真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

外国人観光客の洪水

2024年05月14日 | Weblog
コロナ禍の水際対策が緩和され、円安が進んだため、外国人観光客が再び急増している。観光公害も増え、ホテル代や外食費も高騰している。円安が今後も続けば、日本人の生活はさらに圧迫されるだろう。

先日、通勤時間帯に電車に乗ったら、外国人旅行者が増えているのに驚いた。空港から都内ホテルへの移動をしているのだ。5、6人連れで、巨大なスーツケースを電車の中に持ち込んでいる。

彼らは、新幹線にも巨大なスーツケースを持ち込む。座席前のスペースか荷棚に載せるが、通路にはみだして通行の邪魔になる。そこで、東海道・山陽新幹線・九州新幹線では、特大荷物の車内持ち込みを事前予約制とすることにした。

オーバーツーリズム(観光公害)とは、イタリアなどのヨーロッパ諸国で、以前から問題になっていたことだ。外国人旅行客が押し寄せ、観光地だけでなく、日常生活空間に侵入してくる現象だ。

日本の観光地でも、コロナ前から問題とされていた。 京都では市バスが外国人旅行者で一杯になって地域住民が日常生活に利用することができないとか、鎌倉駅ではゴールデンウィーク中には駅の外まで行列ができ、乗車するまでに1時間近く待つというニュースが報道された。  

また、観光客に人気のある場所付近の住宅街では、庭や敷地内に食べ歩きのごみが捨てられたり、私有地に無断立ち入りされたりする。多くの観光客がタクシーを利用するため、住民が利用できない。

さらに、民泊の増加などによる地価・家賃の高騰や、治安の悪化で住民が流出するという、地域価値の低下現象も懸念された。  

歴史的建造物への落書きや、自然破壊、店の雰囲気の悪化などの観光資源劣化問題もあった。これは国内旅行者の減少にもつながる。渋滞や混雑のため、京都への旅行を断念する日本人が増えたと言う。私もその一人だ。  

外国人旅行客は、2013年から急激に増えた。政府観光局(JNTO)の3月17日発表によると、2024年3月の訪日外国人客数(推計値)は308万1600人で過去最高だった。

3月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国66万人、台湾48万人、中国45万人、アメリカ29万人、香港23万人だった。 一方、3月に海外へ出国した日本人数は約122万人で、19年同月比63%にとどまった。


外国人旅行客が増えたのは、円安のためだ。客が増えるので、空路はもちろんのこと、新幹線もホテルも、日本人には高くて利用できなくなった。利用できるのは外国人だけになるだろう。

本当に今は、どこに行っても街中に外国人旅行者と見られる方々が闊歩している。
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