Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

ミニスター

2007-05-31 07:47:47 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
あなたは何故に私を傷つける。

いつもいつも、あなたの遠まわしな言葉が私を傷つける。

身体的な欠陥や、
体調のために抑制しなくてはいけないこと、
そのひとつひとつを、回りくどく指摘する。

努力してこそ...
そうであろうことは解っているつもりだ。

こっちはあなたの言うことを解ろうと、
必死に受け止めているつもりなんだ。

あなたも、解ろうとはしてくれないだろうか。

その言葉のひとつひとつが、
私の心にズサズサと突き刺さっていることを。

話せないんだよ、人前では、こんなこと。
だから言葉にしなくても解って欲しいんだ。
虫のいい話かね。


そうだよね、
ここ(Blog)で 「解ってくれ」 って書いてる時点で、
虫のいい話だね。

映画 『シュレック3』

2007-05-30 07:54:14 | 映画 「う段」
NHKホールのプレミアで観ましたよ。

『シュレック3』  2007年
原題 : SHREK THE THIRD
監督 : Chris Miller

キャメロン・ディアスは美しかったですね。

実のところ、1作目も2作目も観てません。
HPで軽く予習してから観ましたが、
字幕がちょっと...ストーリーを解り辛くしてる感あり。

自分としては.....
シュールな笑いと子供向けな笑いのどっち付かずな感じで、
正直つまらなかったです。

が、一緒に行った友人は楽しんでいたようです。
ベイビー・シュレックが可愛いとか、
ロバとドラゴンの子どもたちが可愛いとか。

キャラクター的には「長靴をはいたネコ」が、いいですよ、
自分としては.....

アントニオ・バンデラスには聴こえないんですけどね、声。


えーっと、このシリーズはまだ続くんですかね?
どっかの海賊と違って...??
イヤ、海賊も終わったとは限らないらしいからな、
なんせハリウッドですから、
お金が全てっつーことですね。

映画 『コマンダンテ』

2007-05-28 07:48:47 | 映画 「お段」
『コマンダンテ』  2003年
原題 : COMANDANTE
監督 : Oliver Stone

アメリカ合衆国の人々と、
キューバを悪の国だと決め付けてる人々に
是非とも観て頂きたい。

すっかり歳をとってしまったFidel。
それでも、今の彼の状況を考えると、
この頃はまだまだ元気いっぱいだな。

オリバー・ストーンもかなり辛辣な質問するし、
それでも絶対に逃げないで答えているFidel。
とても通訳を通してるとは思えないテンポの良いやりとり。

所々挟まれる革命初期の映像。

すべてがとても貴重だ。

感想なんて無いよ。だってこれが真実だから。
自分なんかが口を挟む余地は無し。

自分としては、ただただ、もう少し早く観たかったってこと。
2003年の製作だからね。

一人でも多くの人に観て欲しい。

そして、彼の一日でも早い復帰を祈るばかり。

カーター元アメリカ合衆国大統領

2007-05-26 09:11:08 | つれづれなるままに
自分はこの人がほんと好きですよ。

↓時事からの引用そのままです。

 カーター元米大統領は、19日付のアーカンソー・デモクラット・ガゼット紙のインタビューで、ブッシュ政権が行ったイラク戦争を厳しく批判し、「世界中の国々に悪影響を与えたという点で、この政権は史上最悪だ」と酷評した。
 カーター氏はイラク戦争について「米国の安全に直接の脅威がなくても、政権を転覆したいと考えれば、先制攻撃を仕掛けることができるという前例をつくってしまった」と指摘。パレスチナ和平問題もブッシュ政権の下では「対話がゼロだ」と批判した。

映画 『レセ・パセ[自由への通行許可証]』

2007-05-25 07:46:39 | 映画 「え段」
公開当時シャンテ・シネで観ました。
あまりにも素晴らしくて、三軒茶屋中央劇場でも観ました。

『レセ・パセ[自由への通行許可証]』  2002年
原題 : LAISSEZ - PASSER
監督 : Bertrand Tavernier

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のパリが舞台。

主演は脚本家と助監督という二人の映画人。

明日生きることにも必死だった時代。
プロパガンダを強要されながらも、
命懸けのレジスタンス。
パリに美しく生きた人々。

難しいことがわからなくても、
主演の一人、助監督が妻の元に辿り着くために、
昼夜自転車をこぎ続けるその背景の美しさが素晴らしい。
それはそれは、スクリーンでしか味わえない迫力。

