Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『プラダを着た悪魔』

2006-11-30 08:09:32 | 映画 「う段」
悪魔と言えば、ブ○シュとビン・○ディンあたりかな、
と思ってましたが、彼らにはプラダは似合わないしね。

ってなことはどーでもよくて、
↓遅くなりましたが、観て来ました。

『プラダを着た悪魔』  2006年
原題 : THE DEVIL WEARS PRADA
監督 : David Frankel

とにかく、ハイ・テンポなカットが続いてまして、
慌ただしいったらありゃしない(笑)
アン・ハサウェイの美しさを堪能する暇さえ無いくらいです(笑)
うっかりすると、メリル・ストリープが美しく見えてしまう(爆)

まぁ、予想された展開に予想されたエンディングでしたが、
飽きることなく、楽しませて頂きました。

自分はどうも貧乏性なもので、
ああいった大量消費社会にはついていけません。
アン・ハサウェイの彼氏と同じような思考回路かもしれません。
でも、はっきり別れたワケでもないのに、
次の男とさっさと寝ちゃうような女性はちょっとどうかと(笑)
まあ、言わなきゃ分かんないのかも知れませんが.....

そこに着目してはいけないのかな(笑)

今回はメリル・ストリープの貫禄に完敗です。
あっ、イヤ、乾杯です。

水俣病 50年

2006-11-29 08:13:12 | つれづれなるままに
水俣病の症状が最初に報告されてから、今年で50年だそうだ。

当時、
「原因不明の中枢神経疾患が発生」
と報告された。
それは悶え苦しみ痙攣を伴う。
初めて診た医師はさぞ驚いたことだろう。
しかし、水俣病が公害病に認定されるまでに、そこから12年もかかった。

水俣病の原因は周知のとおり、チッソが垂れ流した有機水銀。
最初の報告から公害病に認定されるまでの12年間も、チッソは有機水銀を流し続けた。
国も県もその間、チッソを操業停止にすることも、魚を食べることも止めさせなかった。
その為にどれだけ被害が広がってしまったのだろうか。

そして、水俣病の認定患者があまりにも増え続けた為、政府は基準を厳しくした。
結局、認定患者は2,000人余りで、未認定患者の1万人ほどの人々は政治決着で解決金を受け取って終わりにさせられた。

原因が分かったにも関わらず、今なお苦しみ続ける患者さんがいる。
新たに認定を申請する人も後を絶たないらしい。
まだまだ解決されていないと言う事だ。

今でも水俣病と認定してもらえず、裁判で闘っている人々もいる。

最高裁で2004年に認定基準を広げる判決が出た。
しかし、今度はチッソが先週末、未認定患者に対して、時効の成立を主張していた。
「和解の余地はない」 と言っているそうだ。

行政やチッソは最初の症状の報告から12年も放ったらかしにしておいて、被害者に対する補償に関しては時効を主張している。
認定基準を厳しくして、被害者たちに水俣病の症状を詳細に説明して来なかったにも関わらず、時効を主張している。

どう考えても筋が通っているとは思えないのですがね。

それに加えて、今なお、海外で有機水銀による中毒が起きているのだ。

映画 『オープン・シーズン』

2006-11-27 08:05:22 | 映画 「お段」
『オープン・シーズン』  2006年
原題 : OPEN SEASON
監督 : Roger Allers, Jill Culton, Anthony Stacchi

試写会ってヤツで観ました。

↓こんなシーンがありまして.....
シカのエリオットの角が地面に刺さっちゃって、
最初はアタフタして、あっち向いたりこっち向いたりしてて、
それでも一向に地面から角が抜けなくて、
終いには、ちょっと諦めながら、色んな体勢とるんです。

そういう一連のシーンを観てて、子供が大ウケしてましてね。

「あぁ、いいなぁ、子供って」って思った。
そういうシンプルなちょっとした可笑しさを、
そのまま笑える子供って、しかも大爆笑できるって、
いいなぁ、結構うらやましいかも。

もう一度、そうやって大笑いしたいよな。

吐き出せないから苦しい.....

