TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

お薦め?? 名峰キナバル!!

2010-09-17 | メディア

 
赤道直下にあるボルネオ島のキナバル山、海底が隆起してできたというが、富士山よりも高く、主峰のローズピークは4095メートル。水曜日15日のNHK・BShiのプレミアム8で、その全貌を紹介していた。

 

麓のコタキナバルの町の様子、ドウスン族の暮らし、オランウータン、それにここだけでしか見られないランやシャクナゲ等々。当然、登山の状況や人物と思えるような奇形の峰などの威容もふんだんに見せた。特に朝焼けの雲海は素晴らしかった。さすがNHK、たっぷりお金をかけただけあって、見応えのある仕上がりだった。お薦めです。

 

HPによると、再放送は明日18日(土)の午後2時半~、9月22日(水)午後0時30分~、90分の長編です。

 


 
もうひとつのお薦め? 番組の中でも紹介していたが、登山の許可はキナバル公園本部がにぎっているという。1日200人限定。必ずガイドをつけなくてはいけない。ただ、番組を見る限り登山者は軽装で山に登っている。もしそれが危険なら、ガイドが注意するだろうし、NHKが紹介するわけもないだろう。さすがに天候の変わりやすい頂上付近ではそうした登山者は見なかったが、かなり素人に近い人でもOKなのではないだろうか。


登山に精通した人なら「そんなことは常識」と笑うかもしれないが、私など「登れるものなら登ってみたい」と思ってしまう。時々遭難もあるが、高齢者の間で登山がはやっている。時差が1時間しかないキナバル山は、日本のお年寄りで溢れかえることになるかもしれない 。番組から私はこんなことを読みとったが、正解かどうかは分からない。

ちなみにマレーシア政府観光局が発行したパンフレットは、「ローズ ピークへと続く山頂のコースはよく整備されており、険しい岩場の区域にはロープが張られており、あらゆる登山者が登頂できるようになっています」とアピールしている。

写真はいずれも、政府観光局のパンフレットより。


 





秋の情緒は 漢字!? それともカナ?

2010-09-12 | ことば


 
日中はともかく、このところ朝夕はしのぎやすくなってきた。陽が落ちてからの散策、虫の声が聞こえ、“秋”を感じさせてくれた。



 

食欲の秋、読書の秋、本当にこの季節を満喫したいと思うが、新聞・テレビの表記で抵抗を感じることがある。

秋の食材といえばまず“秋刀魚”、花といえば草冠に秋と書く“萩”、“鈴虫”の音も心に沁みいる。ところが、秋の情緒を感じさせてくれるこれらの漢字は、どうしたことかほとんどがカタカナで表記されている。 

せっかく素晴らしい名前がつけられているのに、カナ表記では味気ない。とりわけ山野草の名前はどれも魅力的、漢字で表記してほしい。花弁が“大”の格好をした大文字草、梅鉢の紋に似た形の梅鉢草、逢坂の関あたりで見られる逢坂草(節黒仙翁とも)。誰が考えたのか、いずれも花の姿をイメージできる的確な名前がつけられている。

 

あまり細かく説明すると、せっかくの秋の情緒が削がれるような気がするので、今夜はこの辺で。





メディアの取材「乱暴 つらく」

2010-09-12 | メディア

郵便不正事件で、厚生労働省元局長の村木厚子さんに、無罪判決が言い渡された。“完敗 崩れた特捜神話”、“裏付けずさん、能力劣化”など、各メディアは厳しい検察批判を行っている。



判決後の会見。村木さんはメディアの取材手法について、「逮捕前後の相当乱暴な取材はつらかった」「夜中まで自宅に押し掛けてくる。オートロックのマンションに入ってこられる。もう少しルールがあってもいい」と語っている。



朝日はこの事件を「どう報じたか」と銘打って特集を組んだが、被害者サイドの目線についてはあまり深入りせず、「検察をチェックできたのか、捜査情報の裏付けは十分だったのか。その批判には謙虚に耳を傾けたい」と反省の色を示している。

しかし、やり玉に挙げられた石井参院議員は「マスコミは手のひらを返したように検察批判をするだけでなく、報道を反省してもらいたい」と憤りを見せている。



 この種の事件をエンタメとして、面白おかしく伝える風潮が強くなっている。特にテレビメディアはその傾向が強い。コメンテーターの皆さん、自由闊達な発言に水を差すつもりはないが、この種の事件については新聞記事をうのみにせず、少しは情報の裏付けに汗をかいてほしい。








青春の意味??

2010-09-11 | ことば



これはかなりの
難問である。JRのお得な“青春18切符”は年齢制限をしていない。利用者は、もちろん若い世代もいるが、実感としては年金給付を受けている高齢者が多いように思う。


発売の時のイメージは、「18」に意味を持たせ、“青春=18(歳)”と若々しさを強調したのだろう。私も当初この商品は“若者限定”であると思っていた。

 


辞書類は「青春」に意外とそっけない。岩波の国語辞典は、1.若い時代。人生の春にたとえられる時期。希望を持ち、理想にあこがれ、異性を求め始める時期。としている。まさに18がぴったりくる。


吉田拓郎は『青春の詩』で「SEXを知りはじめて 大人になったと大よろこびすること ああそれが青春」などと歌っている。



類語に「青年」がある。青春期の男女とある。「盛年」はわかざかりの元気あふれる年ごろ。「成年」は人の心身が十分に発達し、一人前と認められる年齢。今の法律では満20歳以上。JC日本青年会議所は、入会資格を「20歳から40歳までの“品格ある青年”」と規定している。少し年代が上がってきた。


