ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者差別寸劇で考える あす仙台でフォーラム

2015年09月27日 11時49分26秒 | 障害者の自立

◎共生テーマに講演も

 障害者団体でつくる「誰もが暮らしやすいまちづくりをすすめる仙台連絡協議会」(条例の会仙台)などは27日、障害が理由の差別について問題提起するフォーラムを仙台市青葉区のエル・パーク仙台で開く。
 「あなたは差別をうけたこと、ありませんか?~みんなで考えよう、暮らしやすいまちを!」と題し、第1部は仙台を拠点に活動する「仙台小劇団」が実際にあった障害者差別の事例を寸劇で紹介する。
 第2部では山梨学院大法学部の竹端寛教授が講演し、障害の有無によらず共生できる社会実現に向けた政策課題や権利擁護の在り方を語る。
 条例の会仙台が挙げる障害者差別の事例は「子どもを幼稚園に入れてもらえなかった」「病院で診察拒否された」「災害時に避難所から『出て行け』と言われた」などと多岐にわたる。
 杉山裕信代表(49)は「障害者福祉に関心のない人にも来てもらえるよう寸劇を取り入れた。『こういうことも障害者にとって差別に当たる』と理解してもらい、少しでも差別をなくしていきたい」と話す。
 午後1時開会。入場無料。連絡先は条例の会仙台022(248)6054。

2015年09月26日    河北新報


視覚障害者の可能性を広げる点字図書館理事長 田中徹二さん

2015年09月27日 11時42分49秒 | 障害者の自立

 東京・高田馬場にある社会福祉法人日本点字図書館は、視覚障害者や文字を読むのが困難な人が利用する国内最大の点字図書館だ。点字図書、録音図書の蔵書数は約3万7千タイトルに及ぶ。

 その館長に就いた1991年から現在までを「デジタル化の25年」と語る。録音図書は希望のページに瞬時に飛べるようになり、読書の質や情報収集の速度が格段に上がった。2010年から同館が管理するインターネット上の「サピエ図書館」は、点字や録音のデータをダウンロードして利用できる。こうした新技術の導入や活用を積極的に推し進めた。

 01年から理事長。活動は図書館の外にも広がり、点字ブロックの規格作りや駅ホームの転落防止柵の普及にも尽力した。国内外に顔が広く、先月もマレーシアに出張したばかり。「とにかくタフ」と周囲の評。本人は「関心のあることに首を突っ込んできただけ。周りの人たちが支えてくれた」。

たなかてつじ(80歳)

2015年9月26日      朝日新聞


対話を大切にした「移動販売」障害者の「テニススクール」

2015年09月27日 11時30分31秒 | 障害者の自立

 日常の困り事を解消する生活サポートサービスを提供する店舗「京王ほっとネットワーク」を展開している京王電鉄(株)(関戸)。「勾配の急な坂に囲まれている」「近隣商店の減少」といった多摩NT(ニュータウン)の現状から、日常の買物に不便を感じている人の増加を受けて2013年11月から「顧客宅へ出向いていく」移動販売を実施している。

 「買物の利便性向上」「多世代にとって暮らしやすい街に」「地域コミュニティの活性化に」との思いで始めた移動販売は、生鮮品・食料品・日用品など約300品を扱い、毎週同じ時間に巡回。そこで大切にしているのがコミュニケーションだという。要望を聞くことで品揃えに反映させている。今後は「初心を大切に。生鮮品や日常品の販売だけでなく、自治体等と連携し、移動販売を拠点とした暮らしに役立つサービスの展開を模索していきたい」と話している。

 地域の奉仕団体「多摩グリーンロータリークラブ」(宮本誠会長)は毎年秋に、障害者を対象にしたテニススクールを実施している。

 地域奉仕活動の一環で2003年から行っているこの取り組みは、健常者も障害者も一緒に暮らせる社会を目指そうと始めたものだ。毎年、落合中学校の生徒たちも介助や運営のサポート約として参加。地元のみならず、埼玉や九州といった遠方から足や視覚、聴覚などに障害を持つ人たちが30人弱が訪れ、テニスを楽しんでいるという。

 「障害のある方たちはこういう機会がほとんどなく、寂しい思いをしていると聞いた。テニスコートにフラッと立ち寄って、楽しめる環境が理想」と宮本会長。今年も10月に開催する予定だ。「このような動きが広がり、誰もがストレスを感じない社会になれば」と、取り組みの広がりに期待を寄せている。

  

2015年9月25日     タウンニュース


視覚障害に関心持って 地元のピアニスト招き演奏会

2015年09月27日 11時23分48秒 | 障害者の自立

 越谷市の視覚障害者支援NPO法人「ひかりの森」が、来月十八日、同市の中央市民会館劇場で「第四回音楽会 心つなぐ」と題したコンサートを開く。同市出身・在住のピアニスト野崎玲欧(れお)さん(32)のソロ演奏をはじめ、視覚障害者によるパフォーマンスも行われる。

