細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ダレン・シャン』はハーフ・ヴァンパイアの屈折した魔界と現実。

2010年02月02日 | Weblog
●2月1日(月)13-00 半蔵門<東宝東和試写室>
M-012 『ダレン・シャン』Cirque du Freak/The Vampire's Assistant (2009) universal
監督/ポール・ワイツ 主演/クリス・マッソグリア ★★★
もともとサーカスには獣人や小人のような異常体系の見せ物が売り物の部分もあるが、これはフリークだけのショウ<シルク・ド・フリーク>に魅せられた少年の話。
コミックの常套展開で彼と親友は妖怪たちの戦争に巻き込まれて、天使と悪魔のような対極のライバルになる。つまり「ハリー・ポッター」と「スパイダーマン」のミックス品の印象だ。
ダレン・シャンの書いた原作コミックはシリーズとして大ベストセラーとなっているそうで、少年ダーク・ファンタジーのファンには待望の第1作登場。
謎の吸血鬼にジョン・C・ライリーや、座長には渡辺 謙さんも扮していて、そのおどろおどろした奇人ワールドは視覚的にはユーモラスで楽しめるが、なにしろハーフ・ヴァンパイアの世界なので夜の暗いシーンばかり。赤と青の彩色巨大猛毒スパイダーの存在感が素敵だが、「ナイトメア・・・」のヘンリー・セリックやテリー・ギリアムのフリーク・ワールドに比べると寂しい。
もともと、少年少女向けの怪奇アドベンチャー用品なので、定番ランチなのだろう。

■ボテボテのイレギュラーゴロがショート手前で止まり、内野安打。
●3月19日より、日劇などで春休みロードショー

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