TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

色づく有馬温泉

2012-10-31 | 散策

久しぶりに有馬の温泉街を気ままに歩いた。

神戸電鉄の有馬温泉駅から川沿いを行く。

高台にある善福寺、行き止まりの御所坊、極楽寺など、

カエデや桜がほんのりと色づいていた。

11月にはいると、金~日にかけてもみじ茶会が開かれる。

有名な大茶会は1万円だが、こちらは800円、

秋の一日を雅な雰囲気に浸ってください。

足湯なら無料だし、こちらもお薦め。

 

 

 


風呂好き豊太閤

2012-10-30 | 散策

豊臣秀吉公の風呂好きはつとに知られている。

関西の奥座敷といわれる有馬温泉には9回も足を運び、

自身の思うように手を入れ、“有馬温泉中興の祖”と呼ばれている。

その証が阪神大震災で実証された。

壊れた庫裏のしたから秀吉が造らせた「湯山御殿」の一部

岩風呂や蒸し風呂の遺構などが出土した。

「月も日も いのち有馬の湯につかり やまひはなしの花とちりけり」秀吉

立派な遺構を見れば、秀吉が有馬に通ったわけがよく分かった。

 

 


埋め尽くす石仏群

2012-10-29 | 散策

東近江の石塔寺を訪ねた。

道中雨に見舞われ、“見送りか”とも考えたが、仲間の1人の強い懇請で足を向けた。

寺に着いたときにはほぼ雨もあがっていた。

五木寛之の『百寺巡礼』に記された視覚的な文章のまま、

ずらり並んだ五輪塔や石仏群は、その形容どおり“石の海”だった。

住職の話では、五輪塔と石仏はざっと1万体に上るという。凄い迫力だ。

『百寺巡礼』五木 寛之

こういう寺はこれまで一度も見たことがなかった。

門前から158段の急階段をのぼりきる。すると、風景が一変する。

最初に視界に飛び込んできたのは、巨大な石の三重塔だ。

・・そのまわりを小さな石の五輪塔や石仏が、

境内を埋め尽くすようにとりまいている。

いったい全部でどれくらいの数なのだろうか。まるで“石の海”だ。

『かくれ里』白洲 正子

近江には古いものが、古いままの形で遺っており、それが私の興味をひく。

未だに多くの謎を含んだ歴史上の秘境、

それが近江の宿命であり、魅力ではないかと私は思っている。

・・石塔寺へ最初に行ったのは、ずいぶん前のことだが、

あの端正な白鳳の塔を見て、私ははじめて石の美しさを知った。

 

『寂聴古寺巡礼』瀬戸内寂聴

 思わず声をあげた自分に気がつき、雨の降りかかるのも忘れて、

塔の方へ駆けよらずにいられなかった。

 


玄宮楽々園

2012-10-28 | 散策

近江には数々の名庭がある。そのひとつが彦根城の天守を望むこの庭。

池泉回遊式の典型的な大名庭園、木々の葉がようやく色づき始めたばかり。

雨にむせぶ中庭をめぐった。

天守の威容が湖面に浮かび、情緒ある雰囲気に浸った。

庭を愛でつつお茶もいただきたかったが、時間がなく残念なことをした。

隣の楽々園の枯山水も見逃さないように。


知友の姫路城写真家 逝く

2012-10-25 | ブログ

国宝姫路城の魅力を追い求めたカメラマン・北村泰生君が

今月7日肺がんで亡くなった。70歳。

白鷺城にとり付かれように、優艶な姿を写し取って来た。

かれこれ60年、カメラを手放したことがない。

近作の写真集『』世界遺産 姫路城』は出色、

彼の城に対する愛着が滲み出ている。

惜しい人物を失った。寂しい。

 


散策路の秋

2012-10-22 | 散策

 標高300メートルを超える私の散策路は、秋の深まりを感じさせる。

近くの児童公園では紅葉が進んでいる。柿の木も色づいた実をつけている。

ススキも穂を開き、陽を受けてきらきら光っている。

秋を求めてあちこち行きたくなってきた。


名物 走井餅

2012-10-21 | 散策

初めて訪ねた京都の岩清水八幡宮、

京阪八幡市駅からすぐ一の鳥居前にある走井餅のお店を訪ねた。

赤ちゃんの肌のように柔らかい走井餅と煎茶のセットを頂いた。

明和元年、1764年の創業というだけに、

ひとつの餡餅に長き伝統が潜んでいるようだった。

甘さも頃合いで上品、満足だった。


岩清水八幡宮 書院の庭

2012-10-20 | 散策

初めて訪ねた岩清水八幡宮、ケーブルは使わず、長い階段の参道を進んだ。

ちょうど七五三で岩清水八幡の本殿前には可愛い子どもたちの姿があった。

きょうの目的はお庭の拝観。

社務所の門はいつも閉ざされていて中の様子を窺うことはできないが、

この門の中に、神社には珍しい枯山水の庭がある。

場所が男山の山頂で石の運搬が難しかったため、

作庭の重森三玲が「不如意な点がある」というように

小ぶりの石でまとめられている。

ただ、やや異質な背の高い石燈籠が配置され

神社ならではの趣をしっかりと強調している。

しかもやや傾いた陽光がくっきりと燈籠を照らし、一段と存在感を見せていた。

いつもなら見られないこの書院の庭を特別に見せていただいた。

台風で崩れ落ちた石を再利用した鳩峯寮の庭も

この日は興味深い姿を見せてくれた。

 

 円筒状の石がまるで鏡のようで

木の葉の影模様をうまく写し取っていた。