随身門は元禄4年(1691)建立。昔の仁王門にあたり、明治初年に仁王像は鴻巣の勝願寺
へ移されました。現随身門は寛政4年(1792)再建されたものを、昭和40年(1965)改修さ
れたもの。扁額は増山雪斎の筆跡になります。
博物館に常設展示されているものに①秩父宮家御下賜の品を中心に、秩父宮家ゆかりの資
料が展示してあります。②銅版絵馬、納札などの他 十一面観音立像、木造役行者二鬼坐像
木像不動明王立像、銅造歓喜天像など。③三峰講の人たちの登拝、参籠にかんする資料で、
当神社の神の使いオオカミ、一般にオイヌサマと称されています。山里では猪鹿よけ、町や村
では防火・盗賊よけの霊験が語られ、江戸の町人たちがオイヌサマの霊験を信じ、講社を組織
してお山に登拝しました。
三峰神社奥宮 寛保元年(1741)創建。雲取山、白岩山と並ぶ三峰山山の一つ妙法ケ岳山
上に鎮座しています。ここからの展望は見事で、神社から徒歩1時間半程度。5月3日に山
開き、10月9日に山閉が行われます。(写真Mr麹町)
奥秩父三峰山山頂、標高1102mに鎮座しています。景行天皇が皇子日本武尊を東国に派
遣された折、尊は甲斐国から上野国を経て碓氷峠に向かわれる途中、三峰山に登りました。
山川が清く美しい様子を見て、仮宮造営してイザナギノミコト、イザナミノミコトの二神をお祀り
したことに始まります。拝殿は寛政12年(1800年)建立。昭和37年(1962)改修、正面に掲
げた大額は有栖川宮一品親王殿下の揮毫になります。
本殿は、寛文元年(1661)11月、中興第六代龍誉法印が願主となって造営した一間社春日
造りの建て物です。石積みの基壇に立ち正面と両側に縁を回し、公欄付け、屋根は銅版葺き
で総体的に木割が太く堂々とした風格を備えます。拝殿の左右の大杉は、樹齢800年の重忠
杉と言われています。(写真Mr麹町)
ミスター麹町から奥多摩の写真がきました。奥多摩山塊の三峰三山と言われる山々ですが
見ると中々険しい山のようです。そのひとつは雲取山(標高2017m)ですが、日本百名山に選
ばれています。山頂からは富士山、八ヶ岳、奥秩父の山々が望め、天気が良ければ北アルプ
スも見えるとか。白岩山(1921m)は、白い石灰岩が多いのでその名がついたとか。周辺には
石灰岩を好む植物が生育しているそうです。
妙法ケ岳(1329m)は山頂に石で出来た、三峰神社奥宮があります。以上の三山の他にも
昭和8年に秩父宮さまが訪れたときに、霧の中にゆれるサルオガセを見て「霧藻ケ峰」と命名さ
れた山(1523m)などがあります。(写真Mr麹町)