スーパークールビズ

夏の電力不足に対応するため、環境省がジーンズやアロハシャツ、サンダルでの通勤も認める節電対策を発表した。それをスーパークールビズと呼ぶのだが、さてさて、本当に実行可能だろうか。

スーパークールビズに対応できるのは、事務所内で働くことが中心の人であって、営業等取引先の顧客とお会いする仕事の場合は少し無理があるように思うのだ。個人的にはスーツにノーネクタイが似合う男性がセクシーでかっこいいと思うのだが、イタリア男性でもなければ、そうそうかっこ良くは着こなせない。

本学も室温28度まで冷房を入れてはいけないと言われているのだが、学生が大勢いると今でも教室はとても暑いので、７月になったらどうなるのかと憂鬱だ。暑くて学生も教員も授業どころではなくなるかも知れない。

加えて、就職活動は震災のために少し遅れ気味であり、今年の企業の採用活動のピークが７～８月にずれ込む可能性が大なのだが、就職活動中の学生たちはリクルートスーツから逃れることは出来ないだろうと思う。昨日も、夏用のスーツを用意すべきかと学生に問われ、答えに窮した。

他方、デパートやアパレル業界にとっては追い風で、通気性や速乾性の良い肌着やジャケットの販売に力を入れている。ジーンズにT-シャツ姿の叔父さんたちが、スーツ姿よりもかっこう良く見えるとはとうてい思えないので、ファッションセンスを問われることにもなる。