ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ゴビ砂漠マラソン:日中韓の視覚障害者が挑む

2015年05月24日 01時20分33秒 | 障害者の自立

 4大砂漠マラソンの一つ、中国の「ゴビ砂漠マラソン」に日本、中国、韓国3カ国の視覚障害者と伴走者のチーム5人が挑む。7日間分の荷物を背負って計約250キロの砂漠を走破する過酷なレース。5人は「日中韓の友好のために走りたい」と思いを一つにして31日のスタートを待っている。

 「大きな石が30〜40センチの間隔で五つ並んでいます」。4月下旬、千葉県市原市の養老渓谷でのトレーニング。伴走者の中国人、李永傑さん(38)=東京都府中市=が、網膜色素変性症の村木貴広さん(64)=静岡県磐田市=に声をかけた。村木さんの視力は足もとがぼんやり見える程度。「しっかりした石だから大丈夫」。李さんの言葉に、村木さんは大きく足を踏み出した。

 ゴビ砂漠マラソン挑戦の発案者は東京都内の会社にシステムエンジニアとして勤める韓国人、金基鎬(キム・ギホ)さん(47)=千葉県市川市。日本人の妻と結婚し、2005年から日本に住む金さんは、冷え込む日韓関係に胸を痛めていた。フルマラソン以上の距離を走る「ウルトラマラソン」を走った経験もある金さんは、11年ごろに母国の全盲ランナーの砂漠レース挑戦を描いた本を読んで感動。日本人の視覚障害者の伴走を務めようと思いつき、13年3月に日本人の全盲ランナーとともに南米チリの「アタカマ砂漠マラソン」に出場して完走した。

 00年に来日した李さんは金さんの職場の同僚。日中関係も悪化していたことから、3カ国のランナーによる挑戦を考えていた金さんが李さんを誘った。李さんも「日中の懸け橋になりたいという思いで日本に来た。国同士が少しでも仲良くなるきっかけになれば」と昨年7月に加わった。

 村木さんは金さんの知人の紹介で参加することになった。中国からは李さんの他、金さんのつてで視覚障害者の王※さん(36)、伴走者の徐黎暁さん(35)が加わった。金さんは背中のけがで出場できなくなり、韓国から参加の趙成潾(チョ・ションイン)さん(44)が伴走を務める。(※は王ヘンに奇)

 寝袋や7日分の食料、装備を入れるとリュックの重さは10キロを超える。日中の気温は40度以上、夜は0度近くになる砂漠を5人で走る。余る伴走者はサポートに回る。

 金さんは「視覚障害者と伴走者は絶対的な信頼関係がなければ完走できない。砂漠マラソン挑戦で日中韓の強い絆をアピールできる」と話し、村木さんは「日中韓の友好のためにという金さんの考えに心を動かされた。みんなで仲良くゴールしたい」と話している。

ゴビ砂漠マラソンに向け、練習する村木貴広さん(手前中央)と李永傑さん(その右)=千葉県市原市の養老渓谷で2015年4月20日午前10時32分、戸上文恵撮影

ゴビ砂漠マラソンに向け、練習する村木貴広さん(手前中央)と李永傑さん(その右)=千葉県市原市の養老渓谷で2015年4月20日午前10時32分、

毎日新聞 2015年05月23日


障害者の就職 過去最多 前年度比11.5%増の1702件

2015年05月24日 01時16分04秒 | 障害者の自立

 茨城労働局は、県内のハローワークに求職登録した障害者の二〇一四年度の就職件数が前年度比11・5%増の千七百二件となり、過去最多を記録したと発表した。一〇年度から五年連続で、最多を更新し続けている。 (林容史)

 件数の内訳をみると、精神障害者は七百四十七件(前年度比19・5%増)、身体障害者は五百五十三件(同16・4%増)と、いずれも大幅増。知的障害者は三百七十七件(同5・0%減)で二十件減った。

 産業別の就職先では、「医療・福祉」が四百七十七件と最も多く、「製造業」が三百五件、「卸売・小売業」が二百七十二件で続く。仕事の内容では「運搬・清掃・包装など」が32・0%を占め、「事務」が20・3%、「生産工程・労務」が16・0%、「サービス」が9・6%など。