 「ひかりの森」は越谷市の視覚障害者らで構成。現在五十五人の視覚障害者がリハビリしたり、生活自立のためのプログラムを受講したりしている。事故で視覚障害者となった理事長の松田和子さん(71)が「耳が頼りの私たちはよい音楽を聴き、よいリスナーになろう」と提唱し、これまでも音楽会やミニコンサートなどを開いてきた。

 今回は、米国留学を終えた野崎さんが、ショパンの「幻想ポロネーズ」など二曲を披露。このほか、視覚障害者が歩行訓練の成果を披露しつつ、「(視覚障害を示す)白杖(はくじょう)を持っている人がいたら声を掛けて」などと呼び掛けるという。

 松田さんは「私も含め事故や病気で視覚障害者になる人が多い。自分の問題として意識して連帯してほしい」と話している。入場料は一般二千円、ひかりの森賛助会員は千円。問い合わせは、ひかりの森=電048(962)9888=まで。

 

コンサートへの来場を呼び掛ける「ひかりの森」の松田理事長(中)と野崎さん(右)

2015年9月26日    東京新聞


バリアフリー「大枠で高得点」土浦市新庁舎を障害者点検

2015年09月27日 11時08分49秒 | 障害者の自立
 土浦駅前に24日開庁した市役所新庁舎は、ユニバーサルデザインやバリアフリーを特徴の一つに掲げる。開庁した24日、車いす利用者団体「アクセスジャパン」代表で同市バリアフリー推進協議会委員も務める今福義明さん(57)と、庁内を歩いてバリアフリー度を点検した。全体的な印象について今福さんは「大枠として高得点」と話す一方、県内初の盲導犬用トイレの誘導案内など課題も指摘した。


 市は庁舎の設計段階から、障害者の意見を聞く場を複数回設け、当事者の意見を取り入れながら設計に生かしてきた。今福さんは、当事者の声が実際にどう生かされたのかを点検した。

 土浦駅西口前の駅方面入り口から庁舎2階に入った。駅と庁舎を結ぶペデストリアンデッキには新たに屋根が設置され、駅から雨にぬれないで庁舎に行くことができる。屋根の設置は障害者団体の要望事項の一つだ。「雨にぬれないで駅から直行できるのは関東ではほかに、今年5月、東池袋駅と直結した豊島区庁舎ぐらい」と今福さん。

 今福さんは、駅舎や公共施設などが新設されたという情報を得ると全国各地に出向き、長年、バリアフリー度をチェックし、改善の要望などをしている。

 庁内に入るとまず館内の案内表示をチェック。「見やすいし多機能トイレばかりかATM(現金自動預け払い機)やAED(自動体外式除細動器)も表示されている」と評価。ただし「文字がやや小さいかな」とも。

 入り口から続く点字誘導ブロックの色については「黄色なので床の色との違いがはっきりしている」と評価する。近年、デザイン性を優先して背景の色との違いが際立たない色の点字ブロックが出現し、議論になっているという背景がある。

 庁舎1、2階は、一般市民が多く利用する市民課や福祉課、納税課などがあり、壁やカウンターのデザインは曲線で構成されている。「おしゃれでやさしい印象。庁舎がおしゃれになると市のイメージも変わりスマートに見える」と今福さん。

 1、2階の総合案内カウンターには車いすでも利用しやすい、一段低くなったローカウンターも併設されている。

 トイレは1~4階全階に多機能トイレが設置されているほか、1、2階には幼児用のキッズトイレが設置。「市役所にキッズトイレが設置されているのは珍しいのでは。ユニバーサルデザインの新しい技術が導入されている」と今福さんは驚きを隠さない。

補助犬トイレ誘導案内指摘

 一方、課題の指摘もあった。庁舎隣りの立体駐車場2階には、視覚障害者の声を生かして、盲導犬・介助犬用の補助犬用トイレが県内で初めて設置された。しかしどこにも誘導案内表示がなく場所がわからない。「視覚障害者をどうやって誘導するのかの観点がない。県内で初めて設置したことは評価したいがお粗末」と今福さん。

 ほかに、総合案内に聴覚障害者と筆談するための筆談ボードが置かれてない、点字誘導ブロックがトイレまで誘導案内していない、自動扉があることを知らせる点字警告ブロックがないなどの指摘もあった。

 これに対し市は、筆談ボードの設置などすぐに改善できる点は改善したいとしている。

新庁舎のバリアフリー度④ローカウンター

新庁舎バリアフリー度②今福さん                                        新庁舎のバリアフリー度①駅まで直結

車いすで庁舎のバリアフリー度をチェックする今福義明さん

2015年09月26日     常陽新聞スマートフォン版