HILLCLIMB

力を入れてバイクを造り、力を抜いてバイクで遊ぶ

イタリアンジョブ 2

2008-12-30 10:09:30 | Weblog
おはようございます。
今日が今年最後の営業日ですが、店内の掃除が済んだら早めに切り上げて帰るつもりです。


昨日はイタリアンジョブで疲れてしまったのでブログが途中で終わってしまった。

それでは早速続きを。
あいかわらずBBシェルもネジの切り方がいい加減なので、ネジ切り直し。
イタリア規格は左右共正ネジでネジピッチなども英規格(JISも同じ)とは全く違う。




ネジが切れたらBBシェルのフェイシングのためのガイドを挿入。



フェイシングカッターをガイドに差し込んでぐるぐる回す。
今回はノーマルBBを使うので、フェイシングは右側のみ。




でこぼこだった表面がきれいになった。




ガイドを抜いてカンパのトリプル用四角軸BBを装着。
このBB、激軽なのだが日本では超レアでなかなか手に入らない。




重作業は終わったので、ここらへんまで来ると気持ち的に楽になってる。

次はディレイラーハンガーのネジ切り直し。
ココ、ネジが甘い上に塗料たっぷりで意外に力が必要だわ。




シフトレバー又はアウターストッパー用台座もネジ切り直し。
ここは特殊ネジでは無く、M5用タップでOK。




フレームエンドのねじれ等はまた後日確認することにして、とりあえずこれで終了。
というか、これからが一般的な組み立て作業ということになるわけだ。
アジアやアメリカのフレームならもっと楽に組み立てられるのにねぇ・・・
ま、イタリア車の完成後のたたずまいに免じて許しますか?



来年は5日より営業いたします。
良いお年をお迎え下さい。

イタリアンジョブ1

2008-12-29 18:00:58 | Weblog
つっち~さんがHILLCLIMBでオーダーしたスーパーコルサがなかなか入荷しないので、チネリをあきらめてデローザ・ネオプリマトに変更を勧めたことがある。
しかしつっち~さんはネオプリマトのフレーム精度が悪くて組立てが大変だったというブログを見つけて心配していた。

そんなつっち~さんの心配をなくしてあげるためにアドバイスをしてあげた。
「イタリアメイドのフレームは全部そんなもの」

送られて来た「MADE IN ITALY」のフレームに何も手を入れないでパーツを組み付けるのはまず不可能。
穴という穴、ネジというネジ、すべてさらい直しが最初の仕事。
だから手間のかかり方は半端じゃないけど、すべてが組み上がって完成すると、すばらしいたたずまいを見せるのがイタリアの自転車なのだ。
そこで目を近づけて細かいところまでじっくりと見てはいけない。
細かいところはいい加減でも、全体の雰囲気はすばらしいのだから。



もちろん今回送られて来たスーパーコルサも同じ。

メッキなどで厚くなっていて下玉押しが入らないのでフォークコラムのクラウンレースをさらう。




コラムのネジは・・・・そのままではまったく使えないのでコラムダイスでネジ切り直し。



ヘッドチューブの内径が小さいのでヘッドチューブリーマでさらいながら上下ワンの当たり面も同時にフェーシング。






フォークとヘッドセットを仮組みしてコラムの余分な長さを計る。




一旦ヘッドセットをはずしてコラムをソーガイドにセットして余分なコラムを金ノコでカット。




これでようやくフォークを付けることができる。
フォークが固定できると力仕事がしやすくなる。




シートチューブ内径は27.2のはずなんだけど・・・・ぜんぜん違う
小さい上に真円でもないので、リーマーでサイズを確認しながら少しずつ削る。




疲れてしまったので次回に続く

CINELLI

2008-12-27 11:23:41 | Weblog
チネリ・スーパーコルサのフレームが届いたので、サーリーとどのぐらい違うのか体重測定してみた。
結果は1.8kgで意外にも500gしか違わない。
チネリのフォークは約600gだったので合計2.4kg、やはりスチールは重たいなぁ。
しかし昔から同じ外観のスーパーコルサも、スチール材質を変えているので少しずつ軽くなっている。




やはりロードバイクにはスチールフレームの繊細さが似合う。
特にスーパーコルサはホリゾンタル&ノーマルヘッドなので、オヤジ世代にはたまらないものがある。
今やレースには不向きだけど、ツーリング派にはスチールもお勧め。


しかーし!
スーパーコルサには納期がかかりすぎるという大きな問題がある。
HILLCLIMBでオーダー後1年半かかっても結局届かなかったのでキャンセル。
このフレームは在庫のあるショップからお客さんが直接購入してHILLCLIMBに送られて来たもの。
(クルマの)フェラーリの納期だってもうちょっと早いんじゃない?