 身体障害者は事務作業が多く、知的・精神障害者は運搬・清掃・包装などの作業が多い。近年、農林漁業に就く障害者が増えているのが特徴という。

 新規の求職申込件数は三千四百四十二件で前年度から三百七十八件増えた。就職率は49・4%で全国平均の47・2%を上回るが、半数は就職できていない。

 就職件数が伸びている要因について、茨城労働局は、一三年に障害者の法定雇用率が1・8%から2・0%に引き上げられたことを挙げ、「企業の雇用意識、障害者の就職意欲ともに高まった」と指摘。「企業側の希望と障害の程度がかみ合わないケースがあるが、常に前年度を上回る形で障害者の雇用に結び付けていきたい」としている。

2015年5月23日   東京新聞


障害者も健常者もライブを楽しんで ジャズシンガー、さつきさん主宰

2015年05月24日 01時08分22秒 | 障害者の自立

 脳出血による言語障害や右半身不随を抱えながらも、和歌山市を中心にライブ活動を続けるジャズシンガーのさつきさん(48)=本名・三好さつき=が23日、野外音楽イベント「ジャズハートライブ イン 片男波公園野外ステージ」(片男波ジャズ)を主宰する。昨年の第1回に引き続き、「障害者も健常者も一緒になって、老若男女で楽しめるライブにしたい」と話している。

 24歳で上京し、プロのジャズシンガーとして活動していたさつきさんは2006年、長女夏鈴(かりん)さんの出産を機に和歌山市内の実家へ帰郷。その約2年後、経験したことのない頭痛に襲われた。タクシーに乗り込んで病院へ急行したが、2日間意識が戻らなかった。

 目が覚めると、右の手足が動かない。口を開いても言葉が形を結ばない。脳出血だった。思い通りにならない自分の体に戸惑いながらも頭は幼い娘のことでいっぱい。「何もできなくても、頑張りたい。夏鈴のいる家に帰りたい」。退院するまでの約半年間、泣きながら夫や母に訴えた。自宅に戻り、本棚に並ぶ楽譜を見るまで、自分が歌手だということも忘れていたという。

 歌を口ずさもうとしても楽譜は頭に入らず、音程もとれなくなっていた。歌手復帰は絶望的だった。一時は「生活から一切音楽を締め出そう」とも考えた。しかし1年間リハビリを続け、症状が少しずつ緩和し始めた09年夏、担当医の強い勧めもあって、通院していた和歌山市内の診療所が開く納涼祭のステージに立つことを決めた。猛練習して約50人の観客を前に十八番の「テネシーワルツ」を歌った。ジャズシンガーとしての母の姿を知らなかった娘に「ママ、上手だったよー」と言われ、笑いと涙が止まらなかった。リハビリを続け、13年のCDアルバム発売を機に本格的に活動を再開した。

 それから2年。今は障害との付き合い方がわかってきたという。前は曲を丸々暗記するまで、ステージに立ってはいけないと思っていたが、言語障害の影響で長い歌詞が覚えづらくなった今、ステージには必ず楽譜を持参する。リハビリで習得するのが特に難しかった英語の歌詞にはカタカナでルビを振る。「前だったら、そんなこと絶対だめだと思ってたのにねー」と笑う姿はすがすがしい。「今の自分は、障害あってこその自分だから」

 23日のライブでは、5人のリハビリ療法士を配置し、介助が必要な観客をサポートする。さつきさんの呼びかけに集った10組以上のアーティストが演奏する。「障害者も健常者もみんな一緒に、太陽の下で音楽を楽しめれば」

 イベントは23日午後1時半から和歌山市和歌浦南3丁目の片男波公園野外ステージで。雨天の場合は、同市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山内「旅カフェ」で開く。入場無料。問い合わせは、ジャズハートライブ実行委員会JAZZTAMA(070・5045・2267)へ。

「片男波ジャズ」を主宰するジャズシンガーのさつきさん
 
(朝日新聞 2015年5月22日掲載)

