TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

神護寺の堂塔

2013-02-25 | 散策

 

唐から帰った弘法大師空海が14年も過ごしたという真言の名刹、

紅葉の名所として知られる高雄の神護寺。

周山街道を左に折れ、清滝川沿いから参道の急な石段を登った。

閑散期であり、途中の茶店はどこも入り口を閉ざしたまま。

キラキラ光る粒子状の雪が舞い散る中、這々体で楼門にたどり着いた。

まず、孫の元気な成長を願い、受付で買った“かわらけ”を放り投げた。

この日広い境内で参拝者を見かけたのはたったおひとり、

金堂の中はなぜか心が洗れる雰囲気で、

りりしいお姿の薬師如来立像に、己の健康保持を願った。

離れた位置からの拝観だったのでよくは分からなかったが、

間近で見た五木寛之氏は「全体的に豊かで官能的な体つきで

ふっくらとした顔の像である。インドの神仏を思わせる螺髪という

パンチパーマのような髪型だ」と記している。

また、毘沙門堂、金堂、多宝塔が階段状に並んだ伽藍配置は、

見るからに立体的で、荘厳ななか霊気に満ち溢れていた。

この季節枝葉が落ちているため、中段の金堂と最上段の多宝塔を

重ねるようにしてみることができたのは何よりだった。

ただ、6月には渓谷で蛍が乱舞、秋には紅葉の鮮やかな彩り、

ぜひ再訪したいと思っている。

 

 

 

 


鳥獣戯画の高山寺

2013-02-25 | 散策

予定がキャンセルになり時間が取れたので京都北部・三尾の里に車を走らせた。

ターゲットは、高雄の神護寺、槙尾の西明寺、栂尾の高山寺の三名刹と

川端康成の名作「古都」の舞台になった北山杉の里・中川地区。

まず、国宝・鳥獣人物戯画で知られる高山寺を訪ねた。

 山門を入った左側の岩場の斜面に張り付いた苔は、陽光に照らされたまばゆい。

国宝の石水院は、明恵上人が住まいとしていた所で、簡素な造りだが気高さが漂っていた。

後鳥羽院の勅額「日出先照高山之寺」の思いが読み取れたような気もする。

裏参道の細い医師団はご覧のように静寂な山里を象徴するかのような雰囲気だった。

 

 


平野神社の寒桜

2013-02-25 | 散策

 

衣笠山の東に位置する平野神社は桜の名所、

境内には400本の桜があり、特に夜桜が人気のようだ。

今は小さな花をつける寒桜が彩りを添えている。

本殿は比翼春日造りというそうだ。(写真の奥にある建物)

特異な形をしており、目をひきつけられた。