Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『家の鍵』

2006-05-19 22:43:46 | 映画 「い段」
『家の鍵』
原題 : le chiavi di casa
監督 : Gianni Amelio

 ジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)がね、パウロ(アンドレア・ロッシ)にどう接していいのか、最後の最後まで迷っているところが、彼の細かい仕草に出ていて、それはパウロが実際に障害を持っているからこその仕草でね、それが良くも悪くも。

 逆にニコール(シャーロット・ランプリング)もそうだから、20年も娘を世話している親にはなりきれてなかったよね。

 観ている間、ジャンニにというかロッシ・スチュアート本人に声をかけたくて仕方なかった(笑) 戸惑いはわかるけど、映画の撮影だって1週間やそこらじゃないんだし、いつまでも迷ってないで、もうちょっと演技できても良さそうなもんだけど...

 人間はみんな成長してるんだから、いつまでも赤ちゃんじゃない。自分の置かれた状況を徐々に理解して行く。障害者は障害者なりの苦しみがあるのに、障害者に接するだけで、苦しそうな顔されたんじゃ、当の本人はたまったもんじゃない。

 アンドレア・ロッシの熱演が光っていただけに、残念だな。

 話が逸れそうなので、ここらへんで。