TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

旧御室御所 仁和寺

2012-07-31 | 散策

 

仁和寺を訪ねたのは今回が初めて。

この時期なので名物の御室桜は見られなかったが、

“王朝の雅を今に偲ばせる宸殿”は、

回廊をめぐらせ造りとなっており、

門跡寺院としての風格を滲ませている。

特に宸殿上段の間は豪華で眩い。

写真は北庭、手前の白砂から水をたたえた池、

木立の中には天皇遺愛の茶室「飛濤亭」、その後方には五重塔、

遠近感のある一幅の絵画である。

紅葉の折も良いそうだが、

この次は境内を彩る御室桜を見てみたい。

 


南禅寺界隈 植治の庭

2012-07-30 | 散策

 

植治こと小川治兵衛は、南禅寺界隈でいい仕事をしている。

山県有朋の別邸・無鄰菴や野村の碧雲荘等々、

それほどの規模ではないが、いろんな邸の庭を手がけている。

いまは企業の保養所になっているこの庭も植治の仕事だという。

疏水を引き込んだ流れは深く掘り込んでいる。

かなりの高低差があり、渓流のような雰囲気を醸しだしている。

石灯籠も大ぶりのものと小ぶりのものを上下に配置し、奥行きを出している。

茶室はその奥の高台に設けられている。

おそらくは当時のこの邸の風流人の嗜好を十分満たしものと思う。

こうした規模の小さな庭は、観賞の対象というよりは

くつろぎの場として見ることができるから不思議である。

 


京の夏の旅 食遊会席

2012-07-30 | 散策

京都の季節のイベント、「京の夏の旅」。

今回は、“食遊会席”のグルメ企画が盛り込まれている。

仁和寺の奥山にある湯葉の店「松山閣松山」での昼会席。

われわれ庶民にとってかなり敷居の高い店だが、

5千円ぽっきりで自家製の湯葉を味わうことができた。

湯葉の刺身や加茂ナスの田楽、ニシンとの煮物など品数も豊富で、

とりわけ名物の湯葉のくみあげはコクがあり、ボリューム満点。

記すべきはおもてなしと眺望。

ややかしこまってお店に入ったが、気さくな応対で寛ぐことができた。

また、視野に入る山の尾根までこのお店の敷地ということで全く邪魔っけなし。

抜群の眺めだった。

この企画、これからも魅力のお店を取り込んでほしい。

 

 


葬送の地 嵯峨化野

2012-07-30 | 散策

京都には葬送の地が三箇所ある。お盆が近づくとつい足が向く。

清水に近い鳥野辺、船岡山の西にある蓮台野、それに嵯峨野の化野(あだしの)念仏寺。

寺の説明によると、八千体の石仏・石塔が集められている。

野ざらしになっていた石仏を、地域の人たちの協力で集めて供養をしている。

地蔵盆に行われる千灯供養の光景は、TVで必ず紹介されるので誰もが知っている。

厳しい暑さの中、どうやら水子供養の若い夫婦が訪ねていた。

私も先祖供養は怠りなきようつとめたい。早速墓参の日程を決めた。

裏山の竹の道も美しい。

 


見出しは躍る!?

2012-07-28 | メディア

ある民放のコメンテーターが「表現を試される」と話していた。

男子サッカーの金星を指してのこと。

27日朝日の朝刊は「日本金星 強豪スペインを破る」と3段抜き、

確かに事実をそのまま伝えているという感じで、

見出しが躍っているとはいえない。

少しパンチを聞かせたのが

“グラスゴーの奇跡”、“史上最大の番狂わせ”等々。

いずれも予想外、まぐれが軸となっている。

ところが少し時間が経過し夕刊になると、

先制ゴールを決めた“チャラ男”こと大津選手の発言をもとに

“金星奇跡じゃない”(朝日)、“奇跡じゃない「実力」”(夕刊フジ)と

かなりトーンを変えている。

いったいどちらが事実に近いのか、戸惑ってしまう。

 

ただ私のようにサッカーの分からぬ者にとっても、

ゲームの一部始終を見て

このチームがかなり力をつけていることはよく伝わってきた。


王者スペインを撃破!

2012-07-27 | メディア

やった。やった。勝った。勝った。

男子サッカー、金メダル候補のスペインに1対0で勝利した。

見応えのあるいい試合だった。

選手たちは90分よく動いた。全力で戦った。

日本人にとってのロンドン五輪、すでにピートアップ。

日本選手団全体に大きな刺激を与えたことと思う。

「我々も」との思いをきっと募らせているだろう。

“金”とはあえて言わないが、

みんな持てる力を存分に発揮し

メダルの数を着実に積み上げてほしい。

寝不足の夜が続きそう。

 


主力は神戸のINAC

2012-07-26 | メディア

ロンドン五輪は開会式を待たずに一気に盛り上がっている。

女子サッカーの緒戦なでしこジャパンは、

前半33分に、沢穂希の絶妙のパスを足がかりに

大野忍がかかとを使って後方にトリッキーなパスを出し、

これを川澄奈穂美が先制のゴール。

この3選手はいずれも神戸を本拠とするINAC神戸レオネッサの所属。

結果カナダに2対1で勝ち、白星発進となった。

私はライブで見たが、このシーンをすでに何度見たことか。

30回くらいかな。何回見てもスカッとする。

女子なでしこジャパンの勝利が励みになったか、

いま、男子がスペインを相手に優勢に試合を進めている。

解説者のほとんどが、対戦前には

さすがに“勝つ”という言葉は使っていなかったが、

期待をしてもいいような内容で試合を進めている。

ぜひとも勝ってほしい。

この2つの試合に勝てば、日本人にとってきっと

大きな盛り上がりを見せるはずである。

当然テレビの視聴率は天井知らずのようにグングンあがるだろう。

後10分、男子サッカー何とか踏ん張れ。ニッポン頑張れ!!

 

 

 

 

 

 

 


どら焼き それとも 三笠??

2012-07-22 | グルメ

 

ドラえもんの好物の「ドラ焼き」、

鳴り物の銅鑼のような格好をしているのがその名の由来という。

一方で、「三笠」とも呼ばれる。

京都新聞のホームページによると、「三笠」はどうやら関西での呼び名らしい。

近鉄奈良駅前の菓子舗・寛永堂によると、町の象徴とも言える若草山は、

「小高い丘が三重に折り重なるように見えることから“三笠山”と呼ばれ

その三笠山の姿を想い、上質の蜂蜜をたっぷり使用して焼き上げたのが

“奈良三笠山”でございます」と説明している。

私はついドラ焼きを子供向けの駄菓子のように思っていたが、

寛永堂さんの品は和菓子と呼んだほうが当たっているように思う。

年寄り向きの一口サイズ、若者向きの直径17センチもある特大サイズ、

見た目も楽しく、お土産にぴったり。

 

 


町のオアシス

2012-07-22 | 散策

すでに梅雨があけ、きつい陽射しにさらされる時期になった。

朝早く起きて歩こうと思うが、日が上がってからになることもある。

そんなときに逃げ込むのが緑の森。私の散策コースには比較的緑が多い。

そのひとつが、近くの公園の中にある里山。

今朝も森に入った。

少し傾斜がきついが一歩一歩踏みしめて森の中を愉しんだ。

さらっとした感じでひんやりさわやか、気持ちがいい。

ところが、この森の中で人と出会うことはほとんどない。

どうしてこんなに素晴らしい森に踏み込もうとしないのか、解せない。

もっとこの森を有効に使ってほしい。