繁殖雌馬が牧柵につっこんで怪我をした。
一緒にいた当歳馬は牧柵の外に居たとのこと。
頚の傷は一見大きくないが、気管が裂けている。
ベテランの獣医さんでも、「えらい太った馬ですね」と思ってしまうが、実は皮下気腫。
裂けた気管から漏れた空気が体全体の皮下に広がってしまっている。
鎮静剤を静脈注射するのも難しかった。
頚静脈の怒張が見えないし、針を刺して引くと空気が出てくる。
できれば空気が漏れないようにだが、気管が背中側まで裂けていてそれは厳しそうだった。
体全体がブチュブチュして動き難いのかもしれない。
首も腰も続かない;笑
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気管を強くぶつけると、皮膚に傷はないのに気管粘膜が裂けてしまうこともある。
その場合は内視鏡で気管粘膜を検査する。
粘膜の小さな傷は自然治癒し、皮下気腫も数日で治まる。
大きな気管損傷は縫合修復しなければならない。
気管のそばには、動脈、神経、食道があるので気をつける必要がある。
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そう、一列縦隊。牧柵に突っ込むな!