障害者差別解消へ条例活用 宜野湾で学習会

2015年05月24日 00時59分46秒 | 障害者の自立

 障がいのある人もない人もいのち輝く条例の会は18日、障害者インターナショナル(DPI)日本会議で国際障害者権利条約の制定に携わった崔栄繁(さいたかのり)さんを招いた条例の学習会を宜野湾市の県自立生活センター・イルカで開き、約50人が参加した。崔さんは、障がいのあるなしにかかわらず地域で学ぶ「インクルーシブ教育」の観点から、障がい児が学ぶ特別支援学校などを軸に日本で数十年続く“分離教育”は国際社会で通用しないと批判した。
 2014年1月に日本が批准した国連の障害者権利条約と、同年に国会で成立し16年4月に施行する障害者差別解消法について説明した。13年10月に成立した「県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」について、どのように活用すべきかを参加者同士で話し合った。
 崔さんは国際障害者権利条約の内容を日本で実現するために必要な政策などについて、障がい者の自由を制限することを禁ずる第14条や、障がい者の自立について記述した第19条など条項に沿って説明した。
 第14条に基づく自由の剥奪については、精神障がい者の強制入院や長期入院を話題に上げて話し合った。崔さんは「カナダでは急性期を過ぎれば2日から3日以内に退院するのが原則だ。だらだらと入院させないルールをしっかり作る必要がある」と指摘した。また、日本には強制入院を含む精神障がい者への対応を記述した精神保健福祉法があるが、国連では精神障がいに特化した法律はなくす方向で議論が進んでいると報告した。
 インクルーシブ教育について崔さんは、日本政府は「能力と適性に応じた柔軟な学びの場を提供している」ことを理由に、特別支援学校を中心として数十年続く障がい児の分離教育もインクルーシブ教育だと捉えていると指摘。「政府はこれまでの方針を変えたくないと思っている。これでは国連から指摘を受ける。おそらく国際社会に通用しない」と批判した。
 障がい者の差別解消をうたう障害者差別解消法は、福祉関係者だけでなく、レストランやデパートなどあらゆる分野に対し、合理的な配慮や差別禁止を求めていると紹介した。その上で、「日本では紛争解決の仕組みが一番弱い。障がい者差別をめぐる問題が起きた時の相談窓口の整備や救済する仕組み作りが必要だ」とした。
 会場からは「県障害を理由とする差別等の解消に関する調整委員会」委員長の高嶺豊氏が「障がいのある当事者が条例を使わないと何も起こらない。どんどん声を上げ、県民にも広めよう」と訴えた。

障害者権利条約が作られる過程を振り返り活用の仕方を話し合った参加者たち=18日、宜野湾市の県自立生活センター・イルカ

2015年5月23日     琉球新報


障害者 選べる出掛け先 かほくの支援団体、ガイド製作

2015年05月24日 00時52分31秒 | 障害者の自立

テーマ別 市内10カ所紹介

 かほく市の障害者の家族や障害福祉サービス事業者らでつくる市自立支援協議会くらし部会が、障害のある人たちが気軽に出掛けて余暇を過ごせる場所を紹介した「よかよかガイド」を製作した。 

 ガイドの名称は「余暇」と「良か」から名付けた。「体験」「学ぶ」「食べる」「遊ぶ」をテーマに、県西田幾多郎記念哲学館や映画館、福祉施設に併設された喫茶店など、市内の十カ所を紹介している。

 営業時間やアクセス方法などの基本情報に加え、身障者トイレや障害者用駐車場、入り口の段差の有無や、障害者割引についても掲載。一カ所の情報をA4判一枚にまとめ、ファイルに閉じ込んで一覧できるようにした。

 一人だけで行動することが難しい人は余暇や休日が過ごしにくいとの問題意識から作った。場所を選ぶに当たって、就労支援事業所やグループホームから歩いて行けることを考慮した。

 ファイルは十冊用意しており、障害福祉サービス関連施設や公共施設に置いて活用してもらう。

 部会委員長の九良賀野佳代子さんは「暮らしの充実が手助けできればうれしい。利用した方の声を聞いて中身を見直し、さらに市内外の情報を増やしていきたい」と話した。

「写真や絵を使って分かりやすく紹介した」と話す九良賀野佳代子さん=かほく市内で

2015年5月23日   中日新聞