TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

散策路の癒やし

2014-02-25 | 散策

毎日1万歩のウオーキングを続行中。

普段より少し足を延ばすと良い所が一杯ある。

ここは、高齢者や障害者のために整備された「しあわせの村」。

リハビリテーション病院や宿泊施設はもちろんだが

プール・テニスコートなどのスポーツ施設のほか

ご覧のように日本庭園もある。

きょうは春めいた陽気で、長い坂を下ってこの村に入った。

周回道路をぐるっと回りこんで日本庭園にたどり着いた。

石の配置はやや雑然としているが、

大粒の石で作った州浜や四段の滝など

池のそばを歩いていると気持ちが和んでくる。

まだ時期は早いが、枝垂れの桜は華やかさを発散する。

気候はこれから日一日とやわらいでくるだろう。

家族連れにはとくにお薦めのスポット。

 


50年ぶり? 人丸さん

2014-02-24 | 散策

宮廷歌人・柿本人麻呂を祀る明石の柿本神社、通称「人丸さん」、

東経135度の子午線上にある。

明石海峡を見下ろす高台にあり、明石大橋も目の前。

ここは私の父の出身地であり、私は幼い頃、何度かここを訪れた。

記憶は定かではないが、まだ天文科学館はなかったと思う。

天文科学館の開館が昭和35年というから、

私が訪れたのは少なくとも55年ぶりということになる。

妙にはっきり憶えているのが境内にある茶店「かじもと」の甘酒、

主の説明によると、酒粕でなく米麹を使っており、アルコール分はなし。

とろっと深みのある味わいは、私の好みである。

こんなことを先に書くと祭神・柿本人麻呂公に叱られそう。

まず本殿にお参りし、境内の歌碑も丁寧に見て回った。

「天離る 夷の長通ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島身ゆ」。

こんこんと湧き出る名水・亀の水は“長寿の水”、

一言で言えば、優しくまろやかな味わい、

八房の梅もまだ咲きはじめですが、まもなく見ごろを迎えることでしょう。

 


お水取りは間近

2014-02-23 | 散策

 

火の粉が舞う東大寺二月堂の修二会、お水取りの名で知られている。

この法会は、1250年を超えて一度たりとも途絶えることなく受け継がれている。

旧暦の2月に行われることから「修二会」と呼ばれているが、

準備は開祖・良弁の命日12月6日から始まり、

今月20日からは法会を営む練行衆が別火(べっか)と呼ばれる行に入っている。

3月1日からは本行が始まる。

寺の栞によると「すべての罪過を懺悔し、生きとし生けるものの幸福を祈る」法会で、

毎夜大松明が打ち振られ、堂内では1日6回行法が行われる。

私が訪ねた20日は前行の始まる日で、松明に使われる竹が運び込まれ

準備が着々と進んでいた。

 

今月末締め切りで、祈祷の申し込みも受け付けている。

できれば、ことしも火の乱舞を目に火の粉を浴びたいと思っている。

 

 


お薦め!東大寺裏参道

2014-02-22 | 散策

奈良といえば一つ覚えのように大仏(魅力は他にも一杯あるが)。

大仏といえば東大寺、拝観者の多くが大仏殿に狙いを絞り足を運ぶ。

多くの人がその巨大な大仏に圧倒され、東大寺を後にする。

時間に縛られた団体での拝観ならやむをえないとしても、

時間に余裕があるなら大仏殿から東の小高い寺域に目を向けてほしい。

お水取りの舞台となる二月堂、

天平勝宝4年(752)から一度も絶やさず大切な法要を受け継いできた。

本尊の不空羂索観音菩薩を祀る現存最古の建造物である法華堂(三月堂)。

毎年四月にきわめて重要な法要”法華三昧”が営まれる三昧堂(四月堂)などがある。

斜面に配置されたお堂、巧みに変化をつけた石段や坂道

ありきたりの表現かもしれないが、これぞ「まほろば奈良」という感じ。

 

ガイドブックの『歩きたくなる奈良の本』はこの寺域をトップで推している。

「情緒たっぷりの小道は、境内で一番奈良時代をイメージできるかも」と紹介している。

司馬遼太郎は『街道をゆく24 奈良散歩』でこの一角を絶賛している。

「私はこの境域のどの一角もすきである。

特に1ヶ所をあげよといわれれば、二月堂のあたりほどいい界隈はない。

立ちどまってながめるというより、そこを通りすぎてゆくときの気分がいい。

・・西のほうからやってきて、大湯屋や食堂のずっしりした建物のそばを通り

若狭井のそばを経、二月堂を左に見つつ、三月堂と四月堂のあいだをぬけて

観音院の前につきあたり、やがて谷を降りていくという道がすばらしい」。

通うほどに誘惑がより増幅するように思えてならない。

 


