Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『es[エス]』

2006-09-30 12:53:55 | 映画 「え段」
2003年の3月鑑賞。

『es[エス]』  2001年
原題 : DAS EXPERIMENT
監督 : Oliver Hirschbiegel

それはそれは後味の悪い、
非常に不快な映画だったよね。

人間の醜さを、それも誰もが陥りそうな暗部を
突き付けられた感じでね。

あのドイツで、封印されていた事実を基に創られた作品らしいけど。

作品に関わった人の心は歪まなかったのかな。
平常心でいられたのだろうか。
作っていて辛くなかっただろうか。

『ソウ』なんかより、よっぽど怖いよ、人間が...


すばらしい作品だとは思うけど、
二度と観たくない。
っつーか、観れない。

嫌われる

2006-09-29 08:02:59 | 凸凹な人々へ ∋zooquie
嫌われることは悪いことだろうか?

人の機嫌をとって、本心を隠し、そこまでして人に好かれる必要はあるのだろうか?

好かれているワケでも無いが、嫌われてもいない、なんて立場でいることはできるのだろうか?

自分を見失うくらいだったら、嫌われてもいい、っていう考え方はおかしいだろうか?

個性とか自由とか、そんな大したもんじゃなく、
ただ、自分が自分らしくいたい。

例えば、職場など人の集まる場所の中にいて、
その大部分の人々のタイプと自分にあまりにも違いがあって、
自分を歪ませないと周りの人々と上手くやっていけない場合、
それでも、自分を歪ませず、自分らしく居た場合、
嫌われる。もしくは避けられる。

自分はずいぶん前、学生の頃から変わり者と言われ続け、
そんな変わってる自分を "いい感じだ" と言ってくれる人もいたもんだから、
別にこのままでいいやと思っていて、
だから、自分のままでいることで、人から避けられたとしても、
あまり気にしない。

でも、嫌われるとか避けられるとか、
確かに心地良いものではないから、
気にしてしまう人の気持ちも分からないではない。

気にするな、と言っても気にしてしまうんだろうな。

でも、世の中の全ての人に好かれる必要なんてない。
そして、世の中の全ての人に嫌われるなんてことも、不可能なんだよ。

社会生活の中では、
そんな割り切り方をできないこともあるけどね。


そもそも、なんで「好き」とか「嫌い」なんて単語があるんだ?

って、そんな事言い出したらキリ無いかね(笑)

映画 『記憶の棘』

2006-09-28 08:06:32 | 映画 「い段」
ショート・カットでも、ニコール・キッドマンは美しかった。

『記憶の棘』  2004年
原題 : Birth
監督 : Jonathan Glazer

配役が絶妙です。
怪しい雰囲気バリバリの少年といい、
裏のありそうな婚約者といい、
全てを見通してそうな母親といい、
とにかく周りを取り巻く人物像と、
それを演じる役者たちに、してやられましたよ。

映画を観すぎなのか、
ついつい勘ぐってしまうんですがね、
結局、最後の最後まで裏切られましたから。

何も勘ぐる必要は無かった.....

そういう映画ですよ。
なかなか面白い。


あ、音楽も良かったです。

バナナのワイン ― ホセ・マルティ

2006-09-27 07:55:36 | キューバ&チェ・ゲバラ
「バナナのワインがたとえすっぱくとも、それがわれわれのワインなのだ」
「独立はすべての人々とともに、すべての人々のために」

― 独立が達成された暁には政治的民主主義や経済改革、社会的平等を実現しなければならない。



ホセ・マルティ Jose Julian Martiy Perez
1853~1895 キューバの革命家・詩人

映画 『アルティメット』

2006-09-26 07:49:56 | 映画 「あ段」
公開当時、観たくて観れなかった作品。
DVDにて鑑賞。

『アルティメット』  2004年
原題 : Banlieue 13 (13th District)
監督 : Pierre Morel

フランスみたいに歴史のある国は、
本物にこだわるみたいで、
CGもスタントもワイヤーも無しッ!てのが売りだった。

元々スタント出身の人だから、それってどうなの?
とかはあんまり考えずに...(笑)

単純にアクション楽しめましたよ。
ストーリーもいちお少しひねってあって飽きなかったし。

あんなに体が自由に動かせたら、
何でもできちゃうような気がするよな。

ちょっと鍛えてみるか?
どうせ三日坊主だけど(笑)

ウガンダ前進

2006-09-25 08:08:38 | 戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
先週の日曜にウガンダの事書いたけど、その翌日、
反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」のジョセフ・コニーが
投降したらしいという記事が出てた。
投降とはちょっと違うのかな?
ムセベニ大統領が和平が合意されれば
恩赦を求めるって言ってるから森から出る気になったのか。
いずれにしても和平が前に進みそうだ。

朗報。

映画 『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

2006-09-24 13:54:40 | 映画 「あ段」
2003年にシャンテ・シネで観ました。

『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』  2003年
原題 : THE LIFE OF DAVID GALE
監督 : Alan Parker

