Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ALWAYS 三丁目の夕日』

2006-06-30 07:59:02 | 映画 「お段」
『ALWAYS 三丁目の夕日』
2005年
監督 : 山崎貴

有頂天ホテルと同様、チケット貰ったので観ました。

あれだけ日本アカデミー賞獲ったのだから、
相当なウケの良い作品なんだろうなあ、と思っていましたが、
その通りでした。
ウケが良いのは分かるけど、
アカデミー賞独占ってのもどうかと。
そこがちょっとね。

えらそうにこんなこと言って何ですが、
堤真一はすごく上手くなりましたよね。
というか、テレビドラマに出てた頃が、
逆に自制しすぎていたのか、
とても舞台に出ていた役者とは思えなかった。
あ、でも『姑獲鳥の夏』もダメだったから、
やっぱり上手くなったのか...
イヤ、役がハマってたんだな、きっと。

薬師丸ひろ子もいい味出してたよな。

子役の子たちが、芸達者で、ビックリさ。
当然のように淳之介に感情移入しちゃうワケで。

昔ってこんなだったのかね、ホントに。
監督も若いでしょ。
電車とか東京タワーとか、
そんな時代があったんだな。
良くわからないけど。 良かったのか、悪かったのか。

これがホントだったなら、
人と人が絡み合ってたんだな、
今と違って。
今は人と距離を置こうとするけど、
ケンカになろうがなんだろうが、
人が人と絡んでるんだな。
良くわからないけど。 良かったのか、悪かったのか。

感動の連続で、涙、涙な映画だけど、
世の中はハッピーエンドばかりじゃないんだよな。
そういうエンディングがホントの昔っぽくていいな。
言いたいこと良くわからないけど(笑)
良かったのか、悪かったのか。

凸凹に逃避する

2006-06-29 07:44:31 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
凹んだ時には人生を振り返り、
好調な凸期にはあっちゃこっちゃ動き回る。
自分が自分と認識されないところでなら、
そんな風に前後を気にせず生活できるのかも知れない。
逃避であり、経験であり。
仕事に追われることもなく、
知人がいなければ、ゆっくり反省もできる。

冒険に向かう助走もたっぷりとれる。

ゆっくり、のんびり、凸凹デコボコできるのなら、
それはそれでいいんだがな。

凸凹が激しい人々は、自分で自分に疲れるんだ。
自分が変わらないと、
結局、どこへ行っても同じことの繰り返しになるんだ。
分かっていても、凸凹は繰り返す。

凸凹デコボコは凸凹として、
凸凹していくしかないんだな。

自分で自分に疲れたり、
自分で自分が好きになったり。

ゆっくり、のんびり、凸凹できるのなら、
ホントはそれが理想なんだがな。

映画 『THE 有頂天ホテル』

2006-06-28 07:57:52 | 映画 「あ段」
いやいや、今更観たんですよ。
観る気はまったく無かったのですが、
チケット貰ったので...

『THE 有頂天ホテル』
2005年
監督 : 三谷幸喜

佐藤浩市が死のうとしてたでしょ。
ああいうのイイんだよね。
寂しげでね。
どこかで自分を甘やかしてて、
結局死ねない男がいる。

あの人は、役によって人格変わってるよね。
スゴイよ。

自分を装い、自分を繕い、
そんな哀しい人々の、哀しい年末な雰囲気が、
ちょっと時代錯誤な感じも出してて、
それなりに楽しめたかな。

あんなホテル泊まりたくないけど。(笑)

装う負荷

2006-06-27 07:44:22 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
君は装うことに負荷を感じてしまうんだな。
あれ程 "このままの自分でいい" と言いきかせても、
できないんだよな、ありのままの自分を出すなんて。
だから、どうしたって負荷がかかる。
言いきかせても無駄なんだ。

君は人と接触したら気を遣う、そういう人種なんだってこと。
負荷を軽減するには、インターバルが必要だな。
どうしたって装ってしまう性格なのであれば、
自分に外出禁止令を出すのもひとつ方法なのではないか。
たとえ相手が友達であっても、会えば結局気を使う。
そして、装う。

