08-23 20:14:37 | viaggio (たび)

まだまだ残暑の続く神戸の町。

とりあえず行きたいところをピンポイントでまわるため、シティー・ループバスで街を巡る。

まず降りたのは南京町。アーケードと違って太陽の照りつけるチャイナ・タウンは、まさに粥の中の暑さ。

中国語版のコカ・コーラ自販機に載ったパンダだけは相変わらず笑顔だけれど、少し歩いただけで息が切れるほどの蒸し暑さ。

しかし、それでも食べたいのがいつもの中華。広東料理の「青龍」でエビチリや油淋鶏、青椒肉絲などをいただき、最後はジャスミンティーのゼリーで一息つく。

暑気払いも兼ねた神戸での美味しいもの散策、まずは一軒目。

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ボストン美術館展&白川沿いでお茶を

2010-08-22 11:51:17 | arte (あーと)

週末、京都に来たついでに京都市美術館で行われている「ボストン美術館展」へ。

あと一週間で終了なので、もうそれほど混んでいないのでは、と思って行ってみたところ、入るのに並ぶほどではなかったものの、会場内はかなりの混雑。

しかし、さすがはボストン美術館が誇るコレクション。レンブラントの全身肖像画に始まり、エル・グレコの宗教画、モネ・コレクション、ドガやマネの人物画、印象派の風景画、バルビゾン派の農村絵画など見所がたくさんあって、時間があれば1日でも見ていたい珠玉の美術展。

さすがに少し疲れてしまったので、美術館を出て近くにあるサロン・ド・テ「オ・タン・ペルデュ」へ。

白川沿いにある静かなこのサロン。紅茶やハーブティー、世界のお茶などを、ケーキやお惣菜といただける素敵なお店。

冷たいピンク・レモネードと甘いラム・オ・ババを頼んで、ゆったり午後の時間を過ごす。

このところ、東京で行われる美術展がそのあとすぐ京都に来ることが多いようなので、うまくタイミングをみて、また来てみたいものである。

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チーズ講座(日本酒とチーズ)

2010-08-19 17:17:56 | formaggio (ちーず)

夏休み明けのチーズ講座はチーズと日本酒とのマリアージュ。

しかしこの暑さのなか、日本酒を数種類ティスティングするのは正直つらい…。
ということで、今回はなるべくチーズのティスティングを中心にして、日本酒はほんの一口だけなめる程度に味見だけすることにする。

チーズ6種類はフレッシュ、白カビ、シェーブル、ハード、ウォッシュ、青カビとすべてのタイプから1種類ずつのセレクション。(ちなみに今回はすべてフランスのチーズ。)

右上からブルゴーニュ地方のデリス・ド・ブルゴーニュ。クリームを添加して造られているため外皮も柔らかく中身はとろりとしたクリーミーなチーズで、酸味と若いマッシュルームのような香りが感じられ、味わいはミルキーでおだやかなデザートのような風味。パンに載せて食べても良いし、ハチミツをかけてデザートにするのも美味しい食べ方かも。

その下がイル・ド・フランス地方で造られたクロミエ。ブリ三兄弟の末っ子と言われる少しクセのある濃厚な白カビチーズで、今回のものはかなりアフィネ(熟成している)状態でとろりとした黄色い中身が溶け出している。外皮にも濃い茶色が混ざり、強いキノコの香りがする。口に入れると旨味と塩分のバランスが良く、後味にぴりっとした刺激が残る濃厚な味わい。このまま食事のあとに一口ずつ味わっていただきたい。

そして右下がベリー地方のプーリニィ・サン・ピエール。こちらもかなり熟成したもので、外皮に近い濃い黄色の部分がとろりと流れ出している。しかしやはりシェーブルチーズのため、真ん中に近い部分は真っ白いぴっちりしまった組織でおだやかな酸味がある。外皮に近い部分には苦味が感じられ複雑な味わいとなってくるので、こちらも、チーズだけであるいはパンに載せてそのままの味と香りを楽しんでほしいチーズ。山羊乳特有の臭みがほとんど感じられないので、シェーブルが苦手な方にもおすすめ。

