NHK・日経・神戸などが「神戸らんぷミュージアム」の休館を伝えた。
どんなコレクションであるか、詳細はそれぞれ調べていただくとして、
電気料金値上げに伴う効率化の一環で、要するに出費を削るのが狙い。
休館は4月から、つまりこのコレクションにふれる事ができるのは来月末まで。
元々このコレクションは確か但馬出身の赤木清士氏の所有で、
私設の「北野らんぷ博物館」で公開していたが、
個人で抱えるのはあまりにも荷が重いため譲渡したもの。
当時赤木氏に会った時、彼は大企業である関西電力の手で
展観してもらえることを非常に喜んでいた。
関電は「効率化」を休館の大義としているが、こうした有形文化財の意義は、
「歴史的変遷、時代的特色、生活様式の特色、職能の様相を示す」物の保存で、
こと電気に関するものについては、電力会社がその責を負うべきだろう。
使命といったほうが的確かもしれない。
各メディアはいずれも「休館」と報じており、
神戸は「休館期間は未定」、日経は「要望あれば臨時開館も」と伝えてはいるが、
神戸の中心であるこのスペースは今後どうなるのか、
「休館」がいつか「閉館」に切り替わったりはしないだろうか。
直感だがかなり気がかりである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/0f/461d6138a2f34e56f649dc9c1b23023c.jpg)
ちなみに、「播州三木の鍛冶用品と製品」は、
先月審議会から答申が行われ、国の登録有形文化財に指定されることがきまった。
財政力それほど強いとはいえないが、三木市はあくまでも使命として
「金物資料館」を建て、地域の特質を象徴するこの近代化遺産を守っている。