装う自分に疲れた時は、無理に人に会わない。
人恋しくなったときだけ友達に会う。

医者に通って解決することと、
それだけでは癒されない負荷がある。

でも、つい自分を装ってしまうという人種は
人に嫌われたくないからで、
それだけ人恋しいワケで、
だから、負荷がかかるのに人に会いたくなってしまう。
そして、相手の期待する自分を装ってしまう。
だからほどほどにせねばと思うのに、人恋しくなる。
その負荷のせいで、更に凹むかもしれないのに、
やっぱり外出禁止令を自分に出すことはできない。

凹んでしまった時は、できることなら、
人に気を使う前に、自分に気を使うべき。

余力のあるときは壁に少し窓を空けて相手を受け入れる。
疲れたときには窓を閉めて少しお休み。
こんな風にできたら、いいのではないかな。

頑張るのではなく
自然に心のおもむくまま。

映画 『トランスポーター2』

2006-06-26 08:02:24 | 映画 「お段」
『トランスポーター2』  2005年
原題 : Le Transporteur Ⅱ
監督 : Louis Leterrier

あまりにも物が壊れていく中で、
映画産業の恐さを感じてしまった。

あり得ねぇ~!っつーよーなアクションとか、
確かに、笑いながらも痛快だしね。
いいんだけどね。

内容が無い上に、破壊ばかりだと、
ちょっと気分が重くなるね。

ある人を救う為だったら、ある人は殺してもしょうがない。
映画の中だから勧善懲悪が成り立っているように見えるけど、
こういうストーリーに慣れてしまうと、
実際の社会では勧善懲悪なんてあり得ないのだと言う事を、
完全悪も完璧善も存在しないのだと言う事を、
忘れがちになりそうで、ちと恐い。

Jason Statham は好きなんですよ。
ああいう、ちょっと白々しく二枚目を演じたりするのは上手い。

開演

2006-06-25 09:54:54 | 
「開演」

そのむこうにある
さらにそのもうひとつむこうにある
あの骨は
さっきまで小犬と戯れていたその白骨は
いったい誰のものなのだ

気が狂ったと言われるならそれでもいい
チャップリンの喜劇論をここでぶっても仕方ないからな

しかし、
それは明らかに白骨なのだよ
むこうにあるばかりではない
遠くに見える砂丘の入口にもその骨はあるんだ

困ったものだ
ユーモアというのは砂の上に城を作れるかい?

その白骨なら何かを語ってくれるだろうよ

プロセニアムを用意しよう
幕を上げるんだ、幕を。

映画 『アモーレス・ペロス』

2006-06-24 12:46:49 | 映画 「あ段」
最近、
色んな人々のことを考える。
色んな暮らしを考える。
色んな心を考える。

そんな時に思い出す映画がある。

『アモーレス・ペロス』  1999年
原題 : amores perros
監督 : Alejandro González Iñárritu

劇場公開時には2回観た。DVDでは3回くらいかな。

自分の人生のBest3のうちの1本だ。

この時間軸を交叉させたストーリーがたまらない。
そこに生きる命と死に行く命と、先の見えない命がある。

ひとつの事故を中心として、
そこから過去の物語と、そこから未来の物語。
そして、その全編に関わる物語。
その3つの物語が絶妙に交わる。

生きるエネルギーと、
生き続ける苦痛と、
死に向かうエネルギーが、
映画に熱を与えている。

何度観ても絶品。

インド農民の自殺

2006-06-23 07:49:52 | 死・自死
経済成長だけをみると、既に先進国と言ってもいいインド。

しかし、貧富の差はあまりに広い。

長い歴史のカースト制度が表面上無くなったとしても、地方農民の意識の中には、以前根強く残る。
天候が思わしくない年、下層の農民には成す術が無い。
そんな中での借金。
貧困の暮らしに追い討ちをかける。
死ぬしかないのだ。
自殺をすることでしか解決できない、貧困。