2006-11-26 11:02:37 | 言葉・本
 胸が痛い。息苦しい。息を吸い込めないから苦しいのではなく、吐き出せないから苦しいのだと知った。胸の中の空気をすべて入れ換えてしまいたい。胸ごと、取り替えてもいい。

(中略)

 教会の屋根の上の十字架を見つめた。
 玄関の前の立て札には、こんな紙が貼られていた。

<恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。
 イザヤ書四一ノ一〇>



重松清・作 『疾走』 より

映画 『フローレス』

2006-11-25 11:01:08 | 映画 「う段」
ジョエル・シューマッカー入魂の作品

『フローレス』  1999年
原題 : FLAWLESS
監督 : Joel Schumacher

これも、スクリーンでは観れていないのです。
が、シューマッカーの作品の中では一番好きかもな。
ビデオとDVDと、一体何回観ただろう。

この作品で、フィリップ・シーモア・ホフマンのこと知ったんだよね。ドラッグクイーンの役ですから、かなり濃い初対面でしたよ(笑)

偏見とかなんとかより、
それを通り越した、人の本音を見透かした感じのストーリー。
上っ面でいい顔していた仮面をはがし、
本音をさらけ出してぶつかり合った後、
気がつくと本音の友情がそこにあったりする。

ロバート・デ・ニーロの感情の変化の演技が絶妙で、
エンディングロールとか観てると泣けてきますよ、まったく。

いるから

2006-11-24 08:08:23 | 
「いるから」

死ぬことばかり考えている自分のことは棚に上げて
この際言わせてもらおう

君はいい奴だぜ
どこのどいつが君を非難しようとも
俺はここにいるから
君を受け入れている俺はここにいるから

君にはそりゃあ欠点があるさ
笑っちゃうほどね、そこはおだてたりしないさ
世界中の輩が君を嫌おうと
俺はここにいるから
君に依存してしまっている俺はここにいるから

だから君は俺より先に死んじゃいけないんだぜ
俺は君がいないと困ったことになる
だから、何とか君より先に死のうと試行錯誤してるのさ

とりあえず俺はここにいるから
今はここにいるから

君はいい奴だから
君のことを非難もせず、嫌いもしない
それどころか君を必要とする人が必ず現れる

それまでは俺はここにいるから

たった今
君を必要としているのが世の中で俺ひとりだったとしても
必ずもうひとり現れるさ

今、俺はここにいるけどね

映画 『父親たちの星条旗』

2006-11-23 10:04:11 | 映画 「い段」
やっと観ましたよ。

『父親たちの星条旗』  2006年
原題 : FLAGS OF OUR FATHERS
監督 : Clint Eastwood

やっぱりイーストウッドはすごいね。
伝えたいことを一つに絞って、それを分かってもらう為だけの演出に徹底してる。

あれが時系列に沿ったストーリーだったら、
名前がゴチャゴチャになっちゃってただろうし、
ハンクとハーロンってどこで出てきた? とか
英雄のマイクって誰のことだよ? とか
ただでさえ戦争の映画はみんな似たようなカッコしてるから
見分けつきにくいし。

だから、あぁいう風に行ったり来たりしてくれたお陰で、
それぞれのキャラを意識して観続けることができた。
そこはやっぱり、ポール・ハギスならではの脚本だね。

彼らにとっては旗を立てた人も立てなかった人も関係なく、
みんなが戦友だったんだろうし、
それぞれに家族がいたり、恋人がいたりしたんだろう。

数人の英雄を必要としていたのは、
兵士たちでもなく、彼らの家族でもなく、
アメリカ合衆国という名の資本主義帝国だったんだな。

チャップリンの自伝にも、
戦時国債キャンペーンの話があって、
その描写が全く同じ様なものなので、
空恐ろしく感じてしまった。

アメリカ合衆国初代大統領 ワシントン

2006-11-22 08:04:47 | 言葉・本
ちょっと前の天声人語に出てた。

初代大統領ワシントンは、3期目には立候補しないことを表明し演説をした。

 「ある特定の国々に対して永続的で根深い反感をもったり、他の特定の国々に対して深い愛着をもったりせず、かわりに、すべての国に対して正当で友好的な感情を育むことが何よりも重要である」
井上一馬・編著『後世に伝える言葉』

これってあたりまえのことなんだけど、
今の大統領は分かってないみたいだよね。

映画 『Ruffn' Tuff【ラフン・タフ】 永遠のリディムの創造者たち』

2006-11-21 08:12:01 | 映画 「あ段」
映画の記事は、批判的なこと書くのイヤなんですね。
どうしても面白くなければ書かなければいい、と考えてるので。
しかし、映画の内容じゃない部分でちょっと言いたい事が...

