DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロバート ゲレロ(08‐31‐16)

2016年08月31日 20時55分15秒 | ボクシングネタ、その他雑談
米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。まあ、これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。先月6日に元WBCフライ級王者ポンサックレック ウォンジョンカム(その記事は5月30日付けで掲載されています)が登場。今回は先週末27日にアルゼンチンの中堅選手デビット ペラルタにまさかの判定負けを喫したロバート ゲレロ(米)の登場となります。

先週の敗戦込みのゲレロの戦績は33勝(18KO)5敗(ゼロのKO負け)1引き分け。これまでにIBFフェザー級、同スーパーフェザー級、WBAとWBOライト級の暫定とWBCウェルター級暫定王座を獲得しています。



ゲレロは次の選手たちをそれぞれの分野のベストと挙げています。

ジャブの名手(Best Jab):
ホエル カサマヨール(キューバ)。2010年7月に無冠戦10回戦で対戦。ゲレロは最終回にダウンを奪われますが、予想外の大差判定勝利を収めています。

防御の技術(Best Defence):
フロイド メイウェザー(米)。2013年5月にゲレロがメイウェザーの保持するWBCウェルター級王座に挑戦。7割の出来のメイウェザーが余裕の判定防衛に成功。


(メイウェザーに善戦するも、かなり及ばず)

頑丈なアゴ(Best Chin):
亀海 喜寛(帝拳)。2014年6月に無冠戦12回戦で対戦。「どんなパンチを放っても亀海の前進は止まらなかった」と驚いています。

   
(本場米国のリングで評価を上げた亀海)

パンチのスピード(Fastest Hands):
マルコム クラッセン(南ア)。2009年8月にゲレロがクラッセンの保持していたIBFスーパーフェザー級王座に挑戦。中差の判定で2階級制覇に成功。メイウェザーのそれとは違う種類のスピードだったと言っています。

足の速さ(Fastest Feet):
メイウェザー。「戦ってみなければ分からない」そうです。パンチのスピード同様に、メイウェザーには対戦相手に「クレバー」さを感じさせるボクシングをするようです。

賢さ(Smartest):
もちろんメイ。

強さ(Strongest):
キース サーマン(米)。昨年3月にサーマンの保持するWBA王座に挑戦。大差の判定負けを喫したゲレロ。サーマンは「ウェルターではなくスーパーウェルターの選手と対戦しているようだった」と供述。


(サーマンの前にお手上げ状態だったゲレロ)

パンチ力(Best Puncher):
サーマン。サーマンは「両方の拳に威力を秘めている」との事。

技術者(Best Skills):
メイウェザー。

総合(Overall):
ここもメイ。

*フェザー級時代はひ弱派が感じられたゲレロ。階級を上げるごとにたくましさを増していきました。しかしライト級、ウェルター級で世界王座を獲得したとはいえ、それらは暫定の肩書がつく準世界王座。決して悪い選手ではないのですが、かなり過大評価されている選手だと思います。先週の思わぬ敗戦は、ひょっとしたらゲレロの実力からすると当然の結果だったのかもしれません。
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