ITやらバイオやらで世界に進出する多くのインド人。
彼らはあくまでもエリートであって、一握りのインド人なんだろうな。

農村部は国土の7割以上。
そこでは借金苦の自殺が減らない。
そこでの貧困は改善されていない。

映画 『レオポルト・ブルームへの手紙』

2006-06-22 08:00:22 | 映画 「え段」
 昨日の記事の続きで、更に考え込む。
 自分の日々の思考を振り返ったりしながら、こんな映画を思い出した。


『レオポルト・ブルームへの手紙』  2002年
原題 : LEO
監督 : Mehdi Norowzian

去年の3月に鑑賞。

服役囚が文通をしているんだ。
かなり早い段階で、いったい誰と手紙のやりとりをしているかは想像がつく。
相手は服役する前の自分。
自分を見つめなおす手段として、無意識のうちに見つけ出した方法が、犯罪に至るまでの自分との文通だった。


人生の中で、時に自分に対して手紙を書いたことのある人もいるだろう。
自分も書いたことがある。
自分を振り返る一つの方法として。
日記とは違うんだ。
日々の自分を振り返るのではなく、一歩離れたところから、自分を見つめ、書いた自分と読む自分に時差を持たせる。

行き詰まってしまったとき、心に時差が必要なんだな。

突っ走ってしまう前に.....

自殺者対策ってなんだ

2006-06-21 07:37:21 | 死・自死
日本の自殺者は8年連続で8万人を超えているそうだ。
政府が対策に関する法を作ろうとしているらしい。

以前にもこういう話題で色々書いたけど、やはり考えてしまうので、また書こう。

前の時にも書いたような気がするが、自分はかなり昔にNHKで放映された「冬構え」というドラマの主人公に共感する。

かなり心身に衰えを感じている笠智衆演じる老人が自分で生きることを終える準備をし、自ら命を絶つ。そういう話。
子供の頃に観たので、多少の解釈の違いはあるかも知れないことは断っておく。

自分はそういう形で死を選択することは、それはそれで一つの自由だと考えている。

自殺者のすべてが、生きることが苦痛で、社会生活を続けられずに死んで行っているとは限らない、という解釈。
それでも、生きることが苦痛で、社会生活を続けられずに死んで行く人も、きっと多いのだろうと思う。

自分の日々の生活を組み立て直すことも、相談することも、ひとり自分を省みる余裕さえ無くなってしまったとき、何を支えにしたらいいのだろう。
8万人を超す自殺者がいるのなら、8万を超す解決策が必要だということだ。

人の心の動きについて統計を出すことはできない。

だから、政府が自殺対策に動くとしても、統計や前例で簡単にマニュアルを作ったりしないで欲しい。

確かに人の心が追い詰められていくには社会的要因ももちろんあるだろう。政府が動くのも正しいと思う。

しかし、命を絶ってしまった人々から意見を聞くことはできないんだ。
残された周りの人々が自殺者のことを正しく語れるとは思えない。
意見を集めてマニュアルを作るようなことだけは、絶対に避けて欲しい。

「人」に必要なのは、マニュアルではなく 「人」なんです。


人の話を真剣に聞ける人。相手が求めるとき、いつでも、どんなに長い時間でも話を真剣に聞ける人。

仲間だと思える人。自分と似ている弱さを持っていると感じられる仲間。

信用できる人。自分が不安のままを語ったその扉の向こうで、その話を笑い話に変えて他人に話す声が聞こえたら、更に気持ちは凹み、誰も信じられなくなる。笑い話じゃなくても同じだけどね。第三者に話すなんて最低だよ。

ちっぽけな人。長年の社会経験で、自分に自信を持ってる人は、自信を失いかけてる人のことを無意識に見下したモノの言い方をする。逆に長年の社会経験で、自分がいかにちっぽけな人間か分かってる人には、話しをする気になるだろう。人の痛みを理解しようとしてくれそうだから。

