TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

猛暑でエアコン*ギブアップ!?

2010-07-29 | ことば
先週土曜日、
どうしたことかエアコンが動かなくなりました。
最近は、即日取り付けという店もあるようなので
早速注文をしましたが、
取り付け完了はようやく本日。
この4日間、まさに忍の一字でした。

これまでの設定は
26もしくは27度にでしたが、
新しくなったせいかどうか、
29度の設定で十分です。
涼やかな風が流れてきています。

それにしても辛抱できないほど暑い日が続きました。
私もかなり年配ですが、
うちのエアコンも年代物、
このところの猛暑でくたばったのかもしれません。
「もう引退させてくれ」といったつぶやきが
聞こえてきたような気がします。
本当にお疲れさまでした。






昔々の自動車電話

2010-07-28 | メディア

いつもという訳ではありませんが、

必ず充電器もしくはスペアの電池を持ち歩いています。
私が自動車電話を利用し始めたのは、昭和57年。
まだ生まれてない人も多いと思います。
当時事件現場に走るのが仕事だったので、
いつ何時連絡が必要になるか分かりません。
あのグリコ・森永事件、昭和59年3月18日の発生ですが、
私はこの新兵器をいつも使っていました。
極めて長時間の連絡が必要になり、
さらに記事を書いて送るとなると
今のようにメールもないので、通話は果てしなく続きます。
そんな時に電池がなくなりました、
なんて恥ずかしくて言えません。
必ず予備の電池を持っていたし、車に戻って充電しました。
しかし、他社が使っているのは、私は見かけませんでいた。
当時は無線が主流で、
移動可能な自動車電話には目が向いていなかったようです。
でもこの事件を機に、ほとんどの社が
自動車電話に関心を示し、導入を図りました。
NTTもずいぶん力を入れ、売り込みに懸命でした。
私の記憶では、
この3年後に起きた朝日新聞阪神支局襲撃事件では、
この新兵器を持っていない社はなかったように思います。

当時は通話料も高く、
個人で所有するというのは無理でしたが、
今や誰もが持っている必需品です。
20数年、長いと言えば長いですが、
当時これほど普及するとは、
誰も考えなかったのではないでしょうか。





染め絵のフクロウ

2010-07-28 | 散策





 友人の友禅絵師・浜野生久さんが、きょうから大阪梅田の阪神百貨店で、フクロウの展示会を開くというので行ってきました。

 


 どの程度売れたのかは聞きませんでしたが、それほど盛況という感じではありませんでした。

 

 ここが狙い目だと思います。確かな腕前ですが、着物不況でウン百万もする着物がそう簡単に売れるわけはありません。

 

 そこで活路を見出そうとしたのが、猫やイヌ、フクロウ、金魚など大好きな生き物を描いた小品の作品です。


 友禅の長い経験があるだけに、作品の出来栄えは申し分ありません。

ペットを連れていけばその場で描きあげてくれます。写真だけでもOKです。

可愛いペットの染めが欲しいなら、絶対お得です。

 

 一度足を運んでみては、どうでしょうか。会場は、阪神百貨店梅田本店9階の「スペース9」です。


 写真はTシャツです。これは前面ですが、背側にも愛らしいフクロウが飛んでいました。





参院選の投票率はどうなる!?

2010-07-11 | 時事


朝日新聞の推計によると、今回の参院選の投票率は、3年前の前回をやや上回り、60%近くになるという。

グラフが添えられており、世論調査の「必ず投票に行く」「大いに関心がある」という比率と前回までの実績の投票率が示されている。これらのデータをもとに試算したであろうことは予測できるが、この点についての説明は全くなし。


こんな記述も気になる。「98年に投票時間を2時間延長した効果からか・・ 」と自信ない様子を露呈している。



さらに、期日前投票の出足にも触れているが、このデータがあまりにも古い。今月4日時点で前回比1 . 94%増と紹介しているが、NHKの今日のニュースでは今月9日時点で8%余り増だという。投票日が迫るにつれて急上昇したのだろうが、あまりにも違いすぎる。期日前投票のデータが投票率試算の重要な要素となるのかどうかは分からないが、もしなるとすれば朝日はもう一度試算をやり直し、読者にはっきりと示す必要がある。朝刊が楽しみ!?



記事本文では「60%近くになる可能性がある」と明記しながら、大見出しは“投票率どうなる”。これでは信用できない。長年の朝日の読者としては、残念でならない。





参院選は何処へ??

