DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

巨漢ラミレスが生き残る(クルーザー級)

2023年10月11日 05時25分41秒 | 世界ボクシング

先週末7日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
クルーザー級戦(WBA王座挑戦者決定戦):
ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(99-91x3)ジョー スミス(米)

*スミスは昨年6月に、アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)との3団体ライトヘビー級王座統一戦で一蹴されて以来の試合。ラミレスも同じく昨年11月にWBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)に挑戦し、大差判定負けを喫して以来の実戦と、両者共に再起戦のリングとなりました。

試合直前にWBAクルーザー級の挑戦者決定戦に格上げされた試合は、予想外のワンサイドマッチに。189センチのラミレスが体格を活かし、少々不器用ながらも右ジャブとフットワークを活かした丁寧なボクシングでスミスを翻弄。終盤にはボディー攻撃でライバルを突き放し、大差の判定勝利を収めています。

驚いたのは両者の対格差。ラミレスは元々、クルーザー級の2階級下のスーパーミドル級(168ポンド/76.2キロ)の選手で、減量苦からライトヘビー級(175ポンド/79.4キロ)、クルーザー級(200ポンド/90.7キロ)と階級を上げてきました。対するスミスは2009年のプロデビュー以来、ずっとライトヘビー級で戦ってきた選手。しかし両者がリング上で対峙してみると、メキシカンの方が身長は元より、体格でも一回り大きく見えました。今考えてみると、ラミレスはどのようにスーパーミドル級の体重を作っていたのか不思議でなりません。

何はともあれ、万年地味なクラスに面白い存在が参戦してきました。下記は脱地味を図るクルーザー級の、2023年10月11日時点での王者たちとなります。

WBA:アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数3)
WBC:空位
IBF:ジェイ オペタイア(豪/1)
WBO:クリス ビラン スミス(英/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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