DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロマゴン、完全KO負け(WBCスーパーフライ級)

2017年09月11日 03時33分52秒 | 世界ボクシング
現地時間の一昨日(9日・土曜日)、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフライ級戦:
王者シーサケット ルビンサイ(タイ)KO4回1分18秒 挑戦者ローマン ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)

*半年前、ニューヨークのリングで対戦した両選手による直再戦。試合前の予想では、前王者となるロマゴンの王座返り咲きが予想されていました。しかし蓋を開けてみると、想定外のワンサイド・マッチに終始。王者シーサケットが前王者を完全KOに葬る結果となっています。

ちょうど一年前にスーパーフライ級に転向して以来、今回が3戦目となったロマゴン。同級での戦績は1勝2敗となってしまいましたが、今回の試合内容はまったくもってその戦績通りのものでした。開始のゴングから試合の主導権を握ったのはタイ人。体格、体力でニカラグア人を上回り、前王者を飲み込んでいるようにさえみえました。以前にも増してサウスポースタイル(左構え)からの右ジャブに鋭さを増した感のあるシーサケット。そのリードパンチに続く左は上下に打ちたい放題。ゴンザレスが打ち合いに持ち込んでも、それを跳ね返してします充実ぶりを見せつけていきます。

パンチだけでなく、体全体の動きもメリハリのあるもの。常にゴンザレスの左に左にとポジションをとり有効打を放っていきました。褒めすぎかもしれませんが、その動きは全盛期のマニー パッキャオ(比)を連想させるものがありました。

パッキャオといえばこのシーサケット。パンチは一発で止まらず、2発、3発、4発と放っていくほどスピードが増していきました。

しかし4回にシーサケットが奪った1度目のダウンには驚きました。左、右のコンビネーションを3度(計6発)放ち、最後の右はフック。2度目のダウンもそれと同じパンチ。そのパンチでゴンザレスを完全KOしてしまいました。


(完全にKOされたロマゴン。こんな光景を見るとは想像していませんでした。)

予想外のワンサイド・マッチという結果を残した勝者と敗者。この試合後のシーサケットの戦績は44勝(40KO)4敗(2KO負け)1引き分けと、やたらに4という数字が目につきます。どのような路線を歩んでいくにせよ、次戦は50戦目となります。

敗れたゴンザレス。連敗は致し方ないとしても、その試合内容、そして負け方が悪すぎました。三浦 隆司、山中 慎介、亀海 喜寛に続いて、帝拳勢の敗戦ロードが続いています。
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