寂の古刹 朝光寺

2014-02-18 | 散策



兵庫県の中央部、加東市の山間にひっそりとたたずむ国宝の鹿野山朝光寺。

創建は飛鳥時代、インド紫雲に乗って飛来した法道が開いたという。

訪ねたのは17日、小雨の降るあいにくの天候だったせいか、

拝観に訪れた人の姿はなく、境内はひっそりと静まり返っていた。

苔むした石段を登り、仁王門から国宝の本堂に向かった。

構造は、「人と仏の間を厳密に区分した」中世密教仏堂の典型だという。

本尊は2体の十一面千手千眼観音だが、いずれも秘仏である。

本堂右奥には重文に指定された鎌倉時代の鐘楼がある。

それにしても人里離れたこんな山間に貴重な名刹、

傷つけたりされないのだろうか、管理面でいささか心配だ。




長命の雪だるま

2014-02-11 | 散策

先週金曜から土曜にかけ、我が家の周りでも雪が降り、一面真っ白に雪化粧した。

その後も、冷え込みが続いており、今も日当たりの悪いところは、カチカチになった雪が残っている。

子どもたちが作った雪だるまは、かなり格好を変えてはいるもののまだまだ健在。

きょうは、雪だるまを求めてあちこち歩いた。

ちょっと気になったのは、雪の残ったお宅。

多くの家が雪で滑っては大変と、入り口の雪を取り除いている。

まだ雪を積んでいるのは、どうもお年寄りのお宅が多いようだ。

私は雪国住まいのときに腰を痛めた苦い経験がある。

周辺の者で雪かきのお手伝いをしなければと思った。

雪がまだ柔らかいうちだとさほど負担はかからない。

近所の助け合いを大切にしたいと思う。

 

 

 


国のまほろば 大和をぶらり

2014-02-09 | 散策

国のまほろば・大和をぶらり

奈良から想起するものといえばひとつ覚えの“大仏”、

文豪・志賀直哉には「美味いものなし」と酷評されました。  

この地に魅力がないのかと問われれば、私の答えは「NO」。

 

奈良の古刹を巡り、大陸の影響が色濃い仏さまに出会っていると、

肌に染み入るように奈良の素晴らしさが伝わってきます。

“国のまほろば”と呼ぶにふさわしい日本人の心のふるさとに

出会えるような気にもなるから不思議です。この点は、人気の京都とは違った魅力といえます。

平城京、さらに時代を遡る飛鳥京を“ゆったり度満点”で巡っているのが、

俳人・倉橋みどりさんが講師を務める現地講座「奈良ぶらり“深”発見」です。

 

年の瀬が迫った12月19日(木)、“最古のパワースポット”と呼ばれる

三輪明神大神神社を訪ねました。

大物主大神(大国さま)を祭神とする当社の由緒記には

「今日まで三輪山全体を神体山として奉斎し、それ故に本殿を持たない、

上代の信仰をそのままに今に伝えているわが国最古の神社」とあります。

この日は、注連縄の張り替えなど神社は正月準備でてんてこ舞いのようでしたが、

まず、受講生全員で正式参拝し、神宿る禁足地を仕切る

三輪鳥居越しに“お山”を拝ませてもらいました。

さらに万病に効くという狭井神社のご神水もいただきました。

この日は冷え冷えとした雨に見舞われたせいか、境内は森閑としており

霊験あらたかなご神体との距離が近かったような感がありました。

この講座の強みのひとつとして、奈良に精通した講師ならではの仕掛けがあることです。

ポイントを抑えた分かりやすい説明は定評がありますが、

時として聞き手に回り神職らに絶妙の突っ込みを入れることがあります。

この日、権禰宜の平岡昌彦さんが御祭神の大国さまに女好きの一面があることを説明すると、

講師はそこで間髪を入れず突っ込み、

普段はあまり口にしないという“きわどい”話を引き出しました。非常に興味深いひと時でした。

 

講師には「奈良に美味いものなし」という風評を払拭したいという思いがとりわけ強いようです。

毎回講座の最後に「ちょっと一服」のプログラムが設定されており、

いろんなお店で、講師あてがいの“美味いもの”を賞味しています。

「冷しぜんざい」や「柿えくぼ」など、奈良の味はまた格別です。

それに、餡子たっぷりのジャンボな「大仏あんぱん」や「きざみ奈良漬」など、

欠かさず土産にしている“美味いもの好き”の受講生もいるようです。

 

神戸地域に住む多くの人は、奈良といえば“遠い”という認識をお持ちのようですが、

阪神電車には乗り換えなしの直通電車がありますし、日帰りでも十分に楽しむ時間をとることができます。

 

“足を運んだから分かる”奈良の魅力を堪能してください。奈良は裏切らないはずです。


芦屋川沿い

2014-02-09 | 散策

少し寒かったけれど、芦屋まで足を延ばした。

私が好きなのは、芦屋川沿い。

海から六甲山系までの距離はわずかしかない。

近年マンションもずい分増えたが、

それでも豪邸がまだまだ多く、風格のある地域だ。

阪神芦屋から川に沿って上っていった。

まず芦屋警察署、西洋建築の旧玄関を残している。

フクロウの飾りがかわいい。

道路を挟んですぐ東側には、かの有名なケーキ屋さん

アンリシャルパンティがある。確かここが発祥の地だ。

 


京の冬の旅 妙顕寺

2014-02-08 | 散策

楽しみにしている非公開社寺の特別公開が始まっている。

きょうはまさに冬の旅、雪化粧した京の町を歩いた。

地下鉄の今出川から歩を進め、日蓮宗の妙顕寺をめざした。

ここは尾形光琳ゆかりの寺でもある。

光琳の屏風絵を模した「光琳曲水の庭」など三つの庭がある。

ごらんように雪をかぶり、乙な風情を醸しだしていた。

「孟宗竹の壺庭」もおしゃれ。

21年ぶりの公開だそうです。