左下はおなじみ、フランシュ・コンテ地方のコンテで、今回のものは12ヶ月熟成。濃い黄色の中身で脂肪分が表面に浮き出している。香り、味わいともにおだやかなので、サラダやサンドイッチなどに入れたりするのも良いし、スティック状にしておやつ代わりにいただいても美味しそう。

その上がアルザス地方で造られたマンステール。塩水で洗って熟成させたウォッシュチーズで、リネンス菌でオレンジ色になった外皮はねっとりとして、ざらっとした食感が口に残るけれど、中身は黄色いもちもちした組織で、ミルクのコクと旨味が感じられるどちらかといえばおだやかな味わいのウォッシュチーズ。じゃがいもとの相性が良いと言われるので、マッシュポテトなどの上で溶かして食べるのがベスト。(あればクミンシードも添えるとベストの相性になるとのこと。)

左上のブルーがオーヴェルニュ地方のブルー・ドーヴェルニュ。黄色味の強い中身に緑がかった青カビがきれいに出ていて、オレンジがかった外皮には自然のカビも見える。クリーミーな味わいに程よい塩分と青カビの刺激があってふくよかでミルキーな味わい。そのままでもお料理に使っても美味しくいただけるブルーチーズ。

さて、これら6種類のチーズと「合わせた」日本酒は下記の4種類。といっても、マリアージュを考えるほどティスティングしたわけではないので、こちらは味わいを説明する程度でご容赦を・・・。

夏吟醸・無濾過生酒「陸奥八仙」→香りが高い「薫酒」ながら清涼感があり、フルーツやスミレなどの香りがある。軽い甘さが感じられて口あたりが良い。

純米吟醸「貴」→味わいが軽快でなめらかな「爽酒」でさわやかな酸味が感じられる。アルコール感もあり少しパワーが感じられるお酒。

純米・生もと(きもと)「大七」→コクのある「醇酒」でしっかりした骨格があり、日本酒らしい旨味に加え、甘み、酸味、苦味など複雑な味わい。

純米・自家熟成酒「酒一筋」→熟成タイプの「熟酒」で、濃い茶色の色合いとバニラやカラメル、チョコレートやメープルのような濃厚な香りと味わいが特徴。

一般的にさわやかな酒は軽めのチーズと、しっかりした味わいの酒には濃厚なチーズとの相性が良いと言われるので、もう少し涼しくでもなったら日本酒もいくつか試してみてチーズとの相性も確認してみたいと思う。

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チーズ(夏休み番外編)

2010-08-15 23:15:37 | formaggio (ちーず)

いつものチーズ講座が夏休みなので、今回は自分でチーズ(&ワイン)を調達してみた特別編。

まず右上がシェーブルの定番、フランス・サントル圏で造られるサントモール・ド・トゥーレーヌ。伝統的に麦わらを通して造られていたため、今もその名残で真ん中に穴があいた個性的な形。今回はしっかり熟成しているものなので、外皮も白や黒の他にカビの緑色も見える。中身も外皮近くはかなり濃い黄色になっていて、口に入れるとこってりした食感と熟成したナッツの香り、そして山羊乳の酸味が口の中に広がって、ぜひ時間をかけてゆっくり楽しみたいチーズ。

その下の表面が白くつるりとしたチーズが、イタリア・ヴェネト州のアジアーゴ・プレッサート。外皮も白く味わいもおだやかな牛乳製のチーズ。プレッサートは若くてフレッシュなタイプなので、サンドイッチなどに使うのが良さそう。

右下の外皮がオレンジ色のものがフランス・コルスのウォッシュチーズでウ・ベル・フィゥリツ。羊乳を使って造られているだけあって中身には脂肪分がしっかり浮き出して味わいも羊乳の独特のコクが感じられる。オレンジ色の外皮に感じる苦味もいいバランスとなっている、じっくり味わい型のチーズ。

左下のソフトなチーズが、フランス・ブルゴーニュ圏で造られる牛乳製のウォッシュチーズ、スーマントラン。今回は農家製でミルクの香りと甘み、そして旨みの強いしっかりした味わいの濃厚なものなので、このままで少しずつ楽しみたい贅沢な味わいのチーズ。

