TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

飛鳥の石積?

2011-03-27 | 散策

先週庭師の先生と、大津の三井寺を訪ねた。

一番の目的は、光浄院の特別拝観だったが、もう一つオマケがあった。

金堂横の石積みが、最古の飛鳥期のものではないかという。

確かに、大津は天智天皇のゆかりの地、

発掘調査をしなければはっきりしたことはいえないそうだが、

湖国の浪漫に感激!


“直ちに”健康被害は・・??

2011-03-24 | メディア

現在もっとも露出度の高い政治家は枝野官房長官、
彼の会見には被害の新情報が盛り込まれており、
多くの国民がテレビ画面に釘付けになっている。
しかし、こと放射能物質の拡散に関しては
「“直ちに”健康に影響を及ぼすものではない」と安全を強調する。

きょうの「日刊ゲンダイ」はこれにかみついている。
「国民も気づき始めた枝野官房長官のマヤカシ」と大見出し、
「国民の間からは“直ちにっていつまでよ”というツッコミが出ている」と。
確かに耳にタコができるくらい聞かされた。

しかし、水道水・野菜・原乳などから放射性物質が検出されている現況を見て、
“気にすることはない”という人はそんなに多くはないだろう。
不安を抱いて当然だと思う。

ところが、ほとんどのマスコミが官房長官の言葉を追認し、“心配ない”と大合唱している。
“心配だから”赤ちゃんに水を飲ませるのを控えるよう呼びかけ、
野菜の出荷を止めたのではないのか。
もし健康を害することがあれば困るからこうした措置をとったのだろう。
政府はしっかり逃げ道を作っている。

マスコミは、政府の言いなりで“安心”を連呼しているようでは信頼をなくしてしまう。
もっと誰もが納得できる説明が必要だろう。
混乱の極みこの重大なときにこそ、マスコミの役割を全うしてほしいと願う。


無花粉スギの効用!?

2011-03-22 | メディア

今年はスギ花粉が大飛散。
NHKは今月10日、花粉の飛ばないスギを紹介した(BS2・いのちドラマチック)。
花粉症患者は推定3000万人、4人に1人に達しているという。
どうしてこんなに患者が増えてしまったのか。
専門家は「(花粉を)外敵と誤認」「社会の無菌化で過剰反応を起こす」と説明した。

花粉症に対抗措置として地道な研究が続けられている。
林業の盛んな富山県の森林研究所が花粉を生成しない“無花粉スギ”開発した。
この杉を生みだすまでの軌跡を感動的に描いた。
神社の境内で花粉の飛ばないスギを見つけたのがきっかけ。
ぼろくそに言われながらも、
可能性を信じあらゆることにチャレンジし、実用化にこぎつけた。

 しかし、“敵も然るもの”。
専門家は研究を評価しつつも、「免疫系が力を持て余した」ため、
花粉との無駄な争いを展開していると説明する。
その上で、たとえスギ花粉が無くなっても“新たな敵を見つけるかもしれない”とクールに話す。
夢のない話になってしまったが、現実を直視するという意味では、それもやむを得ないのだろう。

間髪(はつ)を容れず

2011-03-22 | ことば
広辞苑第6版で“カンハツ”と打ち込むと、
慣用としてこの「間髪を容れず」という表現にたどり着くことができる。
しかし、明鏡辞典では“カンハツ”の見出し語はない。
正しくは、“髪の毛一本入れるすきまがない”“事が切迫している”という意味の
「間(かん)・髪(はつ)を容れず」という言葉であり、
「間髪」という語句は認めていない。

しかし、私が使っているマイクロソフトオフィスのワードでは
“カンパツ”と打つと、間違いではあるが“間髪”と変換される。
言葉のゆれで、いまや「カンパツ」が主流で、
“打てば響く”といったニュアンスで使われることのほうが多いようだ。

誰が決める“震災の名称”

