ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

二審も都議らに賠償命じる=教育内容「現場に広い裁量」-養護学校性教育訴訟・東京

2011年09月18日 11時20分27秒 | 障害者の自立
 東京都立七生養護学校(日野市、現七生特別支援学校)に勤務していた教諭らが、知的障害児に対する性教育の授業を批判され、精神的苦痛を受けたとして、都議ら3人と都などに約3000万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(大橋寛明裁判長)は16日、都議ら3人と都に210万円の支払いを命じた一審判決を支持し、控訴を棄却した。
 都側は、同校の授業内容は学習指導要領に違反すると主張したが、大橋裁判長は「指導要領は最小限度の基準で、教育内容は要領の大枠を逸脱しない限り、実践する者の広い裁量に委ねられている」との判断を示した。特に養護学校では、現場の創意工夫に委ねる度合いが大きいとして、都側の主張を退けた。
 その上で、視察時に「感覚がまひしている」と教諭らを批判した都議らの発言は侮辱行為であり、教育への不当な支配に当たると指摘。教諭らに対する都教委の厳重注意も違法とした。
 訴えていたのは教諭と保護者ら計31人。判決によると、同校は性に関する生徒の問題行動を防ぐには正確な理解が必要との考えから、男性器の模型で射精の仕組みを教えるなど、独自の性教育に取り組んでいた。都議らと都教委は2003年7月に同校を視察し、その後都教委が教材を没収するなどした。(2011/09/16-20:25)

--------------------------------------------------------------------------------
時事通信

聴覚生かす災害救助犬

2011年09月18日 11時14分12秒 | 障害者の自立
鈴の音頼りに被災者捜索

 鈴の音を頼りに被災者を捜索する災害救助犬の育成に、富山市のNPO法人「セラピー犬TOYAMA」が取り組んでいる。災害救助犬を派遣するNPO法人「災害救助犬ネットワーク」(本部・富山市)によると、災害救助犬は嗅覚で活動するのが一般的で、聴覚を生かした事例は聞いたことがないという。17日に富山駅北親水広場で開かれる「富山市民ふれあい広場」で成果が披露される。

 セラピー犬TOYAMAの大村正和理事長によると、きっかけは、東日本大震災の被災者を励ますため、セラピー犬を伴って宮城県内の高齢者福祉施設を訪れたとき。高齢者から「津波の音を聞いた犬が自宅から外に連れ出してくれて助かった」という話を聞いた。

 日頃から鈴の音に反応するように犬を訓練することで、鈴の音を鳴らした人に犬が近づくことに成功。11日に富山市で行われた訓練では、30メートルほど離れた車の陰に隠れて鈴を鳴らした指導手を、犬が探し当てた。認知症の高齢者に鈴を付け、徘徊(はいかい)時の捜索などにも活用したいという。

 聴覚障害者のサポートを行う「日本聴導犬協会」(長野県宮田村)の有馬もと会長によると、犬の聴力は人間の3~4倍で、人間がとらえられない音域を聴き取る能力もあると言われている。

 有馬会長は、「犬は災害救助の時、五感をすべて使っている。聴力のすぐれた犬を生かす訓練も大事」と話している。

 大村理事長は、「犬の持つ嗅覚と併せて聴覚も活用すれば、災害時に救出できる人が増えるはず」とした。

(2011年9月17日 読売新聞)

福井大に来春「連合大学院」 発達障害対応、4大と連携

2011年09月18日 11時11分13秒 | 障害者の自立
 子どもに増えている発達障害に対応できる医師や学校教員の養成を目指し、福井大は来春から、大阪大など4大学と連携した「連合大学院」をスタートさせる。小児発達学を学ぶ博士後期課程(3年)のみの大学院で、医学部のある松岡キャンパス(永平寺町)に「福井校」を設置。本県にいながら、各大学の先端的な知見を身に付けてもらう。

 連合大学院は、大阪大大学院「連合小児発達学研究科」として2009年度から、大阪大と金沢大、浜松医大が展開してきた。大阪大は脳の神経細胞分野、浜松医大は児童精神医学など、大学ごとに研究の強みを生かした講座を設け、大学院の教育・研究のレベルアップを図っている。

 福井大は千葉大とともに、来春から連合大学院に加わる。福井大は、磁気共鳴画像装置(MRI)などの断層画像を用いた脳機能の解明や子どものうつ病の研究、保護者に対する支援の在り方などの分野で強みがあり、「こころの形成発達科学講座」の名称で授業を展開、各大学の院生が受講する。10人程度の専任教員を置く計画。

 院生として想定しているのは、医師のほか特別支援教育に携わる学校教員やスクールカウンセラー、看護師ら。特に教員らは、5年以上の実務経験があれば、学部卒でも受験できることになっており「現場での指導者」の養成に力を入れる。大学院博士前期課程や修士課程の修了者は、修了分野を問わず受験資格がある。

