「ところで私は、報告されたところによれば、この民族には何ら野蛮な、野生なところはないと思う。各人が自分の習慣にないことを野蛮と呼ぶなら話は別だが。まったくわれわれは、自分の住む土地の習慣や意見の例以外に判断基準をもたないように思われる。あそこにだって完全な宗教があり、完全な統治があり、なにかにつけ完全で完成した習慣があるのだ。彼らが野生だと言うなら、自然が独力で、その通常の進行によって生み出した果実を野生と呼ぶのと同じ意味で、そうなのである」
文学者モンテーニュ「人食い人種について」
『エセー』 より
自分たちとまったく違った生活様式を持つ人々を、勝手に人食い人種に仕立て上げたのは、自分たちを文明人と自負する了見の狭い人種の人々だ。
そういう人々こそ、言葉で人を陥れる、人食い人種に他ならない。
文学者モンテーニュ「人食い人種について」
『エセー』 より
自分たちとまったく違った生活様式を持つ人々を、勝手に人食い人種に仕立て上げたのは、自分たちを文明人と自負する了見の狭い人種の人々だ。
そういう人々こそ、言葉で人を陥れる、人食い人種に他ならない。