ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「福祉仮設整備を」障害者ら段差不安

2016年06月19日 03時41分35秒 | 障害者の自立

 熊本地震から2か月が経過し、被災者の仮設住宅入居がようやく進みつつある中、障害者や足が悪い高齢者からは「段差を解消してほしい」と改善を求める声が上がっている。専門家は「福祉仮設住宅」の整備を提唱している。

 熊本県益城(ましき)町の仮設住宅の建設現場。今月上旬、被災した障害者の支援に取り組んでいる熊本学園大の東俊裕教授が、県職員らと訪れ、トイレなどの各種設備が障害者に配慮した仕様になっているかどうかを調べた。弁護士でもある東教授は、自らも小児まひで車いす生活を送る。

 トイレの入り口は車いすが通らず、車いすを使わない場合も、介助者が付き添えるスペースがなかった。

35戸のうちスロープが付いた3戸の住宅でも、浴室の入り口に2段の段差(11センチと18センチ)があった。

 東教授は「障害者だけでなく、足の悪い高齢者にも使いづらいと思う。施工前に障害のある人の声も聞いてほしかった」と話す。今後、調査結果をまとめ、県に改善点について要望するという。

2016年06月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

浦安の障害者支援施設で虐待 千葉

2016年06月19日 03時36分34秒 | 障害者の自立

 浦安市の障害者支援施設で、知的障害のある男性利用者に職員が馬乗りになる事案があり、通報を受けた市が「虐待があった」と判断していたことが17日、報告を受けた県などへの取材で分かった。県などによると4月25日、男性利用者が施設内で自分の頭をたたくなどしたため、馬乗りになって取り押さえたという。利用者にけがはなかった。県の担当者は「情報を精査し対応を検討する」としている。県や市は施設名や報告内容の詳細を明らかにしていない。

2016.6.18    産経ニュース


<片目失明>苦悩を知って…NPO「障害者認定」求め活動

2016年06月19日 03時31分18秒 | 障害者の自立

 片目の視力を失った人たちで作るNPO「片目失明者友の会」が、視覚障害の認定基準の見直しを求めて活動を続けている。現行の国の基準では片目の失明だけでは障害者と認定されず、見える方の視力が0.6以下であるという条件があるためだ。見える目を酷使して頭痛などに悩む人も多く、代表の久山公明さん(66)=広島市=は「私たちの苦しみを知ってほしい」と訴えている。

 久山さんは小学3年で左目の視神経に異常が見つかり、翌年に失明。障害認定してもらおうと母親が役場などに相談したが、右目の視力が1.5あり、基準を満たしていないとして認められなかった。基準は身体障害者福祉法に基づくもので、1950年に作られて以来、ほとんど変わっていない。

 片目の視力を失い、久山さんの人生は変わった。中学と高校でいじめを受け、鉄道の仕事をするという夢も諦めた。家具卸売会社で働き始めたが、頭痛やめまいに悩まされ、段差でつまずいて転倒することも多かった。

 定年を目前にした2013年、「黙っていては何も変わらない」と1人で同会を発足させた。会のフェイスブックを開設すると、全国の片目失明者が悩みを書き込むようになった。「差別が怖くて片目失明を周囲に隠している」「義眼を交換するたびに数万円の自己負担が必要」−−。多くの人が苦しんでいることを知った。

 会員は約370人になり、「自分たちを障害者と認めてほしい」という声も強まった。障害認定されれば自己負担なしで義眼が製作でき、公共交通機関の運賃が割引になるなど支援が受けられる。同会は14年6月、片目の失明で障害認定されるよう基準の見直しを求める要望書を、約3万6000人の署名とともに厚生労働省に提出した。

 認定基準の見直しについては、塩崎恭久厚労相が今年3月の参院予算委員会で「検討を進めて結論を出したい」と答弁。日本眼科学会などが見直しを進めており、その検討結果を踏まえ、厚労省は専門家検討会で議論する見通しだ。

 久山さんは「片目失明者の日常生活には大きな困難がある。一日も早く障害者と認めてほしい」と話している。同会は電話(082・873・3963)で参加者を募集している。

 ◇視覚障害の認定基準

 両目の視力を足した数値や視野により1〜6級に分かれる。最も軽度な6級は片目の視力が0.02以下、もう片方の視力が0.6以下で、両目の視力の合計が0.2を超えるもの。厚生労働省によると、障害認定された国内の視覚障害者は31万6000人(2011年)。

毎日新聞  6月18日


<片目失明>苦悩を知って…NPO「障害者認定」求め活動

2016年06月19日 03時31分18秒 | 障害者の自立

 片目の視力を失った人たちで作るNPO「片目失明者友の会」が、視覚障害の認定基準の見直しを求めて活動を続けている。現行の国の基準では片目の失明だけでは障害者と認定されず、見える方の視力が0.6以下であるという条件があるためだ。見える目を酷使して頭痛などに悩む人も多く、代表の久山公明さん(66)=広島市=は「私たちの苦しみを知ってほしい」と訴えている。