その上がフランス・ローヌ=アルプ圏で造られるブルーチーズ、ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ。山のチーズで熟成が進んでいるせいか、表面は岩のような茶色と白で、中身も黄色というより黄土色に近い濃厚な色合い。口に入れると青かびの塩分はそれほど強くなく、むしろミルクと旨みの成分が強くずっしりと重い印象のチーズ。スライスしたバゲットに載せると贅沢なオードブルになりそう。

左上の茶色がかったごつごつしたハードチーズが、オランダ製の山羊乳製ゴーダチーズ、バラリーナ。放牧した山羊のミルクを使って伝統的手法で造られるアミノ酸の旨みがたっぷりのチーズで、ミモレットに似た、しかしミモレットよりミルクを感じさせる濃厚なチーズ。ワインや日本酒などを飲みながら固まりを少しずつ崩して食べてみたい、おつまみ向きのチーズ。

これら個性的なチーズに合わせてみたのが、スパークリングと白ワイン。

スパークリングがオーストラリアのオーガニックワン・ブラン・ド・ブラン。シャルドネ100%ながら、ハチミツやコンポートの甘い香りと味わいで、冷やして飲むとちょうど良い美味しさ。チーズの苦味とこのワインの甘みがよく合うので、今回のチーズではウォッシュチーズのウ・ベル・フィゥリツやスーマントランとの相性が良かった。

白ワインはフランス・ロワール地方の、シャトー・ラ・タルシエール/ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー。シュール・リー(澱と一緒に熟成させ、旨みなどを引き出す造り方)の割にはきりっとした造りで酸がしっかりしているので、今回のチーズの中ではサントモール・ド・トゥーレーヌやおだやかな味わいのアジアーゴ・プレッサートなどと合わせるのが良さそう。

今回は普段なかなかテイスティングできないものをと思って探したので、新しい味わいのものが多く、いろいろ発見をすることができた。

調達に際しアドバイスをいただいたフォルマジュリー「アルパージュ」に感謝。

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ピエール・エルメ 夏のコレクション

2010-08-10 20:23:06 | dolce (おかし)

暑くてもバテていても、食べたくなるピエール・エルメのデザート。

せっかくなので、いつもの定番とはちょっと違った夏らしい4種類を選んでみる。

まず右上がサンサシオン・サティネ。パッションフルーツ、オレンジ、そしてヨーグルトの3層のジュレがグラスに入っていて、酸味とちょっとゼストの苦味が効いたさわやかなデザート。

その下もやはりパッションフルーツを使ったサティネシリーズのミルフィーユ・サティネ。マスカルポーネクリームに甘酸っぱいパッションフルーツとオレンジのコンポートをはさんだこちらも夏らしいミルフィーユ。

左側の赤いジュレはサンサシオン・イスパハン。下の層にはラズベリーのジュレ、そしてその上のローズのジュレの中にライチのシロップ漬けが入っていて、何となく水中花を思わせるようなきれいな色合いのデザート。味わいもライチの甘みとローズの香り、ラズベリーの甘酸っぱさの絶妙なバランスで、エレガントに味わえる一品。

そして左上がエモーション・リュディック。これも同じような色合いながら、こちらは中身はイチゴのジュレ、ビーツとイチゴのコンポート、マスカルポーネチーズとアングレーズソースにひなげしの花のシロップを加えたものにイチゴのマシュマロを載せてとても可愛らしいデザート。マスカルポーネが入っているので、チーズのクリーミーさとイチゴの酸味でキャンディーのような甘酸っぱさが感じられる。

こんなおしゃれなデザートに囲まれて、泡がしゅわしゅわ立つシャンパーニュやスパークリングなどをいただけば、幸せで優雅な時間が過ごせるはず。

まだまだ暑いけれど、たまにはPatisserieに寄って夏ならではのデザートを楽しみたいと思う。

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現代アート&やっぱりお茶を

2010-08-09 17:04:28 | arte (あーと)

週末は北品川にある原美術館へ。
現在行われている展示は、アメリカ生まれの写真家ウィリアム・エグルストンによる「パリ-京都」。
自身の故郷であるアメリカ南部の風景や人物写真に加え、パリや京都の何気ない風景を撮ったカラー写真がギャラリーの壁に並ぶ。

