何ができるのか。
患者本位の医薬分業が問われ、2015年から始まった「患者のための薬局ビジョン」が議論された。
その具体的な動きとして登場したのが「健康サポート薬局」である。
当初の賑わいはどこ吹く風のように、健康サポート研修に群がる薬剤師の姿が消えつつある。
そして、今年の1月末で全国にたった1,243軒の実績となった。
約6万軒近くある薬局の2%ほどに当たる。
これで何がやりたいのか。
何ができるのか。
いささか疑問だ。
いつもブログにも書いているが、地域の薬剤師会の会長の薬局は「健康サポート薬局」の登録を済ませているのだろうか。
もしまだなら、何が難しいのか分かるはずだ。
この仕組みがおかしいとなぜ声を上げないのだろうか。
”絵にかいた餅は食えない“
理想の薬局を提示されても、それで薬局として生活できるのだろうか。
逆な考え方をすると6万軒から1,243軒を差し引いた薬局は“患者のため“になっていないと言えるのか。
そうだとするとほとんどの薬局は患者のためになっていないと言える。
そんな事はないと思うが…誰も何も言わない。
そろそろ医薬品医療機器等法(薬機法)の審議が国会でも始まるだろう。
薬局・薬剤師にとって、その在り方が問われる法改正である。
あまりにも知らずに時が流れている。
地域の薬剤師会から会員に向けて何か情報はあったのだろうか。
お任せもいいが、決まったことには従わなければならない。
知らなかったでは済まない。
思い出すと敷地内薬局も決まった後からいくら声を出しても手遅れだった。
オンライン服薬指導も確実に進んでいる。
直ぐには広がらないと思うが5年先、10年先の薬局の姿が大きく変わるかもしれない。
1,234軒の「健康サポート薬局」に、国は薬局のビジョンを見出せるのだろうか。
国民のためにといいながら実体のなさが国民のためになるのだろうか。
何ごとも”知らずが仏“と時の流れに身を任すのか。
添削が入りました!
”知らずが仏”ではなく”知らぬが仏”だそうです。
日本語って難しいですね。(8:56)