南千住駅のすぐ西側にある延命寺内には、首切り地蔵と呼ばれる高さ3mのお地蔵さんがあ
ります。江戸時代から明治初期にかけて、ここに小塚原刑場(こづかっぱらけいじょう)があ
って打ち首、磔獄門などの刑死者を弔うために、寛保元年(1741)に建てられました。一
昨年の地震で破損しましたが、今は復活していました。
南千住駅から言問橋へ吉野通りが走っていますが、二つ目の辻に泪橋があります。思川に架
かっていた橋ですが、今この川はすべて暗渠化されているため橋の面影はなく、その名前は交
差点やバス停の名として残っているだけです。泪橋は罪人にとってはこの世との別れの橋であ
り、家族や身内の者には処刑される者との今生の悲しい別れの場。お互がこの橋の上で泪を流
したことから、この名がつけられました。悲しい橋ですね。