朝、診療所へ行ったら重症馬の診療中。子宮穿孔のようだと言う。午前中の他の診療をキャンセルしてもらう。
一段落ついたと思ったら、繁殖牝馬のはらいたの連絡。皆で急いで昼食をすまそうとするが、そろわないうちに患畜が着いた。
痛さのあまりトラックの中で立てない。なんとか立たせて、診察もそこそこに開腹手術を始める。
この時季、繁殖牝馬がひどいはらいたをして、血液検査でPCVが高ければ結腸捻転だと思って間違いない。ひどく捻れていることが多いので、ぐずぐずしない方がいい。
ひどく捻れている場合は、結腸は数時間で虚血性壊死を起こしてしまう。極端な場合は、朝死んでいるのを発見し、解剖してみると結腸捻転だったりする。
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今日の馬は、この冬輸入されたばかりの馬だった。以前から輸入馬は結腸捻転が多いのではないかと思っている。
率は・・・・・正確に計算して比較するのは難しい。誰か、日高にいる繁殖牝馬のうち輸入馬の占める率をおしえてくれないだろうか。
食べる草の種類が変わるのが要因ではないかと考えている。こんなにチモシーなどのイネ科牧草ばかりなのは日本だけではないかと思うのだが、どうだろうか。
チモシーの畑のような放牧地によく食う馬を放すのは、プロレスラーを焼肉食い放題の店に連れて行くとか、相撲取りを寿司屋へ連れて行くようなもので、何か工夫をしないと食いすぎて体を壊してしまうのではないか。
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半人前でも、満ちて行くものには希望がある。