染色家久保田一竹(1917~2003)が、1994年建設した「一竹辻が花作品」を常設展示する美術館です。
内外壁の全てが琉球石灰石(サンゴ等の堆積岩)でできた、世界的建築家ガウディの建築物を思わせる稀
有な建物です。 辻が花作品は、室町時代に栄えた縫締紋の紋様染で、初めは庶民の小袖から始まったとい
われ、高級品として一世を風靡しました。
しかし、江戸時代初期にその姿を消します。諸説ありますが、より自由に絵画的表現の出来る友禅が台頭
し、辻が花染は衰退したという説があります。後に、久保田一竹が「辻が花」の研究に取組み、20年間の研究
の結果60歳で完成したのが「一竹辻が花」です。見事な作品が並んでいますね。(写真Mr麹町)