2010-07-09 | 時事

 


喫茶店のカウンターでコーヒーを飲んでいた。3つ程向こうの席に座った同年輩の男性がつぶやく。口てい疫、相撲界のとばく問題、それに瞬間64.9%の視聴率を記録したサッカーW杯、「参院選は影が薄い」。その通りだと思う。


朝日の“キュー”欄でも指摘していたが、「政見放送は、W杯とは対極にある奇妙で冷めた世界だ。あれを一体どれだけの人が見ているのか。ただ流せばいいというものでもないだろうに」とチクリと刺している。


今回の選挙で消費税10%の流れができてしまったが、政見放送の視聴率はほぼ2%台と低調。選挙が大切なことは重々承知だが、早急にやり方を変えて関心を高めないことには、これも事業仕分けの標的にされるのだろう。WEBにすべて持っていかれてしまうような気がする。





ベトナムに定着した日本のことば

2010-07-06 | ことば

 


先日ベトナムへ行ってきました。ケチったのが災いしたのか、この日のハノイの最高気温は44度。堪らなく蒸し暑い1日でした。おまけに歩道のタイルはボコボコで町は埃っぽく、退勤時のバイクの数には驚かされました。


ただ、食べ物はさすが、米そのものはさほど美味しいとは思いませんでしたが、“生春巻き”や麺の“フォー”“ビーフン”などは、味だけでなく艶めかしいともいえる色香を感じさせてくれました。

ベトナム料理については、先輩の三浦行義氏が昨秋『薬食のすすめ』の中で触れているので、ぜひご一読を。

http://www.cerezo-court.com/~miuraono/hon.html 


きょうの本題は言葉。「TUNAMI」「KARAOKE」などは今や世界の共通語になっているようで、ハノイの町ではいたる所で「KARAOKE」の看板を目にしました。


次は「HONDA」、バイクのことです。こんな言い方をすると何の違和感もありませんが、「YAMAHAのHONDA」とはこれ如何に。さすがにホンダのバイクのことを「HONDAのHONDA」とは言わないようですが、ヤマハのバイクを指すときは「YAMAHAのHONDA」また「SUZUKIのHONDA」と言ったりするようです。

ベトナムではHONDA=バイク


続いて「OSHIN」。NHKで放送した超人気の朝ドラ『おしん』は、ベトナムでも大ブレークしたそうです。ガイドさんも熱くなって説明してくれましたが、奉公に出された“おしん”の健気さに共感したということです。この「OSHIN」、住み込みのお手伝いさんのことだそうです。給料がかなり安いこともあって、一般的な家庭でも「OSHIN」を雇っているそうです。


 こんな感じで書き記すと、ベトナムはあまり良い印象ではないように受け止られるかもしれませんが、颯爽と走る「HONDA」に乗った人々の生き生きとした姿から、日本人がどこかに置き忘れた“人間のにおい”をかぎ取ることができました。


 

 


 街角で見た愛らしい女の子も愛想よくにっこりと笑ってくれました。

 







東山借景の無鄰菴

2010-07-04 | 散策


 



山県有朋が造営した京都の別荘。山県本人が自分好みに設計し、7代目小川治兵衛が作庭した。琵琶湖疏水をとりいれた典型的な池泉廻遊式で、東山を借景にしたゆったりした空間である。ちなみに“無鄰菴”とは、隣家のない閑静な庵という意味らしい。



栞によると、明治36年4月ここで山県と伊藤博文、桂太郎、小村寿三郎の4人が集まり、日露開戦直前の外交方針を決める「無鄰菴会議」が開いたという。

 

 

 


建物は京都市に寄贈されているので、入園料は400円と格安。抹茶は丹波産の黒豆で作った何とも味わいのある“真盛豆”がついて300円。雨に洗われた紅葉の緑がまばゆく、お茶をいただきながら庭に見入ってしまった。

 

 





雨に打たれた古都の林泉

2010-07-04 | 散策

  



今日は尋常でない雨が降った。京大正門前のバス停からひとつ角を曲がったところに、重森三玲の旧居がある。わずかの距離だが、道路が水浸しで靴に水がしみこみ、はっきりいってこんな日に来るんじゃなかったと思った。

 ところがである。書院から眺めた枯山水は絶品。私の好きな阿波の青石を配置した庭園は、「家庭生活を最高に楽しむ」重森三玲とって“くつろぎの空間”だったようだ。

 

 ここの見どころは庭だけではない。茶室には、モダンを追い求めた三玲ならではの大胆な波簿様の襖絵がある。重森三玲の本質を知るためにもぜひ見てほしい。

 

 

 

http://www.ifnet.or.jp/~chisao/