 

まだ異論がある。ホームページの検索で出てきたサミュエル・ウルマンの『青春の詩』。「青春とは人生のある時期を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた想像力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒  険心、こういう様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る」と言っている。心の持ちようをいうことのようだ。



老いてなお青春を謳歌したいものだ。青春切符を利用して各地を訪ね、知識欲を満たしたいと考えている。

 





 

 

 





青春18きっぷ!初乗車

2010-09-10 | 散策

 


退職後の私の周囲では“青春18切符”が関心を呼んでいる。本場讃岐で名物のうどんを食べてきた。ポニョの舞台・鞆の浦に行ってきた。小浜で焼鯖を食ってきた。




特に計画があったわけではないが、私も乗り放題という特典を一度経験してみようと、何気なく切符を購入していた。ところが、忙しい、暑い、気が付くと利用期限の9月10日が迫っている。まるまる無駄にするのも“もったいない”ということで、「もったいない」が口癖の嘉田知事さんのいる滋賀県を回ってきた。琵琶湖一周の旅。


NHKの来年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で沸き立つ北国街道の町・長浜を訪ねた。天皇を迎えるためにわずか3か月余の突貫工事で仕上げたという慶雲館、この時期の平日に訪ねる人はほとんどなく、7代目小川治兵衛作の庭も独り  占めで、まさに天皇気分を味わってきた。昼食は、翼果楼の鯖そうめん、おやつは芋兵のきんつば、その他諸々楽しませてもらったが、魯山人のコレクションを公開していた安藤家が閉館したのは何とも寂しい。
 






 長浜を後にした。本来ならそのまま引き返してくるのだろうが、まだ午後3時。手には青春18切符、余分に金がかかるわけでなし、そのまま北に向い、湖西線に乗り換え、この日琵琶湖を一周した。場当たりだったが、これも青春切符の楽しみ方かなと思った。最初の経験でもあり、きっといい思い出として残るだろう。





 

 

 

 

 

 





アットホームで酷暑をしのぐ

2010-09-03 | 散策



 



 

実は、今年6月に最高44度という暑さに遭遇している。ベトナムへ行った時のことである。幸いホテルの部屋はクーラーがよく効いていたが、外は大変な暑さである。



丁度夕日が沈みかけた時刻だった。海水浴場と呼べるようなスペースではなかったが、仕事を終えた若いカップルや親子連れなどが、バイクでどっと押し掛けてきた。写真はホテルの部屋から見た光景である。それぞれ海に入って、暑さをしのいでいた。ミニバイクに乗った親子4人、仲良く水浴びを楽しんでいた。幸せ感に満ち溢れていた。 
 
 この日私たちはハロン湾クルーズを楽しんだ。“海の桂林”と呼ばれる名勝地で、大小2000の奇岩が林立している。シーフードの食事をしながら、世界遺産に登録された絶景を楽しんだ。その一つが闘鶏岩。確かに鶏が争っているようにも見えるが、ガイドは愛らしい子どものカップルが興味本位でキッスをしていると説明した。なるほど、微笑ましい光景だと思った。




 3泊4日の短い旅だった。大教会の素晴らしいステンドグラスも見たが、この旅では“酷暑”と“仲良し”という言葉が、頭に残った。

 





まだまだ続く?酷暑狂騒曲

2010-09-03 | ブログ

スクラップを取り出した。8月23日付朝日新聞・朝刊。この日は暑さが収まるという処暑。一面で“暑さ延長戦9・10月も”“ラニーニャ発生”と見出しを並べ、「9月になっても厳しい残暑に見舞われる見通しで、酷暑狂騒曲はまだまだ続く気配」と予測している。(いい加減にしてほしい)

ラニーニャ現象とは、南米沖から太平洋中央部の赤道域で海面の水温が低くなる現象。このため、暖かい海水がインドネシアやフィリピン付近に吹き寄せられて、太平洋高気圧を強めるという。世界的に異常気象を起こすらしい。

エアコンやビールはよく売れているらしいが、この暑さでは軟弱野菜はバテ気味。我が家の畑も期待できない。

“旬の野菜”は、安くて新鮮で旨いはず。しかし、今年はこの旬が読みづらく、“安い”という必須の要素が抜け落ちるのではないかと懸念している。旬の野菜をたらふく食べたいのだが。





初体験のうだる夏

2010-09-02 | ブログ

気象庁発表、ことし6月から8月までの3か月の平均気温は、平年より1 . 64度高く、過去113年間で最も暑い夏となった。特に8月は2 . 25度も高い。熱帯夜の日数も東京では48日、大阪でも42日となっている。お盆を過ぎたというのにどういうことか。お盆以降の比較データをみれば、ぶったまげるのではないだろうか。

 うだるようなこの暑さにはついていけない。人生63年の中で初の体験である。健康のために続けている1日1万歩のウオーキングも辛いし、仕事にも熱中できない。何とかしてほしい、と叫びたい。


 子どもは元気だろうと思っていたが、必ずしもそうではないらしい。報道ステーションで紹介していたが、東京23区の小学校はほとんどが冷房完備らしい。東京のことは実感がないのでよく分からないが、大阪の状況から想像するに、やむを得ないかなとも思う。ギンギラギンンの直射日光、照りかえし、クーラーから吐き出される熱風、車の排気ガス等々、劣悪のスパイラルで、逃げ出したくなる。  

 

最高気温の予測は、いずこも向こう1週間34度から37度に達している。私の体感からすれば、体温を超えた場合は仕事を打ち切り、ゆっくり休養をとったほうがいいように思う。どうせ、能率はあがらないのだから。