Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『僕の大事なコレクション』

2006-05-31 07:52:55 | 映画 「お段」
『僕の大事なコレクション』  2005年
原題 : everything is illuminated
監督 : Liev Schreiber

こんな映画だとは思わなかったよな。
どっちかと言えばおバカ映画寄りかと思ってたんで。

いい意味で期待をはずしてくれたな。

じいさんにとっての "真昼の月" が、まさかじいさん自身がユダヤ人だって事だなんてな。

その "真昼の月" が消えた途端に、じいさん死んじまったけど。

あのじいさんに関するドンデン返しの繰り返し。
上手い具合に予測を裏切る感じが心地よい。
今年のBest5に入れてみた。


アレックスに「何でそんな物まで集めるんだ?」って聞かれて、ジョナサンが答えていた。

「忘れそうで怖いんだ」

そう "忘れそうで怖いから"、少しでも多くの話を聞いておこう。
じいさんに死なれる前に。
戦争の時の体験は語りたがらない人も多いだろう。
"それでも、人類の過ちを "忘れそうで怖いから"、
じいさんたちを掴まえて、聞けるうちに聞いておこう。
同じ過ちを繰り返さないためにも。


余談だけど、サミー・デイヴィス・Jr. Jr. って犬出てたじゃん。
エンディング・ロールを見てたら(見間違いじゃなければ)...

First assistant ×× ・・・・・・・・・・
Second assistant ×× ・・・・・・・・・・

ってなってて、その下に

Second Second assistant ×× ・・・・・・・・・・

ってなってたんだよね。
これって笑うところ??

露西亜

2006-05-30 07:52:21 | 
「露西亜」

皺が刻まれ
戦いの痕が見えたとき
悲しみが深くなる

ロシアに向こう側がある様に
ここで泣きながら生きてきた
蹄の音と汽笛が鳴る

それが明日に向かうのならば
疲れた体を斜めに起こし、息をひそめてみる

映画 『イーオン・フラックス』

2006-05-29 07:49:05 | 映画 「い段」
『イーオン・フラックス』  2005年
原題 : ÆON FLUX
監督 : Karyn Kusama

月日が経つのは早いもので、3月に観たんでよすよね、この映画。
まぁ、今日は天気も良い(?)ですから、こんな映画の話もいいかなぁ、と。←意味不明(笑)

クローンなんですよね。クローン。
みんながクローン。自然妊娠で生まれた人がいない。みんなクローン。
そして、自分の元のDNAの持ち主の記憶の断片もかすかに残ってたりして、それが謎解きになって、何かがおかしいと気付く。そりゃみんながクローンなんて異常ですよ。
しかし、科学より、例えクローンであっても人間の自然治癒力の方が上手、という話。
すっごいコテコテのアクションやらCGやらで、最初はちょっと引いてしまいましたが、結局 "あんたたちの言ってること正しいよ" って感じのエンディングで、それはそれで良かったな。

正に "人は死ぬために生きている" という結論。

人食い人種について

2006-05-28 09:54:11 | 言葉・本
「ところで私は、報告されたところによれば、この民族には何ら野蛮な、野生なところはないと思う。各人が自分の習慣にないことを野蛮と呼ぶなら話は別だが。まったくわれわれは、自分の住む土地の習慣や意見の例以外に判断基準をもたないように思われる。あそこにだって完全な宗教があり、完全な統治があり、なにかにつけ完全で完成した習慣があるのだ。彼らが野生だと言うなら、自然が独力で、その通常の進行によって生み出した果実を野生と呼ぶのと同じ意味で、そうなのである」

文学者モンテーニュ「人食い人種について」
『エセー』 より


 自分たちとまったく違った生活様式を持つ人々を、勝手に人食い人種に仕立て上げたのは、自分たちを文明人と自負する了見の狭い人種の人々だ。
 そういう人々こそ、言葉で人を陥れる、人食い人種に他ならない。

映画 『アワーミュージック』

2006-05-27 10:31:57 | 映画 「あ段」
『アワーミュージック』  2004年
原題 : Notre musique
監督 : Jean-Luc Godard

去年の11/16に観ました。

この映画...