パリや京都で何となく見ていた景色が、彼の手にかかると色鮮やかに浮かび上がり、その美しさに思わず一枚一枚の写真に目を留めてしまう。

またその写真からイメージして書かれた彼のスケッチも一緒に展示されていて、その両方を見比べて鑑賞するのも楽しい。

そしてこの原美術館の楽しみはまだ他にもある。

中庭へ出るとそこは気持ちの良い芝生の空間。その中にもイサムノグチをはじめとする作品が点在しており、地面に腰を下ろしてゆっくりと作品を鑑賞したり休憩もできる。

また建物のアーチ状に伸びた側面はカフェになっていて、窓越しに中庭を眺めながら食事をしたりお茶を飲んだりすることもできる。メニューもなかなか凝っていて、ワインやシャンパーニュなどを頼むこともできるし、ちょっとカクテルが飲みたければ、レモネードに赤ワインを注いだカクテル、アメリカンレモネードなどもおすすめ。アプリコットのタルトも頼んで、時間を気にせずにゆっくりと中庭の作品とそれを見て回る人を鑑賞する。

普段は最寄り駅の品川駅からも少し遠くて、ちょっと不便なところにあるこの美術館だけれど、6月から毎週日曜日は駅と美術館を結んだミニシャトルが運行されているので、御殿山の散策はちょっと暑くて、という方は、それを利用するのも良いかも。

ちなみに現在行われているウィリアム・エグルストンの写真展は8月22日までなので、もしご興味のある方はお早めに。

ついでに、館内にあるミュージアム・ショップにも、さまざまなアーティストが作った面白いグッズがたくさん販売されているので、作品を鑑賞したあとにちょっと寄ってみるときっと楽しいはず。

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花火@神宮

2010-08-06 17:10:14 | diario (にっき)
暑気払いに花火は欠かせないけれど、大規模な花火大会に行くとものすごい人の数で帰ってくるのもひと苦労…。

ということで、花火が手軽に楽しめる神宮球場へ。

ただ今「神宮夏祭り」キャンペーン中で、8月29日までの主催試合ナイターでは、毎試合5回裏終了後に300発の花火が打ち上げられる。

球場で生ビールを買い、応援しながら花火を楽しむ。

暑い夏の夜の、ちょっと楽しい時間!

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チーズ講座(スペインのチーズ)

2010-08-05 17:37:59 | formaggio (ちーず)

スペインには100種類以上のチーズがありながら、イディアサバルやケソ・マンチェゴなどいくつかの有名なチーズを除くと知っているチーズがあまりなく、チーズ王国であるフランスの隣に位置しながらも、どことなくブラックホール的な存在である。

イタリアの中部・南部と同様に羊が多く飼われているため、圧倒的に羊乳を使ったチーズが多い一方で、「緑のスペイン」と呼ばれる北部では牛乳を使ったチーズが造られ、また羊と一緒に飼育されている山羊の乳も使った混乳製のチーズも多い。

またスペインには大陸部とは別に、マヨルカ島/メノルカ島のあるバイアレス諸島や、アフリカ大陸の西側に位置するカナリア諸島もあり、それぞれ特徴的なチーズが造られている。

そんな多様なチーズの中から今回テイスティングしたのが次の7種類。

右上の外皮が黄色いチーズがガリシア州のアルスワ・ウジョワ。牛乳製でむっちりした柔らかい組織でやさしいミルクの味わいでサンドイッチなどに良さそう。

その下がカスティーリャ・イ・レオン州のモンテネブロ。外皮に灰をまぶして造った山羊乳のチーズで、中身はシェーブルらしく真っ白で、口に入れると塩味と山羊乳の酸の味わいがせめぎ合うどちらかというとパワフルな味わいの山羊乳チーズ。

外皮が赤紫色のチーズがケソ・デ・ムルシア・アル・ビノ。ムルシア州で造られる赤ワインで外皮を洗ったチーズで、中身は透明感のある白い組織でぼろっと崩れる感触がある。羊乳のチーズにしてはミルクの味わいがさっぱりしていて他のものと合わせやすいので、サラダなどに入れて使うと良さそうなチーズ。

