DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(IBF/WBCジュニアフライ級:1993年10月30日)

2023年10月30日 05時35分19秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の1993年10月30日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
IBF/WBCジュニアフライ級戦(現ライトフライ級):
王者マイケル カルバハル(米)TKO5回48秒 挑戦者ドミンゴ ソーサ(ドミニカ)

*この年の3月に、ウンベルト ゴンザレス(メキシコ)とボクシング史に残る名勝負を演じたカルバハル。その勝利により、当時の最強戦士の一人である事を証明すると同時にWBC王座を吸収。7月にはアジアの強豪金 光善(韓国)を退け、充実度が継続していることをアピールしました。

(カルバハルの試合には、トップランク社の秘蔵っ子オスカー デラホーヤがよく前座に登場しました)/ Photo: TopRank

カルバハルが統一王座の2度目の防衛戦に迎えたのは、3年後の1996年10月に来日し、川島 郭志(ヨネクラ)の保持していたWBCジュニアバンタム級(現スーパーフライ級)に挑戦することになるソーサ。1990年代半ばに世界の強豪たちと拳を交えた強豪です。

そんな好敵手を相手に、波に乗りまくっていたカルバハルは、地元のファンの前で素晴らしいパフォーマンスを見せました。

「小さな石の拳」のニックネームを持つカルバハルは、初回からその強打でソーサを圧倒。ワイルドな左右のパンチを上下に打ち分けると思えば、振りの小さなコンビネーションでソーサにパンチを当てまくります。そして相手の正面に立ちつつも、時折絶妙なステップワークで左右に移動し、違う角度からドミニカ人に強打を当てまくりました。この試合でカルバハルはただの強打者でなく、攻撃技術の卓越さも存分に見せつけています。

(この試合に限り、モヒカン頭で登場したカルバハル)/ Photo: Youtube

カルバハルの実父、マヌエルの死去による弔い合戦的な意味合いもあったこの試合。カルバハルはモヒカン頭で登場。不運にも、髪の毛を剃った部分をバッティングで深く負傷してしまいましたが、ドクターストップがかかる前に一気に試合を終わらせてしまいました。

パワーパンチの的中率が70パーセント台という驚異的な数字を出したカルバハル。「充実している」というのは、まさにこの試合でのカルバハルの事を言うのでしょうね。

(充実の一年を過ごしたカルバハル。リング誌の1993年の最高戦士に選ばれています)/ Photo: the Ring

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