ゴダールが何を言いたかったのかはさっぱりわかりませんが、
"人間の歴史=虐殺の歴史" ということだけは、改めてしっかりはっきりわかりました。

それだけでも、観る価値のある映画なんだろうな。

東ドイツの偽政者

2006-05-26 07:40:57 | 言葉・本
 89年秋、ライプチヒなどの教会を出発点にした反体制派のデモが、平和的に、静かに、そして非暴力で広がった。

 権力を奪われた偽政者の一人が述懐する。

「非暴力の蜂起はわれわれの理論に合わなかった。これは予想外だった。われわれは無防備になってしまった」


 力任せに戦えばいいというものではないんだな。

映画 『Vフォー・ヴェンデッタ』

2006-05-25 08:49:27 | 映画 「う段」
『Vフォー・ヴェンデッタ』 2005年
原題 : V FOR VENDETTA
監督 : James McTeigue

"V" って最後まで仮面を取らないんだな。
最初のうちは "V" って正義の味方なのかと思ってたが、
言ってる事とかやってる事とか、
決して正しく無いな、と思い始めてからは、
ナタリー・ポートマンにクギづけだったな。

ナタリー・ポートマンがあんなに美しいのに、周りの男たちに一人として二枚目を配さなかったのはナゼなんだ?(笑)
ナタリー・ポートマンが坊主になってもあんなに美しいなんて思ってなくて、何とか引き立たせるためにああいう配役にしたのだろうか?(笑)

そんなことはどーでもいいが、
独裁者と革命家、悪と正義といった二極で語られてないところは意外、というか良かったな。
"V" が勝ったワケではなく、民衆が勝ったんだろうな、という結末がね、良かったな。

ナタリー・ポートマンは上手に脚本選んでるよな。

スーダン南部の内戦

2006-05-24 07:28:48 | 戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
昨日、ちょっと触れたから、補足として。

スーダン南部の内戦
 1983年にアラブ系の政権によるイスラム法(シャリア)の導入に抵抗するため、キリスト教徒の黒人を中心に、スーダン人民解放軍(SPLA)が結成され始まった。兵士は2万~3万とされ、政府軍から奪った戦車や対空砲を装備。エチオピア、ウガンダ、ルワンダなどの周辺国や、スーダンをテロ支援国家と見なす米国がSPLAを支持したことで長期化し、戦闘や政府軍による空爆で約200万人が死亡、数百万人が難民化した。

ダルフール危機

2006-05-23 07:14:58 | 戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
約20万人の命が奪われた 「世界最悪の人道危機」

 日本に住み、何の不安も持たずに外出し、毎日のようにコンビニに寄り、仕事が忙しいと愚痴を言う。
 そんな生活をしているのに、こういうニュースについて語れるかと言われれば、確かに上手く語れない。新聞からの受け売りの知識しかないからな。
 それに、ニュースを読んで、大変だと思っちゃいても何にもしてないし。
 そんな自分がちょっと情けないから、下手でもいいからちょっと語ってみようかと。
 普段新聞読まない人がいて、その人がたまたまここに来て、たまたま時間があるからって読んでくれれば、この話を知ってる人が一人増える。それでもいいかな、と。
 自己満足なのは分かっちゃいるが。

 国連世界食料計画スーダン局長に日本人が任命されたってニュースが飛び込んできたところだし。

 ま、ぼちぼちと、知ってることから始めてみませうか.....