映画 『ダウン・イン・ザ・バレー』

2006-06-20 07:52:00 | 映画 「あ段」
先日、"日本での自殺者数が減らない" というニュースを読んで、少しばかり考えてしまったな。

これは、去年の12月に観た映画。

『ダウン・イン・ザ・バレー』  2005年
原題 : Down in the Valley
監督 : David Jacobson

ひとの精神というのは
あるほんの一線を超えてしまうことで、
何かが弾けてしまうのだろうか。

間違ってないんだ。
正しいんだ。
だけど、何かがズレてしまう。
そこから嘘が始まる。

それも、思い込み、信じ込むことで、自分の中で真実としてしまった虚構。

彼の中では真実で正義。それが彼の周りでは犯罪となる。

それでも、所々、一瞬一瞬、超えてしまった一線から戻ることがある。
そこで感じた罪の意識を嘘でごまかす。

彼をただ気味悪がることはできないな。
時代錯誤のカウボーイ。

北の果て

2006-06-19 07:50:35 | 
「北の果て」

人間に起源というものがあるのならば
ここであろうか。

地に果てというものがあるのならば
ここであろうか。

風が吹き
潮が流れ
生きとし生けるものと
死に果て朽ちるもの。

ひとすじの雲が文明を表わし得るか
指し示すは岐路

カテゴリー変更しました

2006-06-18 23:54:44 | カテゴリーのこと
それなりに記事も増えてきて、
自分で自分の記事を探すのが、実は結構面倒になって来たので、カテゴリーをちょっと増やすことにしました。

●つれづれなるままに
イワユル、「その他」というヤツです。
他のカテゴリーに含まれないもの。

●詩

●凸凹な人々へ ∋zooquie
自分の自分による自分のための言い訳。
及び「似た者 "同志"」 へのメッセージ

●死・自殺
人の死や自殺にまつわる記事や言葉やコメントなどなど。

●キューバ&チェ・ゲバラ
他のカテゴリーに入りそうなものでも、キューバかチェ・ゲバラに触れたものはすべてここに。

●戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
どこかで常に起きている諍いについての記事諸々。

●言葉・本
印象に残った言葉や本からの引用。

●映画 「あ段」「い段」「う段」「え段」「お段」
映画のBlogにするつもりは無いのですが、
気がつくと映画ネタがかなり多くなっており、分類。
しかし、だからと言って細かく分けるほどでもなく...
結局、
「あ段」 タイトルが・・・あかさたなはまやらわ・・・で始まる映画
「い段」 タイトルが・・・いきしちにひみり・・・で始まる映画
    以下、同様
という、どうにもワケ分からん分類にしてしまいました(笑)


てなワケで、今後もどうぞご愛顧のほど宜しくお願い致します。

映画 『小説家を見つけたら』

2006-06-18 07:46:06 | 映画 「い段」
最近、色々と思案が続く。
そんな折、こういう映画を思い出した。

『小説家を見つけたら』  2000年
原題 : Finding Forrester
監督 : Gus Van Sant

2001年に観た。

自分は家族というものに縁が薄いので、
こういう風に、家族ではない人と、
心から繋がることができるということに、
単純に感動してしまう。
そのまんまがいいのです。羨ましくて。

家族ではない人が、
自分だけのために自分をかばってくれるって、 いいなぁ。

故郷に帰れない.....

2006-06-17 10:44:54 | 言葉・本
先月の天声人語に載っていたので、
読まれた方も多いのでは。


自身が元ハンセン病患者で、人権回復運動に尽力されてる方の言葉。

「外国にも何度も行き、日本中に行きました。それでもただ1カ所だけ、行けないところがあります。ふるさとです」


自分のすぐ近くの存在ではない場合の、差別や偏見については、少々の倫理感を持つだけで、"良くない" と言える。

しかし、差別や偏見によって痛めつけられた心の傷は、周りの人間が "良くない" と認識するだけでは簡単に癒されない、生涯閉じることの無い傷口として意識の中に残り続けるのだろう。

自分のように、故郷が元々無いならまだしも、故郷がそこにあるのに、帰ることができない。  ...悲しいな。