SURLY

2008-12-25 20:16:39 | Weblog
お持ち込みのSURLYのスチールフレームで、これからパーツを揃えて組み立て。

最近はロードなどの軽いフレームばかり扱っていたので、SURLYの重量感にちょっと驚いた。
体重測定してみたらフレーム単体で2.3kgもある。
アルミフレームが現れるまではこれぐらいが普通だったのかなぁ。


浅麓堂

2008-12-24 14:56:23 | Weblog
今月のサイクルスポーツ誌をとりあえずパッと広げたら、なんと浅麓堂の中堀さんが!




中堀さんがマツダの社員で広島に住んでいた頃からの知り合いだ。
超の付くほどの自転車趣味人でありながらオタクでは無い、自転車以外の話題も豊富で面白い人だった。
自分には古い自転車の知識はあまりないのだが、今でも困った時は中堀さんに教えてもらっている。

先週の小ネタ

2008-12-22 13:47:17 | Weblog
HILLCLIMBの店内に改造しまくりガンメタBD1がぶら下がっている。
そのオーナーのNさんが普段使っている赤BD1のパーツ交換でご来店。
ガンメタBD1がなぜHILLCLIMBに置いてあるのかと言うと、赤BD1の修理や改造の時の代車として使うため。



赤BD-1もいちいち紹介できないぐらい大改造されている。




DAVOSのランドナーに乗るOさん。



Oさんは広島FMでパーソナリティーをしていたことがある。
HILLCLIMBではいつも広島FMを流しているので、自分の中ではOさんは有名人なのだ。




インターマックス・XライトにMAVIC・R-SYSを装着。
オーナーのHさんはこれでヒルクライム競技に挑戦予定。


チタン溶接

2008-12-20 14:36:45 | Weblog
BOO-GさんのMARINにタイヤホイール、サスフォーク、ハンドルなどが付いて形になってきた。
残る入荷待ちパーツは前後ディレイラーとキャリパーだけ。



このMARINは古いモデルなのでディスク台座が無いのだが、BOO-Gさんは溶接業者を見つけて台座をフレームに溶接してもらった。




驚くのはこのフレームがチタンだと言うこと。
それもわずか1週間ほどで、価格も予想よりかなり安い。

チタン溶接は特殊な設備が必要で、簡単には溶接できないと思っていたので、今回はちょっとした衝撃を受けてしまった。

年末大掃除

2008-12-19 13:57:00 | Weblog
通勤用コリブリはあまり洗わない。
さすがにチェーンからシャラシャラ音が聞こえ出すとオイルぐらいは差すんだけど・・・

あまりにも汚れが酷いようなので、久しぶりにチェーンを洗うことにした。
一番良い方法かどうかわからないけど、うちでやってるチェーン洗い方法はこんな感じ。




チェーンクリーナーにディグリーザーを注いでチェーンにセット。
今はフィニッシュラインのチェーンクリーナーを使ってるけど、以前あるメーカーのチェーンクリーナーを使ったら、ディグリーザーとオイルにやられてすぐに砕けたことが・・・・オイオイオイオイ

お好きなだけクランクを回しましょう。クルクルクル・・・・



うわ、汚い
何ヶ月分だろ?

チェーンの油汚れは浮いているけど、汚れたディグリーザーの中を通っているので、その汚れが表面に付いたまま。
そこで



店の外に出して、チェーンまわりに水をかけて汚れたディグリーザーを洗い流す。




チェーンはかなり古いけど汚れは取れてきれいに
水分が乾いたらしっかりオイルを差しておくのを忘れないように


チェーンがきれいになったら、がぜんやる気になってコリブリを全部掃除してしまった。

ブルーストライプ

2008-12-16 17:47:45 | Weblog
森本ケンタ君のピナレロがついに納車
ケンタ君のファンクラブの名前はブルーストライプ、ってことでブルーのFP3。
長身でカッコいいケンタ君、ピナレロが似合いすぎなのだ。



明日から年末まで忙しくて時間が取れないので、時間を惜しんで本日早速試走してきたみたい。


年末の森本ケンタ君のライブは
12月27日 広島クラブクアトロで
http://www.morimotokenta.com/