それと反するように、街中が戦火に覆われるシーンの迫力。

静の迫力と、動の迫力。

スクリーン故の迫力。

男二人が絡むようで絡まない、ストーリーと複線。

映画を愛する監督だからこその作品。

本編163分。
決して長くない。
迫力もユーモアも緊張もあり、ノスタルジィも。

こんなに素晴らしい映画に出会えるなんて...
そう思える名作。

あぁ、どうにかもう一度スクリーンで観れないものか。
DVDで観るなんて悔しすぎる。

神戸児童殺傷から10年

2007-05-24 07:56:02 | 死・自死
あの、人々を震撼させた事件から10年。
97年当時14歳だった犯人の少年は、更生したと判断され、
日本のどこかで暮らしている。
彼の本出所までの資料を抜粋したものが
朝日新聞に載っていた。
その一人の若者の生活を読みながら、
涙が止まらなかった。溢れるように涙が出た。
自分はあーだこーだと言いたくないし、言えない。
勝手にいくつかのコメントを抜粋させてもらう。
↓更正施設の関係者の心の内として
「罪と向き合うということは、むしろこれから始まるのだ」
↓本人
「ご遺族に会い、僕にどのような人生を歩めと言われるのか、聞かせてほしい。」
↓どこぞの教授
「被害者が受け入れなくても、男性には償いながら生き続ける責任がある。そのためには、男性を支える態勢も重要になる」

映画 『サン・ジャックへの道』

2007-05-23 07:51:23 | 映画 「あ段」
『サン・ジャックへの道』  2005年
原題 : SAINT-JACQUES... LA MECQUE
監督 : Coline Serreau

観る予定ではなかった、というのが本音なのですが、
チケットもらったので観ました。

良かったです。

予想通りの展開で、予想通りの結末で...
だからつまらなかったと言うのではなく、
伝統あるフランス映画ですから、
そこは、そこに良さがあるワケで。

集まったメンバーがとても個性が強そうに見えて、
実のところ、人なんてあんなもんじゃないかと。

すぐに喧嘩する兄弟もいれば、仲の良い従兄弟同士もいる。
クリスチャンもいれば、ムスリムもいる。
差別を受ける人もいれば、偏見を持つ人もいる。

その中で、中心にいたワケではないけれど、
感動の核になっていたのが、
字が読めるようになっていくラムジィ。
彼が母親の死を知らされた時のリアクションは
あまりにも純粋で、正直で、心に響き、涙が出た。
彼って名優だな。

子どもの言葉

2007-05-21 08:02:37 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
子どもの言葉は時に暴力をふるう。

当人は、何も考えずにふと出た言葉で、
人が傷つくなんて考えもしない。

自分では褒めたつもりだから、
思うままに純粋に口をついて出た言葉だから、
まさか側にいる別の人が傷つくなんて考えもしない。

だからこそ、なおさら傷つく。
純粋な言葉だからこそ傷つく。
裏が無いからこそ傷つく。

子どもの言葉の暴力は、
鋭いからこそ、受けた傷も真っ直ぐで深い。

映画 『バベル』

2007-05-20 11:01:14 | 映画 「あ段」
皆さんより一足遅く...(笑)

『バベル』  2006年
原題 : BABEL
監督 : Alejandro González Iñárritu

同監督出世作 『アモーレス・ペロス』 を初めて観たとき、
というか、その後何度観てもだけれど、
最後にバチッと決まる、あのパズルが完成した瞬間のような、
あのはまり具合は、この作品には無かったですね。

逆に言うと、組み合わせ途中のパズルを誰かに途中で蹴られて、
でも、またなんとか組み合わせようかと思っているけど、
その結果は何も教えてもらえないまま終わったような。

やっぱり、この監督はスゴいのだ。
同じような時間軸の組み合わせ方をしているのに、
作品すべてがまったく違う波長で終わってる。

今回のこのモヤモヤ感。
何も結論を教えてくれない。
でも、やっぱりみんなどこかで繋がっている。
繋がっているのに解りあえない。
物悲しさだけは一緒だな。

ガエル・ガルシア=ベルナルをああいう使い方するとは
思ってなかったなぁ。
それにしても、脇役もかなり豪華だったなぁ。

ヘロディオン

2007-05-19 12:11:45 | つれづれなるままに
ちょいと前のニュースですが、
ヘロデ王の墓が見つかったらしいではないですか!

