la mia dolce vita

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国立新美術館「陰影礼讃」

2010-10-14 17:09:02 | arte (あーと)

現在「ゴッホ展」も行われている国立新美術館。

でも今回見てきたのは5つの国立美術館が共同で開催している「陰影礼讃」。

収蔵している作品から「陰影」をテーマに展示するものを選び、足元や地面に落ちる人や物の「影」と、光がさえぎられた場所が薄暗く見える「陰」がそれぞれの作品の中でどのように表現されているのかを考える展示となっている。

選ばれた作品は年代も作者も描き方もさまざまで、そんな乱雑とも思えるような並べ方をしている作品群を「陰影」という観点から見つめてみると、今まで見えていなかった構図や作者の意図などが見えてきてとても興味深い。

作品を見終わって展示室を出ると、ガラス張りの壁を通して陽光が差し込んでいて、さまざまな物体に影を作り出しているのが見えて、ついじっと眺めてしまう。

ふだん、何気ない風景や情景の中にも映り込んでいる影と陰。ちょっとした小さな写真ぐらいであれば、いつか自分でも少し試してみようか、と思った次第。