TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

高級ホテルの密かな空間

2014-05-26 | 散策

 

京都・蹴上にあるウェスティン都ホテル、

今はそれほど敷居は高くないが、

東山の山肌に立つ建物は極めてゴージャスである。

ホームページのトップページを飾る美しい光景は、

借り物でなく自前というのは凄いと思う。、

ホテル7階に設えられた佳水園庭園と5階の葵殿庭園などだ。

著名な庭師・植治こと小川治兵衛やその長男が手がけた。

たまたま詳しい人物と一緒だったので庭の存在が分かったのだが、

贅を尽くしたこの空間に、ほかに人影は無く、

ゆっくり干渉することができた。

ホテルを利用することがあるなら、ぜひ訪ねてほしい。

 

 


噂にたがわぬ智積院

2014-05-25 | 散策

仏教講座でお世話になった頼富本宏先生に薦められていた

真言宗智山派の総本山智積院。

JR京都駅からさほど遠くないのに訪ねたことがなかった。

京都へ行く用事があったので朝早く出かけた。

七条通を東山方向に歩くと寺の正面に出る。

境内は手入れが行き届いており、

今は透き通るような緑に包まれている。

受付を済ませるとまず長谷川等伯の作品を収めた庫に案内された。

このうち私は「楓図に目を引き寄せられた。

桜の木の枝振りが動的で、

ややくすんではいるものの金や楓の色合いは

描きあげられた頃の華やかな色合いが浮かぶようで

その場に立ち尽くしてしまった。

「桜図」の丸みを帯びた花は、斬新なデザインだった。

講堂の襖絵は田渕俊夫画伯の近作だそうで、

朝陽と夕陽の対の作品が目に焼きついている。

中国の廬山を模したというお庭も素晴らしい。

池を囲むように自然石と皐月などの植え込みがあり、

奥行きを感じさせる。

池の水が濁っているのは、兆候をイメージさせるためだという。

羅漢さんの格好をした丸みのある石や、

三味線の撥に見立てた植え込みは、

若い住職の説明を聞きなるほどと肯かされた。

寺の案内によると、智積院には宿坊があり、

朝のお勤めに参加できるそうです。

私は高野山で朝の勤行を経験したが、

折角京都へ行くなら時空を超えた経験をお薦めしたい。

 

 

 

 

 


清楚で上品なウエッジウッド

2014-05-20 | 器・陶磁器

碗の出来

珈琲の味

惑わせる

きょうはイギリスの名門ウエッジウッドと縁があった。

定番のワイルドストロベリーは我が家にもあるが、

今日であったストロベリーブルーは、

淡い紺一色の爽やかな模様で、

汗ばむこの季節にぴったりの器だった。

もう一点は、愛らしい花が散りばめられていた。

こちらは誰が見てもウエッジウッド。

 


揺れに耐えた珈琲碗

2014-05-19 | 器・陶磁器

我が家で40年以上前から使っている

ノリタケのコーヒーカップ。

元は6客のセットだったが、

阪神大震災に遭遇し粉々に割れてしまった。

今残っているのは4客。

常用ではないが、時々引っ張り出して使っている。

 

これからはどんな器でコーヒーを飲んだか、

また料理を食べたか。

お店の許しがあるなら紹介したいと思う。

 

 


きたきた祭り

2014-05-17 | 散策

きょうは神戸北区のお祭り「きたきたまつり」が開かれている。

会場は、近くの鈴蘭公園。

いつもの散策コースなので、ちょっと立ち寄った。

ちょうど始まったところで、北区自慢の

兵庫商業高校龍獅団が龍舞を披露していた。

この龍獅団は神戸の春節祭の常連で

海外遠征にも出かけており、文化庁長官賞も受けている。

力強さに優しさを加味した踊り、

厄を祓うのだろう、つぎつぎ観客の頭にかみついていた。

獅子の頭をとると、なんと殆どが女生徒だった。

観客も大喝采で、大きな拍手を送っていた。

子どもたちの踊りもとても可愛かった。

 

 


休憩後のひととき

2014-05-16 | 散策

勤務先の近くにあるバラの植え込み、

華やかな色合いの花が、いまを盛りと咲き誇っている。

昼食後に通りかかった。

花壇の縁に腰かけて、寛ぐ人たちの姿があった。

喧騒の職場との落差は大きく、

ほんのひと時かもしれないが、

心が休まるのだろう。

 

 


おもてなしの極み 慈光院

2014-05-15 | 散策

 

 

 

雑然とした幹線道路から背丈の高い垣に包まれた参道が延び、

入り口の「一の門」に通じている。

異次元の世界に吸い込まれるのが実感できる。

奈良・大和郡山の臨済宗大徳寺派の慈光院、

茶人として知られる片桐石州が開いた。

木の根が飛び出た鍵型の石畳が続き茅葺の楼門に到る。

植え込みを抜けると参拝者用の玄関だが、

客人を通す書院への道もある。

大刈り込みの庭に面した重文の書院に通され、

ここでお抹茶を頂きながら、若住職から庭の説明を聞く。

時空を超える空間・奈良にあって、寺全体が

おもてなしの象徴ともされる“茶席の風情”を醸しだしている。

当時の姿をそのまま今に伝えているのは、全国的に見ても稀有だという。

住職もこの点を強調する。

 

皐月一種と数十種類の木々を寄せ植えにした刈り込みは、

”借景とした周囲の峰との調和を考慮したものだ”という。

この日は霧雨にうたれた刈り込みの緑が美しく

ようやく咲き始めた紅の皐月が彩りを添えていた。

住職はもてなしのキーワードとして何度も

「雪月花」という言葉を繰り返されたが、

この場では日本ならではの季節の風情や時間の変化を愉しめる。

書院から”二畳台目”の「茶室」が続いており、

ここは「現存の茶室の中で年代、作者、形状等が

証明できるものとして最古の席」だという。

さらに「閑茶室」と呼ばれる三畳の茶室が続く。

ここはにじり口ではなく、

廊下の貴人口から入る珍しい格好になっている。

茶室を囲む廊下からみる苔の緑が目映かった。

 

この日は雨でぬかるんでいたため庭に下りることはできなかったが、

植え込みの間を縫う散策は最高に楽しめる。

何気なくおかれている手水鉢もおしゃれだ。

今月末頃には植え込みの皐月が満開になり

お庭は奇麗な緑から薄紅色に趣を変えていくだろう。

ぜひ今一度訪れたい古刹である。

 

 

 

 

 

 


商売五輪

2014-05-13 | 川柳まがい

高レート

天井高値に

ほくそ笑む

アメリカ向けの五輪放送権を、

NBCユニバーサルが、76億5千万ドル(約7780億円)で獲得した。

9日付の朝日は、「天井知らずの高騰が止まらない」と紹介している。

日本ではNHKと民放が手を組んで交渉に当るが、

評論家氏は「IOCは前回の倍近い700億円くらいの

強気の提示をしてくる恐れもある」とと指摘している。

オリンピック中継は、視聴率のとれる人気商品に違いないが、

すでに手の届かない存在となりつつある。

採算が合わず民放が撤退するようなことになれば、

NHKだけで買い取ることもできなくなるのではないか。

地デジから五輪中継が消えることのないよう願いたい。

 

 

 


食べきれないよ

2014-05-12 | グルメ

姫路に所用があり、新在家にある喫茶店ムッシュに入った。

ボリュームがあることは承知していたが、ビックリ。

大きなプレートに、スパ・トースト・カラアゲ・サラダ、食べ切れなかった。

近くに県立大があり、若者には人気なのかな。