TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

石畳と白壁 富田林寺内町

2016-12-12 | 近代化遺産

南河内の交易の中心地として栄えた富田林の地内町。

いまもどしっとした旧家が並び、往時をしのばせている。

きょうは年内期限のお得切符が残っていたので、足を運んだ。

月曜日の休日ということで、あいにく旧家等には入れなかったが、

観光客と出くわすこともなく、のんびり町を巡った。

 

この地区はほとんどが現住のお邸で、

生活感が漂い活気をみなぎらせている。

それほど多くはないが飲食の店がある。

公開施設は少ないが、旧杉山家住宅と旧田中家住宅は

月曜日以外は見学可能ということだ、

近いうちにもう一度足を運びたいと考えている。

 


新発見 植治の庭

2016-12-07 | 散策

兵庫県加西市で見つけた

七代目小川治兵衛こと植治の庭。

一帯の大地主だったというお邸に造られていた。

いまは母屋は取り壊されているが、

山の斜面を利用して造られた庭は

作庭された明治後期の形をほぼ残している。

山の斜面に造られた池泉回遊の庭は、

上段と下段の2段構成で、

それぞれ池の中に中島が設けられている。

離れの建物も上下段ともそっくり残されており、

ここからわびた庭をゆっくり眺めることができる。

畳も最近新調されたばかりのようで

大名気分に浸ることができる。

どこから引き込んでいるのかよくわからなかったが、

池にはしっかり水が張られており、

時期を終えた落ち葉が浮かんでいた。

また、上段の間の軒先に据えられた

重量感のある銀閣寺型手水鉢は

庭全体をうまく引き締めている。

播州には永遠のモダンを求めた

重森三玲の庭もあちこちにあり、

こうした日本庭園を埋もれたままにせず

うまくネットワークを組んでアピールすれば

超高齢社会にかなった観光資源になるのではないだろうか。