 久山さんは小学3年で左目の視神経に異常が見つかり、翌年に失明。障害認定してもらおうと母親が役場などに相談したが、右目の視力が1.5あり、基準を満たしていないとして認められなかった。基準は身体障害者福祉法に基づくもので、1950年に作られて以来、ほとんど変わっていない。

 片目の視力を失い、久山さんの人生は変わった。中学と高校でいじめを受け、鉄道の仕事をするという夢も諦めた。家具卸売会社で働き始めたが、頭痛やめまいに悩まされ、段差でつまずいて転倒することも多かった。

 定年を目前にした2013年、「黙っていては何も変わらない」と1人で同会を発足させた。会のフェイスブックを開設すると、全国の片目失明者が悩みを書き込むようになった。「差別が怖くて片目失明を周囲に隠している」「義眼を交換するたびに数万円の自己負担が必要」−−。多くの人が苦しんでいることを知った。

 会員は約370人になり、「自分たちを障害者と認めてほしい」という声も強まった。障害認定されれば自己負担なしで義眼が製作でき、公共交通機関の運賃が割引になるなど支援が受けられる。同会は14年6月、片目の失明で障害認定されるよう基準の見直しを求める要望書を、約3万6000人の署名とともに厚生労働省に提出した。

 認定基準の見直しについては、塩崎恭久厚労相が今年3月の参院予算委員会で「検討を進めて結論を出したい」と答弁。日本眼科学会などが見直しを進めており、その検討結果を踏まえ、厚労省は専門家検討会で議論する見通しだ。

 久山さんは「片目失明者の日常生活には大きな困難がある。一日も早く障害者と認めてほしい」と話している。同会は電話(082・873・3963)で参加者を募集している。

 ◇視覚障害の認定基準

 両目の視力を足した数値や視野により1〜6級に分かれる。最も軽度な6級は片目の視力が0.02以下、もう片方の視力が0.6以下で、両目の視力の合計が0.2を超えるもの。厚生労働省によると、障害認定された国内の視覚障害者は31万6000人(2011年)。

毎日新聞  6月18日


<杜の都のチャレン人>工夫凝らし助け合う

2016年06月19日 03時22分52秒 | 障害者の自立

◎視覚障害者のつながりづくりに力を尽くす 宇和野康弘さん(61)

 音声で時刻や気温を伝える時計、目盛りに凹凸のあるメジャー、一押しで決まった量が出るしょうゆ差し。「元々は障害のある人のために考案されましたが、高齢化社会で今はユニバーサルデザインと呼ばれるまで一般化しました」
 宮城県視覚障害者情報センター(仙台市青葉区)の一室で、ほほ笑みながらテーブルに一つ一つ広げてみせる。センターでは、どんな人でも使いやすく設計された生活雑貨の見本品を100種近く所蔵し、来館者に紹介している。
 38年間教壇に立った県視覚支援学校(青葉区)を3月で退職し4月、視覚障害者として初めて同センターの所長に就いた。点字・録音図書の郵送貸し出しや生活相談、講習などの事業に取り組む。
 人は、情報の8、9割を視覚から得るとされる。「目が見えない人には読み書きと歩行の二大不自由があり、家に引きこもりがち。センターを知り、もっと活用してほしいんです」。昨年3月現在、県内の視覚障害者手帳所持者は5334人で、このうちセンターの利用登録者は937人と2割に満たない。就任早々、視覚障害者のつながりづくりに力を入れる。
 昨年のこと。友人と話していて、自宅にいながら電話のプッシュホン操作で自分の銀行口座から送金できるサービスがあることを知った。利用したら暮らしがぐっと便利になり、情報交換の大切さを改めて痛感した。
 中学1年の時、網膜剥離で視力を失った。ひどく落ち込んだが、先輩に勧められて中学3年で柔道を始め、人生が変わった。対戦相手を求めて、東北高や県警機動隊など一人でどこへでも出掛けた。強豪に挑み、自信も付いた。
 「視覚を使えなくても、助け合いや工夫次第でできることは広がります」。柔道で鍛えた持ち前の行動力で、県内各地で視覚障害者の情報交流会を次々と計画し、その思いを届け続ける。



<うわの・やすひろ>54年大崎市岩出山生まれ。東京教育大教育学部卒。88年パラリンピックソウル大会の柔道86キロ級で金メダルを、92年バルセロナ大会で銀メダルを獲得。宮城県視覚障害者福祉協会副理事長。仙台市青葉区在住。

2016年06月18日   河北新報