とにかく、衝撃的だった。

人間は絶対じゃない。
"冤罪が存在してしまう以上、死刑は廃止すべきだ....."
そういうことを訴えていた、と自分は解釈した。

自分を死刑にするための完全犯罪ならぬ完全工作。

しかし、彼が犯人ではないということが、
死刑執行後に判明する。

いつものケイト・ウィンスレットじゃないケイト・ウィンスレットがそこにいて、熱演でした。

そして、ケヴィン・スペイシーも暗いばかりのこんな役を重たくじっとり演じていた。
名優。

ミンダナオで新型援助

2006-09-23 12:41:44 | 戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
緒方貞子さんが国際協力機構(JICA)の理事長になって、
変わったんじゃないかな、JICA。

今まで、金を出すだけ、物資を送るだけ、人を送るだけ、といった細切れ的な援助になりがちだったJICAが、事前に熟考し、地域の将来を考え、継続できる援助をしようとしている。

今回のフィリピン・ミンダナオ島での和平合意前の「平和構築」とやらも、正にそう。
平和がどんなにすばらしいものか、それを実感してもらうことにより、和平への道をより明るくする。

そういうことをして欲しかったんだよね。
言うは易く、行うは難し、だけど.....
がんばれ、ニッポン!

映画 『マイアミ・バイス』

2006-09-22 07:57:22 | 映画 「あ段」
コン・リーはあんまり好きじゃないんですが、
今回初めて、"この人ちょっといいかも" と思いました。

『マイアミ・バイス』  2006年
原題 : MIAMI VICE
監督 : Michael Mann

Naomie Harrisって人もケッコー綺麗な方でしたね。

Ciarán Hindsはかなり好きな役者ですがね、
今回もかなりカッコ良かったですね。
この人は天才ですよ、まったく。

今回のColin Farrellはかなりムサ苦しく、
エロ男全開でしたが、これもやっぱり役者魂ですかね(笑)

そして...
マイケル・マンと言えばやっぱり銃撃戦なワケで、
今回もかなり迫力ありましたね。
音がね、いいんですよ、効果的で。
乾いた拳銃の音と人が倒れた瞬間の無音と機関銃音と...
たまらんですよ。はいり込んじまいます。


久々映画館に行けたのでね、それはそれで満足ですよ。

映画 『ドミノ』

2006-09-20 08:10:39 | 映画 「お段」
去年の10月に観ましたよ。

『ドミノ』  2005年
原題 : DOMINO
監督 : Tony Scott

キーラ・ナイトレーとナタリー・ポートマンって、
そっくりじゃないですか?
じぶん的にはナタリー・ポートマンの方が好きですが、
この映画のキーラはカッコいいです。
ショートカットのキーラはそのまんま美人です。
グッときます! <<なんじゃそりゃ(笑)

ミッキー・ロークもなかなか渋かったし、
銃撃戦も迫力で、ストーリーもごちゃごちゃ前後したりして、
何気に気を抜けない、面白い映画でしたよ(笑)

非同盟諸国会議 ― ハバナ

2006-09-19 08:13:59 | キューバ&チェ・ゲバラ
非同盟諸国会議がキューバの首都ハバナで開催された。

フィデルが体調を崩したのは7月末。
だいぶ元気になったと報じられてはいるが、
自国開催のこの会議には姿を現さなかった。

まぁ、彼のことだから、絶対に出てやると意気込んだものの、
安静にしろと医者に諭されたに違いない。
もう若くないことくらいは自覚してるはずだから、
国の行き先や自分の生命に関わることだし、
こういう時くらいは、人の言う事も聞いたのかね。
なんてったって80歳ですから。

表舞台に出なくとも、ベッドサイドではアナン国連事務総長やアルジェリアの大統領と会談したり、仲良しのベネズエラのチャベス大統領とも会ったみたいですな。

ラウルも頑張っていたようで...
新聞からの引用↓
 「より良い、公平な世界は可能だ」。小柄な体から、意外なほど低く渋い声が響く。ダークスーツ姿のラウル氏は15日、首脳会議の開会演説で初めて「国家評議会議長」の肩書で登場した。

やっぱりフィデルのあとはラウルなのかな?

でも、フィデルの決め台詞はチャベス大統領が使ったらしいね(笑)

なんだかフィデルだけは不死身なんじゃないかと、有り得ないことを半分信じていたものだから、 "静養" しているというのが、いまいちピンとこないのですよ。
早く元気になって欲しいもんです。


Hasta la victoria siempre.