 入試は大阪大大学院が一括して担当する。「福井校」に入学した院生は遠隔授業や、各校に出向いて演習を受けるなどし、3年間で30単位を取得する。定員は5大学計15人。10月に募集を始める。

 これに加え福井大は9月21日、医学部附属病院に、全国でも珍しい子どもの「心」の専門外来を開設する。小児科と精神科、神経科が連携し発達障害に対応する。さらに同日から、児童精神医学などの研究者を学外から招いた「子どもの発達研究センター」が本格始動。連合大学院との連携の中で、発達障害の早期発見や治療法、子どもや保護者への支援の在り方などを多面的に研究する。

 県教委特別支援教育室の08年度調査では、県内の公立小児童のうち5・9%、公立中生徒でも4・2%で、発達障害が疑われている。1クラスに1~2人“気がかりな子”がいる計算だ。「発達障害の子どもが増えているにもかかわらず、これまで学校現場には医学の知識がなく、医師もまた現場を知らないままだった」と、同大医学部の佐藤真副学部長。

 「発達障害児の中には、特定の分野に天才的な才能を持つ子どももいる。能力開発も研究テーマの一つ」とし「文理融合の大学院で、発達障害を理解できる人材を継続的に供給していきたい」と話している。

 発達障害

 ▽社会性やコミュニケーション能力がなく、こだわりが強い自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害▽注意力が持続せず、動き回り衝動性が強い注意欠陥・多動性障害▽聞く、読む、書く、計算する、推論する能力のいずれかの習得が著しく困難な学習障害―などがある。脳機能の障害とされ、乳幼児期に特性が現れ始める。


5大学による「連合大学院」

福井新聞


ほっとするニュース:天使のパン「勇気出た」 「優しい味」に被災者から感謝

2011年09月18日 11時07分54秒 | 障害者の自立
 ◇競輪落車で脳障害、多以良さんと妻総子さん

 競輪の落車事故で高次脳機能障害になった鎌倉市の多以良泉己(たいらみずき)さん(36)が妻の総子さん(40)と作る「天使のパン」が、被災地の顧客の「心と胃袋」に元気を与えている。

 「多くの死者が出て両親も行方不明。こんな状況だから、キャンセルのメールを送ったら、ケーキとともにせっけんやゴム手袋、アロマも送ってくれた」

 宮城県石巻市の片岡博美さん(41)は、大震災発生から1カ月後に届いた「天使のパン」に感激。親子3人でケーキを持つ写真をメールで送信した。「涙、涙の毎日だった。心のこもった優しい味に本当に明るくなった」

 多以良さんは05年夏にレースで落車し、脳に障害を負った。入院中のリハビリから総子さんがパン作りを考え、08年から自宅でインターネット販売を始めた。味と「天使のパン」のネーミングも人気を呼び、今では全国に顧客が増えている。

 総子さんはパンだけでなく、メッセージも添えて送る。福島県南相馬市の50代の女性は「先が見えない5月、パンとともにニンジンが届いた。専業農家で福島市に避難する両親に送ると『また農業でがんばる勇気が出てきた』と喜んでくれた」と感謝する。

 多以良さん夫婦の元には、手紙やメールが10件ほど届いている。1年ほど前から障害者の自転車競技に挑み始めた多以良さんは7月の全国大会で1キロタイムトライアルで2位になった。「落ち込んでいる人も多いと思うが、返信をもらうと『よし明日もがんばって作ろう』と元気がわく」と笑顔を見せた。


「元気をありがとう」と被災者から送られた親子写真を手にする多以良泉己さん(右)と妻総子さん

2011年9月16日


山口県、スポーツ条例制定へ

2011年09月18日 10時52分20秒 | 障害者の自立
 山口県は、スポーツ振興条例を制定する方針を固めた。10月の山口国体と全国障害者スポーツ大会に向けて高めた競技力と、県民の関心を維持するため、来年度までに定めたい考え。県教委によると、同趣旨の条例は埼玉、鹿児島、千葉の3県が制定している。

 山口県は、競技力の維持・定着・向上▽生涯スポーツの振興▽障害者スポーツの推進▽スポーツを核とした地域づくり―を基本的な理念とする方針。この理念に基づき、体力や年齢に応じてスポーツを楽しめる機会の創出や、トップアスリートの育成などに取り組むという。

 両大会終了後の11月に県民約3千人にアンケートし、種目別の関心度や環境整備の希望などを把握する。この結果を踏まえ、条例案と、次期県スポーツ推進計画(2013~22年度)策定に向けた戦略プランをつくる。

中国新聞