DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

小國、殊勲の王座奪取(IBFスーパーバンタム級)

2017年01月11日 02時15分06秒 | 世界ボクシング
昨年12月31日、京都島津アリーナで行われた試合結果です。
IBFスーパーバンタム級戦:
挑戦者小國 以載(角海老宝石)判定3対0(115-112x3)王者ジョナサン グズマン(ドミニカ)

*この試合の前までの王者グスマンの戦績は22戦全勝全KO勝利。小國が以前TKO負けを喫している和氣 慎吾(古口)を破ってIBFスーパーバンタム級王座を獲得しています。試合前の掛け率では8対2で王者だったそうです。

挑戦者が過小評価されていたのか、それとも両者の相性の問題か。兎にも角にも小國は素晴らしいボクシングを見せ、逆にグスマンからは怪物的強さは見られませんでした。

小國のクスマン対策が初回から反映されたこの一番。軽やかなフットワークと的確な左ジャブとそれに続くコンビネーションで距離を保ち、グスマンの射程距離を外していきます。それに加え小國からは、世界初挑戦のプレッシャーというものが全く感じられませんでした。

2回は王者の攻勢が上回りますが続く3回、挑戦者が見事な左ボディーを炸裂させ、一発でグスマンをフロアに送ります。ここまで見事なボディーブロー、最近では世界を通してお目にかかれない一撃だったのではないでしょう。

ダウンを奪った以降の中盤戦は小國が明確に試合をリードしていきます。左ジャブとフットワークを中心に華麗なボクシングを展開。ボディーブローの影響からか、グスマンの攻勢力は目立って衰えてしまいました。

7回、8回とドミニカ人も必死に反撃を試みますが、日本人挑戦者の攻撃に押し戻される始末。続く9回、小國の左ボディーで後退するシーンも見せてしまいます。

10回以降、柄に合わないアウトボクシングを試みたグスマン。少々ポイント奪回には成功しましたが、このタイプの選手がこういうボクシングをしては勝利につながらないでしょう。

結果は僅差ながらも明白な判定で新王者誕生。小國が見事な番狂わせ劇を演じ、王座奪取に成功しています。私(Corleone)の採点では117対110でもちろん新王者を支持。小國タイプの選手は、防衛戦になればさらに力を発揮する、と見ます。新王者が今後どんな防衛路線を歩んでいくのか?今から楽しみです。
コメント
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