先週の木曜に観たのですが、映画の前にトークショーとやらがありまして、そんなこと劇場の表にも書いてないし、チケット買う時にもスタッフの人も何も言ってくれないし、全然知らないままチケット買っちゃったワケですよ。トークショー目当てで行ったのならいいのですが、チケット買ったときに渡されたリーフレット見て知った者としては、興味無い監督とカメラマンのトークなんかより予告編が観たかったワケで、しかもそのトークがつまらないとなると、音楽に身を委ねようと思ってた自分としては不快指数が上がってしまったのですよ。(しゃべりに関して)素人のトークって盛り上がらないじゃないですか。カメラマンの人はまだいい人のようで、何とか内容のある話をしようとしてくれているのに、監督は "しゃべりは下手だが、でしゃばり" って感じの人で、かなり寒かったです。客寄せのつもりなんでしょうが、非常に無理がありました。映画の前にすっかり気分が壊れてしまいましたぜ。 ...


と、言いたいこと言わせて頂いてスッキリしたところで、映画の話。


『Ruffn' Tuff【ラフン・タフ】 永遠のリディムの創造者たち』
監督 : 石井 "EC" 志津男

そんなマイナスなテンションで入ってしまった為、
しばらくは気分が乗らず.....

しかし、いいものはいいワケで。
ジャマイカの音楽を歴史の授業のように順番に聴かせてくれました。


↑途中から出てきたDJ U-ROYって人がたまんなくいい人っぽくて、いい顔してるんだよね。
歳とるとさ、人相に出るって言うけど、人の良さが顔に出てる感じ。
"いつの時代のDJのこともリスペクトしてる" って言ってた。
本心なんだろうな。
その彼の名言。
「昔はラッパーなんていなかった。
ラッパーと言えば、クリスマスの時にプレゼントを包装する人たちのこと。
ラッパーって言えばそいつらの事だったよ。」

笑えるよ。イイ奴だぜまったく。

そう言えば、子どもが少なかったな。
街角であんな風にカメラ回してると、
どこの国でも子どもが寄ってきて、
歌なんか歌ってたら興味津々でニコニコして寄ってくるもんだけど、
このフィルムにはほとんど出てこなかった。
出てきてた子たちも笑ってないし。
治安が悪いから子どもたちが自由に走り回ったりできないのかな?
それとも意図的にそういうシーンはカットしてるのかな?
ジイさんが主役だから子どもは不要だったのかな.....

確かにジャマイカの音楽の歴史にのみ特化した内容だったしね。

音楽はいいよ、いつの時代のものでもね。
間違い無いッス!

ペット

2006-11-20 11:39:11 | 死・自死
日本人は牛や豚の肉は食べるくせに、
犬の肉を食べる中国人のことを気味悪がったりする。

方や、ブランド物のバッグでも買うかのように、
流行の子犬を買っていく人がいる。
命を育てていくことの大変さも考えずに。

そうして、バッグのように買い替えられたペットたちが、
捨てられる。

そういうペットたちが集められた施設では、
日々動物たちが安楽死させられている。
新しい飼い主をもちろん探すが、
どうしても成長してしまった動物は飼い主が見つからない。
手立てがないから殺すしかない。

殺している人たちだって、別に平気で殺しているワケではない。
日々悼みを感じながら、しかし、精神を保つために、
わざと感情移入しないように心がけているという。
それくらい心に負担がかかる仕事なのだ。

なのに、この仕事にも差別や偏見がある。

そういう差別や偏見を持ってる人に限って、
最初に書いた中国人を気味悪がったり、
命の重さを考えずにペットを買ってマスコットにしてる。

実際そういう人がいたんですよ、自分の側にね。
どこぞのホテルのお嬢様でしたがね。

映画 『ウィンター・ソング』

2006-11-18 10:27:13 | 映画 「う段」
アジア映画苦手な自分としてはちょっとした義務感が無ければ観なかったと思われる作品。

『ウィンター・ソング』  2005年
原題 : 如果・愛
監督 : Peter Chan

しかし、です。
ミュージカルな部分が劇中劇の中で上手く構成されていて、
なかなか楽しめたのですよ。

音楽もストーリーも。

やっぱり最近はアジア映画もいいんですね。
邦画も含めて。

ストーリーが単純すぎず、ワケ分からなくなるほど複雑でもなく、ミュージカルは小気味良く、ダンスも爽快。

ラスト・シーンの何とも言えないインパクトと間。

演出ってこういうこと言うんだろうなぁ。

アジアの監督とか俳優の名前も少しずつ覚えましょうかね(笑)