 スーダン西部にはダルフール地方ってとこがあって、そこでは03年2月に反政府勢力が武装蜂起してる。
 理由は腐敗した中央政府と戦うため。
 ところが、政府軍に支援されたアラブ系民兵が、ダルフール地方から黒人住民を追い出して、土地を略奪したりするために大勢を組織的に殺戮、暴行、強姦した。難民キャンプさえ襲われたそうだ。
 そこで去年の3月に安保理が紛争の責任者を国際刑事裁判所で裁くことに決めて、先月制裁の実施が決まった。
 こういう決議をしなくちゃならないってことは、それだけ大変なことになってるって事なんだ。隣の国のチャドにも影響あるらしいし。
 で、いつもこういう話につきものなのが、紛争から逃れた難民。200万人。和平交渉をしているはずなのに、今年に入ってもまだ5万人近く増えている。
 その難民に対する食料援助も、寄付が思う様に集まらず、資金不足で減らされてるらしい。ここ数年、大規模な自然災害が多くて、世界が「援助疲れ」してるとの事。その結果、最初に犠牲になるのはきっと子供なんだろうな。
 スーダン政府と反政府勢力はアフリカ連合の仲介で和平交渉をナイジェリアでやってるんだが、なかなか合意できず続行中。やっぱり政府が権力を手放さないんだろうか...
 いちお政府と反政府勢力の「スーダン解放軍」の主流派は合意したらしいけど、他の勢力とか分派とかはまだ拒否してるらしいよ。
和平文書の内容は...
○反政府勢力の政府軍への統合
○ダルフール地方への一時金3億ドルと年間2億ドルの交付金
○家を失った住民への補償金
○自治を問う国民投票の実施
○親政府のアラブ系民兵組織の武装解除
 とにかく、政府が支援した民兵をきちんと解散させないと話にならない。
 アフリカ連合だけでは事が進まないので、スーダン政府は国連平和維持部隊を受け入れることにしたらしい。
 なかなか前に進まなかった和平への道だけど、少しずつ動き出した感もある。
 でもな、スーダンでは南部でも83年から内戦が続いてて紛争だらけの国なんだな。
 平和と言う言葉を掴むのにはまだまだ時間も努力も必要みたいだ。


 地球を外から眺めたらどんな風に見えるのだろう。
 日本でこんな生活してる自分と、難民キャンプで食料を待っている人々。
 ほんとに地球って丸いのかなぁ。

映画 『レント』

2006-05-22 07:40:40 | 映画 「え段」
カンヌやら米国やらインドやら
中国やらイタリアやら大阪やら東京やら、
世間のあちこちでは、
すっかり 『ダ・ヴィンチ・コード』 で
盛り上がってるご様子ですが、
自分はまだ観てませんので、
波に乗ること無くゴールデン・ウィークあたりの話を...(笑)


『レント』  2005年
原題 : RENT
監督 : Chris Columbus

GWに東劇で鑑賞。

しょっぱなの歌で鳥肌が立った。
ミュージカルなのに白々しさとかひつこさとかが無く、
重たいテーマも心地よくリズミカルに歌い上げる。
あぁ、あんな風に歌えたら、踊れたら、自分もあんな風に生き生きとした表情ができるのだろうか...そんなことも考えてみた。

久々に泣いたなぁ、結構泣いたなぁ。
みんながホントいい奴に見えて、泣いたなぁ。


昨日の本じゃ泣けなくても、
こういう映画だと泣けちゃうんだなぁ。

小説 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

2006-05-21 11:20:00 | つれづれなるままに

 昨日の夕方の東京は、大雨・雷・強風・波浪・洪水注意報が出てました。強烈でしたね、雨。
 空気がキレイになった空を眺めながら、"そういえば、東京タワー見えなくなっちゃったんだよなぁ..." などと。
 以前はうちの窓から東京タワー見えてたんですが、最近は見えません。旧B庁跡地に建ったでっかいビルのせいです。
 別に東京タワーに何の思い入れもないので、どうということではないんですが(笑)、最近、例の本読んだもので。
 世には思いいれのある方もいらっしゃるようですよね...


