京都はまるで夏、最高気温は31度まで上がったそうな。
この日のメインは、苔の寺西芳寺、
少し時間があったのでちょっと寄り道をして
鈴虫寺の周囲を歩きさらに
竹の寺・地蔵院に向かった。
山の中の静かな散策路かと思ったが、
旧家だけでなく、テラスハウスのような新しい住宅も
軒を連ねていた。
ただ寺に入る参道はごらんのように
背の高い木に包まれ、苔もびっしり、非常にいい雰囲気だった。
いかんせん余りの暑さで汗が噴き出し、茶店に飛び込む。
山かけ蕎麦の残りのとろろを麦飯にかけて食べた。
程よいのどごしで、なかなか美味しかった。
私の生まれは姫路、
幼い頃からあの艶麗な姿を見て育ったせいか、城には格別の思いがある。
それほど意識はしないのだが。そこに心の故郷を感じるからかもしれない。
とりわけ大阪城はこの10年毎日のように見続け、
しばしば場内の散策もしてきたので、身近に感じている。
この日は北東寄りの京橋門から入った。
枡型を形成する巨石は見事、
露出している広さは畳33畳分、重さは120トンもあるそうな。
城内第2の巨石。
第1の巨石は、正面の桜門に使われている。
徳川幕府が大阪城の再築工事とした際に運び込んだようだ。
案内版には備前の花崗岩との説明があった。
こちらは畳36畳分で、重さは130トン。
一体どのようにして運んだのか、大いに興味がある。
当時をしのばせるような、何かヒントになるような説明がひと言ほしかった。
付録のようで申し訳ないが
城内の豊國神社に枯山水に庭がある。説明は消えかかっていたが
重森三玲の作である。
おそらく阿波であろう立派な青石を配した枯山水、
大阪城に足を運ぶならこれもぜひ見ておいてほしい。
2年ぶりの記者OB会、毎年大阪での開催、
参加者はほとんどが先輩で、私などまだ下から3番目のひよっ子です。
少し早めに大阪へ、ちょうど造幣局の桜の通り抜けがあり、そちらに足が向きかけたが、
土曜日できっと混雑するだろうと思い、大阪城へ行った。
京橋門から入ると、新緑の向こうに大天守。
この辺りは土曜日でも比較的人も少なくゆっくりできる。
天守の本丸御殿跡はさすがににぎわっており、
とりわけお年寄りや中国人の姿が目立っていた。
新緑の銀杏の樹の下では多くの人がベンチに腰をかけ
思い思いの休日を過ごしていた。
花の季節もいいが、天守に映えるのはやはり新緑
“のんびり”が好きな人はこの時期がお薦め。
ひと月ぶりの奈良散策。
東大寺の真南にあるピラミッドのような方形七段の石積みの頭塔。
記録によると、東大寺の僧が神護景雲元年(767)に築いた土塔で、
それが頭塔にあたるという。
役割としては、五重塔などと同じで仏舎利を納める仏塔と考えられる。
破石町のバス停からすぐ。
普段は鍵がかかっていますが、現地の管理人に申し込めば拝観OK。
ここから高畑の道をたどり、新薬師寺に向かう。
私の生まれ故郷はこの川のほとり、播州地方を貫く夢前川。
堤の桜並木は遠目に見るとまだ満開のようだが、
きょうは風があり、花びらがしきりと舞っていた。
人通りのまばらな堤防の遊歩道は、
舞い散った淡いピンクの花びらで覆われ、
ありきたりの表現だが、じゅうたんを敷き詰めたようだった。
『夢前川』、その名の由来を探った。
故仙賀松雄氏の著作「兵庫の川筋」の記述を見る。
①「播磨風土記によると、応神天皇がこの地に狩に来られ、
弓を射られた丘を“射目前(いめさき)”と名付けた」。
②播磨鑑によると、「手野の旧名を夢見野といい、夢見ともいう」 。
③書写山の開祖性空上人伝に夢前川と名付けたとある。
明治23年に架けられた橋の名が、射目崎橋と名づけられ、
後の架けかえで現在の夢前橋に改まっている、と解きほぐし
「夢前の名は近世に入ってから用いられたものと見るべき 」としている。
私は小学5年の半ばまでこの夢前川のすぐそばで過ごした。
幼き頃の腕白ぶりを、つい思い起こした。
きょうの散歩コースは、神戸のしあわせの村。
自宅から10分も歩けば村の入り口にたどり着く。
瀬戸の海、明石海峡大橋を臨むことのできる遠景は
私の大好きなビューポイントだ。
いま広い芝生広場は咲き乱れるの桜花に包まれ
家族連れなどが思い思いの時を過ごしていた。
日本庭園は池泉回遊で、満開のソメイヨシノ
5部咲きの色濃い花びらの枝垂れに
訪れた人たちは酔いしれていた。
園内の看板を見るときょうまで夜桜見物OK
夕食後再度足を運びまた風情の違う
ライトアップされた桜を楽しませてもらった。
相変わらず1日1万歩を目標に歩いている。
毎日同じようなコースだが、今まさに春、
道端にはいろんな花が咲き、退屈することはない。
近くの団地では、桜の花がきのうから
枝ぶりを覆い尽くすほどたくさんのピンクの花をつけている。
坂道の白木蓮も純白がまばゆい。
ラッパスイセンやチューリップ、つつじのような花など色とりどり、
つい歩数が伸びてしまう。
健康散歩を始めようと思うならこの時期が一番です。
きょうも初めてのお店、京都北区紫野の『手打ち蕎麦 かね井』。
地図も用意していなかったので、地下鉄の鞍馬口で下り
勘頼りで西方向にどんどん歩いていった。かなり歩いたと思う。
長い列を作ったお店があったが、これはわらび餅の『茶洛』。
ここから3・4軒いったところにあるのが『かね井』、
着いたのは昼前の11時25分頃だったと思う。
予定の30分になっても暖簾が出ない。どんどん列が長くなっていく。
開店と同時にお店はちょうど満員、
日曜ということもあってか次々と客があった。
注文の後、カリカリで香ばしい揚げ蕎麦が出てきた。
庭の造作も写真のようになかなかお洒落。
まず荒挽きそばが出てきた。自分で山葵をする。
お蕎麦と山葵がうまくマッチし、さわやかな口当たりだった。
トロンとした濃い目の蕎麦湯は申し分なし。
この後冷たい小豆ぜんざい。美味だった。