あのヘロデ王ですよ。
イエス・キリストの影響が怖くて、子供を皆殺しにしようとした
あのヘロデ王ですよ。

サロメにヨハネの首をあげた
あのヘロデ王ですよ。

なんか、知識の中では実在していると認識しながらも、
どこか、物語の中だけに存在するイメージがあるんですよね、
ヘロデ王。

映画 『クィーン』

2007-05-17 07:53:46 | 映画 「う段」
『クィーン』  2006年
原題 : THE QUEEN
監督 : Stephen Frears

音楽が良かったですね。
エリザベス女王の、一人の人間としての心理を
深みのある音楽で表現していたのではないかと。

日本のチラシのコピーに
世界中が泣いたその日、
たった一人涙を見せなかった人がいた

ってありますが、
確かに、ダイアナ元妃の突然の事故死は
ショッキングではありました。
でも、そんな大事件でも、そんなことに感情を傾ける余裕無く、
その日生きるのに精一杯の人々が世界中にいた。
ショッキングではあったけれど、実際に涙を流した人が
英国以外にいったいどれだけいたのだろう?

映画は素晴らしく良かったけど、
このコピーはちょっと余計かな、なんて思ったりしました。

このエリザベス女王も、
ダイアナという私人が亡くなったという
ショッキングなニュースに右往左往することより、
母親を亡くした二人の少年の祖母として...
将来、英国王となるであろう若者の見本として...
英国民と王室の中で、自分がやるべきだと信じることを
実直にこなしていただけではないかと。

もちろん、この映画がすべての真実ではないのでしょうが...

最後のほうで、就任間もないトニー・ブレア首相に
「その日は突然やってくる」
と進言しているのが、
今年製作したんじゃないかと思うくらい、
タイムリーでちょっと苦笑しましたね。

↓そして本物...まだまだお元気そうで、笑顔が安らぎますな。

【21世紀の死】 エリツィン元ロシア大統領

2007-05-15 07:48:24 | 死・自死
あのエリツィンが亡くなりましたね。
4月23日午後3時45分
私はロシア史上、初めて国民投票で選ばれた大統領だ。私の判断することは国民の判断だ
ソ連からロシアになった時代に、
色んなことやった人ですが、
自分にはどうも酔っ払いのイメージが強く.....
ロシアもそうですが、欧州とかでも、
ちょっと役職が上の方の人とかって
勤務中でもお酒飲んじゃったりしてるじゃないですか、
しかも職場で。
それにしても、エリツィンはよほど飲んだのか、
よほど弱いのか、
よく酔っ払ったまま人前に出ちゃってましたよね。
ただただ、その印象が強いです。
まぁ、エリツィンが飲んでたのはウォッカでしょうが...
豪快、豪傑な酔っ払い.....安らかに。

映画 『恋愛睡眠のすすめ』

2007-05-13 10:27:57 | 映画 「え段」
『恋愛睡眠のすすめ』  2006年
原題 : La Science des rêves
監督 : Michel Gondry

ガエル・ガルシア=ベルナルは本当に関心するほどに、
タイプの違う脚本を選び続けている。
それがそれで彼に合っているらしいから凄い。

しかし、自分としてはやはり 『アモーレス・ペロス』 の彼が
鮮烈すぎて、それに匹敵するだけの当たり役は無いなぁと、
正直残念がっていたりしたのだが、
このステファン役はどうだろう。
かなりはまっている気がする。
生き生きと彼らしい、且つ彼独特の演技が観れて、
結構満足いきましたぞ。

『バベル』 が脚光を浴びる中、
やはり、アレハンドロ・ゴンザレス=イニャリトゥ監督としか
光ることができないのかと、あきらめかけていた矢先だったので、
ちょっとした収穫を得た気分で終いが良い。

彼が想い込んでしまう女性も、
徐々に魅力的に見えてくるから不思議なもの。

ストーリーが進むにつれ、
どこが現実で、どこが夢の中かワケわからなくなりますが、
返ってその方が、ステファンの視線になれていいのかも、と
途中からワケわからないことに身を委ねていると、
それはそれは、夢想の世界を堪能できて楽しかった。

雲とか海とかの作り物が、子供の心を思い出させてくれて、
結局、人間ってモノは成長してるようで、
心中、子供の心に戻りたくてしょうがないのが本音なのかと。

社会の中でスレなくてはいけないのに、
スレることができないままでいる大人たちが、
ついつい逃げ込んでしまうところを
思い切りスクリーンで見せつけられたちまったな。