『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
著者 : リリー・フランキー

 ほんとスンマセン。自分はどうしようもないヤな奴で、ヘソの曲がったひねくれ者です。
 わかっちゃいるけど、どうしようもないんですよ、こればっかりは。悔しいくらいにどうしようもないんです。

 この小説を小説として好きになれない。

 元々小説というジャンルにあまり興味が無いので、もらった本とか何か自分が関係した本とか、そういうのしか読んでない。自分で選ぶのは、歴史、政治、科学等の研究本。

 なのに、ナゼこの本を読まなくてはならなくなったかと言えば、会社にいるお局様から借りたから。
「もう~、電車の中じゃ読めないのよ!号泣しちゃうの!」
 などと言われ、それでも興味無さそうな返事しかしてなかったにも関わらず、
「読みたかったら貸してあげるよ」
 とか言いやがる。
 曖昧にひきつり笑いだけ返しておいたのだが、一週間後、当然のように、
「はい。」
 と渡されてしまった。
 読みたいワケじゃないけど、これじゃ読まないで返すっつー選択肢は無さそうなので、読み始めた。
 ダラダラ読むといつまでたっても読み切らないと思ったので、ゴールデン・ウィークに一気読み(笑)


 最初にすげーいーなぁって思ったのが1ヵ所。
 縦書きの扉の題字


 感動で目頭が熱くなったのは1ヵ所。

 初めて独り暮らしを始める息子の旅立ちの日、オカンが持たせた弁当の下に手紙が入っていた……という下り。
 その後のグータラ生活を知らない自分としては、きっと勉強とかで一番になっちゃったりするんだろう...などと勝手に期待し、オカンの心遣いに感動。


 悔しくて目頭が熱くなったのは2ヵ所。

 子が親元を離れてゆくのは、親子関係以上のなにか、眩しく香ばしいはずの新しい関係を探しにゆくからだ。
 ・・・・・・・・・・・・
 人間が生まれて、一番最初に知る親子という人間関係。それ以上のなにかを信じ、世に巣立ってゆくけれど、結局、生まれて初めて知ったもの、あらかじめ、そこに当たり前のようにあったものこそ、唯一、力強く、翻ることのない関係だったのだと、心に棘刺した後にようやくわかる。
 世の中に、様々な想いがあっても、親が子を想うこと以上の想いはない。

 ここに書かれている "唯一、力強く、翻ることのない関係" を知らないまま大人になった人間もいて、そんな人間は "親が子を想うこと以上の想い" がどこかにあると信じて、日々彷徨っているのです。
 いったい何をどれくらい経験してきた結果 "ボク" はこんな風に言い切ることができるのだろうか。
 上手く反論できない自分が悔しい。

 それぞれが、その辺りの水溜りで湧いた蛆のように、ひとりで生まれ、ひとりで生きているような顔をしている。
 しかし、当然のことながら、そのひとりひとりには家族がいて、大切にすべきものがあって、心の中に広大な宇宙を持ち、そして、母親がいる。
 この先いつか、或いはすでに、このすべての人たちがボクと同じ悲しみを経験する。
 ・・・・・・・・・・・・
 人が母親から生まれる限り、この悲しみから逃れることはできない。人の命に終わりがある限り、この恐怖と向かい合わずにはおれないのだから。

 確かに、この世に存在している以上、母親のいない人はいないだろう。しかし、この "ボク" と同じような距離感で母親が存在しているとは限らない。こんな悲しみを経験するとは限らない。
 いったい何をどれくらい経験してきた結果 "ボク" はこんな風に言い切ることができるのだろうか。
 上手く反論できない自分が悔しい。


  頭にキたのは1箇所。

 オカンが貯金も無い、年金も払えなくなったから貰えないと言った時、語り手のボクは年金制度を批判している。
 オカンがボクの大学の卒業証書を広げ
「これがあたしの全財産よ」 と言った。

 日本の年金制度が正しいとは言わないが、"ボク" に批判されてもどうかと思うよ。オカンの貯金を食い潰したのはてめーだろッ!って思うとね。


 共感できた登場人物、1人。

 オトン。
 首尾一貫してるからね(笑) 語り手の "ボク" みたいに、都合のいいところだけオトンの言う事聞いたりしてるのと違って、人の評価がどうであれ、その時の経験値による価値観を持っている感じがいい。


 本音、やっぱり読まなきゃよかったと。
 このモヤモヤした不快感はやっぱり妬みなんですかね。


 嵐のあとの不思議色な空を見ながら、色々と自分を振り返る、今日この頃。 かな...