...あっ、会議のこと全然触れてないッスね(;^_^A

映画 『バスを待ちながら』

2006-09-18 12:28:31 | 映画 「あ段」
これは、あの三軒茶屋中央劇場で、一昨日記事を書いた『マッリの種』と二本立てだったのですよ。
キューバ好きの自分としては、元々はこの映画が目当てだったんです。

『バスを待ちながら』  2000年
原題 : Lista De Espera (THE WAITING LIST)
監督 : Juan Carlos Tabío

最近のキューバ映画にほとんど出演しているVladimir Cruzが主演です。

一言で説明するのは難しいんですが、
キューバは社会主義国で、
けっこう上手く行くはずだったのですが、
あのアメリカ合衆国のせいで、
いろんなことが、
特に経済状況が厳しくなってしまったのですね。

交通手段を考えると
車なんて新車なんてなかなか入ってこなくて、
かといって古い車も修理する部品が無いって感じ。
だからみんなバスとかを利用するんだけど、
バスも同じく、新車なんて導入されないワケで、
やはり修理する部品もなかなか無い。

だから、時刻表通りに運行されるなんてことはあり得なくて、
出発した後も、途中で故障とかもアリアリなんですな。
(ここ最近は観光客向けの場所ではこんなことないです)

前置き長くなりましたが、
そんなバスを待つ人たちの人間模様みたいな映画がこれです。

社会主義の不便さを皮肉りつつ楽しませてくれる、
バス待合所でのおもしろおかしいラテンな笑い。

バスは待ってもなかなか来ない。
でも、各々に予定がある。
バスの待合所に到着した人は大声で
"最後の人誰~?!" と叫ぶ。
"俺~!!" と叫び返す人の顔を覚えて順番が決まる。
って感じですが、
障害者とかは優先されたりもするもので、
障害者の振りをして早くバスに乗ろうとする人が現れたり。
バスが来たけど故障して動かないとか、
それを修理する部品をみんなで探したりとか、
そんな中でちょっと色恋があったりとか...

日頃の不満をただストレートにぶつけるのではなく、
皮肉りながら笑いに持って行き、
最後にほのぼのさせてくれる。
そこが、キューバ映画の良さなんですよね。
良さというか、優しさというか、暖かさというか。

いいんですよ、そこが。

停戦合意@ウガンダ

2006-09-17 06:21:05 | 戦争・紛争・内戦・テロ・虐殺
ウガンダでは、87年にキリスト教原理主義の反政府勢力「神の抵抗軍」(LRA)が蜂起して以来、内戦が続いてきた。
スーダン、コンゴ(旧ザイール)、ルワンダなど、紛争国に囲まれていたせいで、国際社会から関心が集まらず、「アフリカの忘れられた危機」と呼ばれていた。
04年には、難民キャンプで200人以上が虐殺される事件が起き、少年兵を確保するための誘拐も続いた。
暴行や殺害を避けようと、約200万人のウガンダ国民が避難民となった。
しかも、こういった攻撃は、犠牲者たちよりずっと若い少年兵によって行われていた。
少年兵たちは、仲間や兄弟に対してさえ残虐行為を行うことを強いられ、逃亡を試みた子どもは殺される。

そんな少年兵たちの心の傷は想像できるレベルのものではないのだろう。
何を思い、どんな日々を過ごしていたのだろうか.....


もともとは政治組織ではなく、新興宗教カルト集団だったはずのLRAは、スーダン政府から支援を受け、資金やら武器を持ち反政府勢力になった。
要するにスーダン南部の反政府組織をウガンダ政府が支援したことへの対抗措置のお陰で急成長してしまったワケだ。
スーダンの内戦が終結すると共に支援も止まり、あっと言う間に弱体化。

そして、先月26日、そのLRAとウガンダ政府が、停戦合意に署名した。
まだ詰めの交渉が続いているようではある。

が、なんとか終結に向かって欲しいものだ。


誰にも忘れられないうちに.....

少年達の心が真っ暗闇にならないうちに.....

映画 『マッリの種』

2006-09-16 13:17:36 | 映画 「あ段」
最近、何気に仕事が忙しく、なかなか新作が観れてません。
古い映画の紹介ばっかりで、つまらないですかね?

『マッリの種』  1998年
原題 : Malli  (THE TERRORIST MALLI)
監督 : Santosh Sivan

2002年の9月に、あの三軒茶屋中央劇場で観ました。

インド映画ですが、けっしてボリウッド的な映画じゃないですよ。

兄がテロリストとして殉教し英雄として葬られるのを目の当たりにし、自分もテロリストになろうと、山中で訓練を受ける。

その少女の純粋さと目力に圧倒された。
確か、この映画のために選ばれた新人だったはず。
Ayesha Dharker

訓練のあとテロリストに選ばれ、別人になって村でしばらくを過ごす。そこで実際に身体に巻く爆弾の装着の仕方やスイッチを押すタイミングの指導を受け、何度も練習を繰り返す。
人を殺すために、何度も何度も練習をする。
最初は何の迷いも無かった彼女が、隣室の住人や村の人々、道案内をしてくれた少年と時間を共有するうちに、心の隅に迷いが生じる。

自分を案内したが為に殺される少年。
その場から逃げ、
そして別の場所で人を殺そうとしている自分。

迷って当たり前だ。
迷わないなんて人間じゃない。

人は死ぬために生きている。
死に意味を持たせたいが為に、迷いながらも生きている。

人間は弱いんだ。
他の人の死に関わる余裕なんて無い。