TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

漆の風 おんぼらあと

2018-09-24 | 散策

≪気楽な気まま旅 西国札所と旬味の塗膳≫ 

午前9時湊川神社前を出発 参加費は折半

目的地[播州清水寺⇒漆の風 おんぼらあとで昼食⇒花山院⇒???]

参加者 4人

  御嶽山 播州清水寺(西国三十三所 第25番札所)

加東市平木1194 (0795)45-0025

 「あわれみや普き門の品々に なにをかなみのここに清水」

標高552メートルの山頂にあり、播州・丹波・摂津を眼下に望む。

12代景行天皇の御代に、インドから渡来した法道仙人が

国家の鎮護と豊作を祈願したのが始まりで、

冷水が湧き出たことから清水寺と呼ばれるようになった。

 

日・月・火の昼のみ 全予約制

三田市下里203 090-3618-4678

店名の「おんぼらあと」は“ゆっくりくつろいで下さい”という加賀の方言。

料理家の大蔵外喜子さんが、地元の野菜を生かした手作り料理を振舞っている。

おまかせ3600円(税込み)。

料理を盛りつけた漆器は夫・信一氏の作品。

 

東光山 花山院(西国三十三所 番外)

    三田市尼寺352 (079)566-0125

「有馬富士麓の霧は海に似て 波かときけば小野の松風」

西国巡礼の中興の祖である花山法皇の隠棲の地。

都から女官たちが訪ねてくることもあったが、

法皇が女人禁制としたため女官たちは山麓に住んでいた。

かつてはここをお参りしてから巡礼に出たという。

 

神戸からならほんとに手軽な旅です。

 


ディープな異人館の路地散歩

2018-09-24 | 散策

押すな押すなの賑わいは少し収まっているので、

この機に神戸・北野の異人館街を歩いてみませんか。

お薦めは、異人館のホントに狭い路地の散策です。

坂の町の路地は他では味わえない空気が漂っており、

異国情緒満点です。

教団や寺院など世界各地の宗教施設も

狭い地域にかたまっています。


幽けし清酒

2018-09-23 | ことば

『歌風土記 兵庫県』なる歌集がある。

 詩人富田砕花が、戦後間なしの昭和24年およそ1年余りをかけて

「現地についての風趣感慨を盛るに当って、親しく山に登り、

峠を越え、野をわたり、家をたづね、更にまたそれらに繋がる古典、

土俗のたぐひをも・・・念には念を入れて」(朝倉斯道)調べ連載した。

鉄道・バスの交通事情は極めて悪く、道路事情など言わずもがな。

想像もつかぬ大変な作業を経て、摂津・播磨・丹波・但馬・淡路の

広い兵庫五国を396首で詠い上げた。

その冒頭の歌

しんとろり こはくいろの滴りの

澄めば澄むもの 音のかそけく

灘の酒蔵を訪ねて歌ったものだが、

とろーっと琥珀色をした灘の清酒したたりは

澄み切った色合いで、ほのかに音さえ聞こえてくる

といったような意味だろうか ‼

芦屋市宮川町の富田砕花旧居には歌碑もある。

こんな調子で兵庫を見事に謳い上げている。

それぞれの土地のその当時のありさまが手に取るよう。

いまや”天空の城”と呼ばれ大人気の竹田の城は、

山城の天守の址によぢのぼり

床尾は見つれ 大江山もすこし


鐘の音のひびきこもらひいつまでも

古城の址は花の雲の上

この歌集はとっくの昔に廃刊となっていて

県立図書館でも閲覧しかできません。

興味のある方はどうぞ・・・