【21世紀の死】 「顔のない男」 マルクス・ウォルフ

2006-11-17 10:57:30 | 死・自死
こんな小説の悪役みたいな人が実在していたのですな。


旧東独政府スパイ部門の元責任者で、冷戦の主要人物の1人として知られたマルクス・ウォルフ氏が亡くなった。享年83歳。

現役時のウォルフ氏は国家保安省(シュタージと言うそうです)スパイ機関対外諜報の幹部で、約33年の在任中、西側情報機関はその写真さえ入手できなかったため、「顔のない男」と呼ばれたそうだ。

ドイツ生まれですが、彼の父親がユダヤ人だった為、モスクワへ渡り、共産主義教育を受け、旧東ドイツへ帰国。
東西ドイツ統一直前に国外へ逃げるも、91年帰国。
その後、スパイ勧誘の際の監禁罪とやらで執行猶予付きの判決を受けている。

彼が息をひきとった11月9日は「ベルリンの壁」崩壊から、ちょうど17年目に当たる日。
因縁?怨念?

映画 『日本以外全部沈没』

2006-11-16 08:09:36 | 映画 「い段」
やっと観ましたよ。

『日本以外全部沈没』  2006年
原作 : 筒井康隆
監督 : 河崎実

監督の名前より、監修の実相寺さんの名前の方が大きいってことは、監督より監修の方が口出してるってこと?

まあ、面白かったよね。
予告編の方が面白かったけど(笑)

最近、アメリカ合衆国で中間選挙あったけど、
どうせ最初に沈没しちゃうんだから、
あんまり気にしなくていいかもよ、あんな悪の枢軸。

コテコテの特撮が、雰囲気出してて、たまらんですよ。
特に、バーテンダーが金成○になるシーンなんて、
もう、ルパン三世もビックリで!

ロウソクを囲むシーンはどうでもいいけど、
国会議事堂がブッ飛ぶシーンは爽快です(笑)

そういえば、すっげー久しぶりに、つぶやきシロー見たな。

プラット修正 = グアンタナモ基地

2006-11-15 07:54:18 | キューバ&チェ・ゲバラ
キューバが呪縛のごとく取り憑かれている、米国との間の「プラット修正」の条項がこれ.....


 第三条 キューバ政府は、米国がキューバの独立を保持し、生命、財産および個人の自由を保護するに足る政府を維持し、パリ条約によって米国に課せられ、現在キューバ政府が引き受けて実行しているキューバにかんする義務を果たすために、介入する権利を行使できることに同意する。

 第七条 米国がキューバの独立を維持し、その人民を保護できるようにするため、また、米国自身の国防のため、キューバ政府は、米国大統領と協定されるある特定の地点に給炭所あるいは海軍基地を設けるのに必要な土地を、米国に売却あるいは貸与する。


これのせいでキューバは自国のグアンタナモにアメリカ合衆国の基地を置き続けなくてはならず、そのグアンタナモでおぞましい、米兵による尋問という名の虐待が行われている。

映画 『マシニスト』

2006-11-14 08:08:17 | 映画 「あ段」
去年の3月にシネクイントで鑑賞。

『マシニスト』  2004年
原題 : El Maquinista
監督 : Brad Anderson

クリスチャン・ベールは別人でしたね。
除々に痩せて行くとかではなく、
最初が痩せてるところからでしたから、
なかなか、キョーレツでした。

途中から、何となく結末が見えてくるんだけど、
最後の最後に彼がゆっくり眠るところを見るまで、
ホッとできませんでしたよ。
何か自分にも人に言えない罪とかあったのかな(笑)

人がみんな彼のようだったらいいのだけどね。
<良いのかぁ?(笑)

罪を犯す事で、心が苛まれて行く.....
本当だったら、人間が皆持ち合わせていなくてはいけないモノなんじゃないかいな、こういう神経というか、精神というか、心情というか.....

罪を犯した事を、忘れてしまったかのように、日常を送れることの方が、異常なはずだから。