Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ぼくを葬る』

2006-05-06 22:41:51 | 映画 「お段」
『ぼくを葬る』  2005年
原題 : Le temps qui reste
監督 : François Ozon

予告でも使われていたけれど、
死期迫る主人公が、ジャンヌ・モロー演じる祖母に向かって言うセリフがいい。

「ぼくと似ている・・・ もうすぐ死ぬ」

なぜ自分にだけ死期が迫っていることを告白するのかと、祖母に問われての回答だ。


死ぬにも、家族が必要なのかと、愕然とまでは言わないが、唖然としてしまった。
生きることも一人じゃできない、死ぬことも一人じゃできない。
生まれることとなったら、なおさらだ。
人間はあまりにも無力だ。イヤになる。


主人公の子供を身篭った女性に問われて、
彼は自分の病について答える。

「普通のガンだ ・・・」

"普通のガン" すごい言葉だ。
仏語はわからないので、直訳なのかは不明だが。
"普通のガン" .....たまらんな。