「左手」
私の左手には何もできない
ネコをなでることも
金魚に餌をやることも
この薄暗闇の中から抜け出すために
ドアを開けることもできない
左手に問いかけても
何の返事もない
自分の中から左手の存在が
少しずつ消えていく
左手よ!
戻ってくるんだ!
まだやりたいことが沢山あるんだ!
「左手」
私の左手には何もできない
ネコをなでることも
金魚に餌をやることも
この薄暗闇の中から抜け出すために
ドアを開けることもできない
左手に問いかけても
何の返事もない
自分の中から左手の存在が
少しずつ消えていく
左手よ!
戻ってくるんだ!
まだやりたいことが沢山あるんだ!
「薬」
毎日毎日クスリを飲んで
何か変化はあるのだろうか
病気が治る兆候はなく
それでもひたすら飲み続ける
顆粒のクスリの飲みにくいこと
錠剤はのどにひっかかる
それでも
『きっと飲まないよりは良いんだろう』と
ただただ飲み続ける
気持ちの問題かな
実際に効果があるのかな
いろんなクスリがあるけれど
間違える事無く、欠かさず飲み続ける
「ひとりぼっち」
ひとりじゃないと言われても
やっぱり僕はひとりです
孤独感を振り払おうとしても
ダメなんです
ねずみ色の空気が
僕を覆いつくそうとするんです
ひとりじゃないと言われても
僕のまわりには誰もいないじゃないですか
やっぱり僕はひとりです
孤独感を振り払おうとしても
友人の顔を思い出そうとしても
ダメなんです
ねずみ色の空気が
僕の内臓に入り込もうとして更に
僕を覆いつくそうとするんです
「えがお」
その笑顔が良いのです
純粋な笑顔が良いのです
その笑顔が良いのです
無条件な笑顔が良いのです
その笑顔が良いのです
安らぎを感じられるそんな笑顔が良いのです
その笑顔が良いのです
凹んだ心も埋めてもらえるようなそんな笑顔が良いのです
その笑顔が良いのです
あなたのその笑顔が良いのです