足立区の埼玉県に近いところに、平成に入って本格的調査が行われた「伊興遺跡」がありま
す。これは竪穴式住居です。縄文時代から続いた住居の形で、貴族や武士が瓦葺きや板葺きの
高床式の家屋に住むようになっても、一般市民のは10世紀頃まで利用したといいます。半地
下式なので温度変化を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい利点があるといいますから、現代人
もこの住居にすれば省エネになりますね。ところが竪穴ですから「水はけが悪い」ので、防水
のための工事を考えないとね。
氷川神社
足立最古の氷川社 この竪穴住居の近くに氷川神社があります。住吉、淵江領の総鎮守で、
江戸期には村々の開発がすすむと共に各地に鎮守が祀られました。奥東京湾の海中にあった足
立区が、陸地化していく過程で、この付近が最も早く陸地となったといいます。だから淵江と
いう地名になったといいますね。