映画 『家の鍵』

2006-05-19 22:43:46 | 映画 「い段」
『家の鍵』
原題 : le chiavi di casa
監督 : Gianni Amelio

 ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)がね、パウロ(アンドレア・ロッシ)にどう接していいのか、最後の最後まで迷っているところが、彼の細かい仕草に出ていて、それはパウロが実際に障害を持っているからこその仕草でね、それが良くも悪くも。

 逆にニコール(シャーロット・ランプリング)もそうだから、20年も娘を世話している親にはなりきれてなかったよね。

 観ている間、ジャンニにというかロッシ・スチュアート本人に声をかけたくて仕方なかった(笑) 戸惑いはわかるけど、映画の撮影だって1週間やそこらじゃないんだし、いつまでも迷ってないで、もうちょっと演技できても良さそうなもんだけど...

 人間はみんな成長してるんだから、いつまでも赤ちゃんじゃない。自分の置かれた状況を徐々に理解して行く。障害者は障害者なりの苦しみがあるのに、障害者に接するだけで、苦しそうな顔されたんじゃ、当の本人はたまったもんじゃない。

 アンドレア・ロッシの熱演が光っていただけに、残念だな。

 話が逸れそうなので、ここらへんで。

ドリーム・ワールド

2006-05-18 20:11:12 | 
「ドリーム・ワールド」


"君はいったい誰なんだ?"
夏と冬を間違えているよ

腰の曲がった老人の後を追いかけ
自分の居場所を探している

"カッコいいね"
ステップを踏んでいるよ

"隣に座ってもいいですか?"
せめて大人になるまで
自分の居場所が欲しいから

老人の応えを待つ

訳がわからないといった顔をしながら
それでも小さく頷く老人の夢を見る

"僕はいったい誰なんだ?"
冬と夏を間違えているよ

音も立てず消えてしまった老人と
夢の中でしか居場所のない僕

夏と冬を間違えている
いったい僕は誰なんだ。

映画 『ふたりにクギづけ』

2006-05-17 23:34:40 | 映画 「う段」
『ふたりにクギづけ』  2003年
原題:Stuck on You
監督:Bobby Farrelly, Peter Farrelly

ファレリー兄弟の映画は、障害者が多く登場する。
バリアだらけの日本社会では、その描き方が "障害者を馬鹿にしている" と勘違いされたり、障害者を描くことを、見世物にしているようだと自己満足的良心の呵責により、タブー視され受け入れられ難くなっている。
そんなだから障害者に対する理解度も低いままだ。ファレリー兄弟の映画などは受け入れてもらえず、変に質の悪い笑いが好きな人が観ていたりする。どうかしてる。

しかし、ファレリー兄弟の映画はそんな不愉快なものでも、質の悪い笑いを誘うものでは全くない。
障害をまるで個々人の個性のように描いている。

障害者として一括りにせず、それぞれに個性があり、性格の違いがあり、様々な環境のなかで各々の生活を送っている。
そんな当たり前の事を再認識させてくれる。

バリアだらけの日本社会で暮らす人々こそ、観るべき映画じゃないだろうか。

"ポジティブ・エキスパート" ピアニスト・舘野泉

2006-05-16 20:09:57 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
去年の新聞に出てたんだよね。

ピアニスト・舘野泉氏は02年1月に脳出血に倒れ、右手が不自由になったそうだ。

 しばらく沈んだ日々が続いたが、「今はあの頃がウソのように楽しい」 という。

 理由は左手のためのピアノ曲の発掘に喜びを見いだしたからとの事。

 「全部で80曲近く見つけた。うれしいのは、見知らぬ方が『こんな曲があります』と楽譜を持ちよってくれることです」

 「5本の指だけのシンプルな表現は透明感に満ちていて、音楽の本質が集約されて迫ってくる」

 「左手の演奏をハンディと思わず、新ジャンルとして普及させたい」

.....ここにも居た、ポジティブ・エキスパート。