その左隣の茶色い外皮の丸みがかったチーズがマオン。メノルカ島で牛乳を使って造られているが、ここで造られるチーズはすべてマオンと呼ばれるので、味わいが時期やロットによってかなり違う。以前食べた時は塩味が強くミルクの香りの印象があったけれど、今回のものはどちらかというと塩味はおだやかで、少し苦味をともなった旨みが口に広がる。料理の上にスライスして少し溶かして食べてみても面白いかも。

左下の細長い三角形のスライスが、バスク州/ナバラ州で造られるイディアサバル。凝乳酵素に羊から取った動物性のレンネットを使う伝統的製法で造られるチーズで、透明感のある黄色い表面には脂肪が浮いている。わずかな辛味と旨みが感じられる複雑な味わいなので、スライスをオードブルにしていただくのが良さそう。

その上の四角いスライスのチーズがカスティーリャ・ラ・マンチャ州で造られたオベハ・アル・ロメロ。難しそうな名前だけれど、オバハが羊でロメロがローズマリーの意味なので、つまり外皮にローズマリーをまぶして造った羊乳製のチーズ。熟成感のあるかなり固い食感で、旨みとハーブの香りが感じられる。羊乳の甘みがあるチーズなので、ジャムなどを合わせてもバランスが良い。(今回はアカシアのハチミツを合わせてみたけれど、なかなか美味しかった。)

そして最後が左上のカブラレス。アストゥリアス州で造られる青カビチーズで、中身全体にびっしりと青カビが見える。混乳製のチーズで季節によって牛乳、羊乳、山羊乳の中から合わせて造られ、フランスのロックフォール同様、自然の洞窟でじっくり熟成させる。強い塩味と独特のぴりっとした刺激的な味わいを感じるチーズなので、少量をアルコールなどと合わせて食後にいただくと美味しそう。

ワインは、白がルエダ地区で造られるテルモ・ロドリゲスのBASA。ヴェルデホが80%、ヴィウラが15%、そしてソーヴィニョン・ブラン5%使われていて、コンポートのような甘い香りと、ハーブやレモンゼストのような苦味とさわやかな味わいのフレッシュな白ワイン。イディアサバルやオベハ・アル・ロメロなど、羊乳を使った熟成タイプのハードチーズとの相性が良かった。

そして赤がカスティーリャ・イ・レオン州ビエルソで造られるソト・デル・ヴィカリオ メン・デ・メンシア。土着品種であるメンシアを100%使った濃い色のワインで、黒い果実とタバコやスパイスなどが感じられるしっかりした味わい。チーズとの相性はおだやかな旨みと塩味をもった牛乳製のマオンとのバランスが一番良かった。

このように、地方ごとに少し変わった面白いチーズがあるのがスペイン。有名な巡礼地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼者がその途上で食べたというチーズなど歴史的なエピソードも多くあるようなので、そんなところから調べてスペインとチーズとの関わりなどもう少し学んでみたいところである。

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暑い日は美術館とお茶で

2010-08-01 18:16:28 | arte (あーと)

身体も溶けてしまいそうな今年の暑さ。

せめて涼しい気分で美術鑑賞でも、と思って国立新美術館に行ってみる。

目玉のオルセー展は長蛇の列なので、もう一つ観てみたかった「マン・レイ展」へ。

1920年代からニューヨークとパリで写真や造形、映像などの分野で活躍し、多くの画家や作家、俳優や文化人との交流があったマン・レイ。その前衛的と言われた彼の芸術は、今も通用するような普遍的な新しさを感じる。

会場内も映像が流されていたり、座って作品を鑑賞できたりと、大混雑の「オルセー展」とは違ってゆったりした雰囲気なので、たまにはゆっくりという方にはおすすめ。

帰りは少し歩いて「ウェスト青山ガーデン」へ。銀座ウェストのティーサロンで、昔ながらのクラシックな雰囲気にほっと一息つける場所。

ケーキもたくさんあるけれど、新しい味を楽しむなら、ゴルゴンゾーラのクリームが入ったシュークリーム「ゴルゴンゾーラパフ」。注文してからカスタードクリームをサンドする「ミルフィーユ」も頼んで、お代わり自由のティーやコーヒーと一緒にいただけば、暑さの疲れもしばらくは忘れられそう。

今年はこれからも良い展覧会が目白押しなので、また機会を見つけて、心と身体のリフレッシュも兼ねて美術館に足を運んでみようと思う。

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