2011-03-21 | ことば

未曾有の大災害となった今回の地震は

気象庁によって

「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と名付けられた。

しかし、私たちが目にし耳にするのは

“東日本大震災”(朝日・毎日・サンケイ・共同・JNN・ANNなど)、

“東日本巨大地震”(読売)、

“東北関東大震災”(NHK)、

“東日本大地震”(NNN)等々、

マスコミ各社それぞれの判断で命名している。

かなり紛らわしい。

それぞれが接する新聞・テレビによって

口に出る名前も違っているようだ。

 16年前の阪神淡路大震災についていうと、

今はほぼこの名称が定着し、広辞苑も採用している。

しかし、発災当時は各社まちまちだった。

私の記憶によると、毎日新聞が地震直後から“阪神大震災”を使い、

ほぼ一週間後に朝日がこれに追随した。

NHKもその日のうちに右へならえだったと思う。
 
私が思うに、新聞協会に加盟するマスコミ各社の責任者が集まって、

命名したほうがいいのではないかと思う。

混乱を避けるためにも。

こと用語等に関しては各社独自の判断もあるが、

原則共通的な表現を見出そうとしている。

誘拐に関しても“取材自粛”など共同歩調をとっている。

いずれも公共性の高い組織であり、できないはずはない。

追補:

4月1日、政府が今回の震災を東日本大震災と命名した。

NHKは独自に命名した東北関東大震災を取り下げ

政府にならうと再三説明していた。

 

 


“天罰”に天誅を!!

2011-03-21 | メディア

東京都の石原知事の発言、
「日本人のアイデンティティーは我欲になった。
政治もポピュリズムでやっている。津波をうまく利用してだね、
我欲を1回洗い落とす必要があるね。積年たまった日本人の心のアカをね。
これはやっぱり天罰だと思う」(読売)。

波紋を広げている。
「我欲と虚飾にまみれたこの知事が治める大都会にこそ天罰の津波が襲うはず」(朝日)
といった怒りに満ちた声も見られた。

“三文作家”の呟きならば目くじらを立てることもなかろうが、
首都民の人命・財産を守る知事の発言であり、見過ごしにはできない。
一言の謝罪はあったが、これはまさに石原氏の本音であろう。
前言撤回というわけにはいかない。

“天罰”とは、「悪事の報いとして自ら受ける罰」(明鏡)だという。
石原氏のいう日本人の中には明らかに都民が含まれている。
こんな人物がまた都知事選に出るという。
都民はどう裁断するのだろうか、さて“天誅を下す”のだろうか。


Max裕之助の憤怒!溜息?

2011-03-17 | ことば

 

[文明科学]で成り立つ地上…[経済効率]の競い合い…
[成果・便宜]の優先社会…何が何でも[生産効率]…
“解っちゃ居るけど、止められぬ”…
[消費経済]飽食日本~私欲物欲我欲の消費…
“飲めや唄え”で懲りない社会…
いつの間にやら消え失せた“もったいない”の精神と“慈愛で尽くす奉仕の心”…
捨て去る消費、ゴミの山…グルメ飽食高級ワイン…
輝くネオン煌々と昼間の様な夜の街、無駄な電気が朝まで灯る…
物が溢れてもたらす浪費…[社会福祉]等、程遠く…
《幸福感》は最下位《満足感》も然りなり…
“休暇”も無くて“余暇”知らず…“何の為やら人生は”…
趣味も嗜好もままならず…疲労困憊[労災死亡]…
誰の為やら負われる日々に“誰が為に鐘が鳴る”…
鳴らぬ伴鐘~届かぬ想い…
森林伐採~電力・石油~浮かれた地上に【憤慨】か、
俗界戒め[地震に津波]…
全く判らぬ先の先、『天変地異』は神でも知らぬ…
『地球の鼓動』は仏でも読めぬ…誰も分からぬ【未来の予測】…
確かな指標を示す[過去]…先人・先祖が未来の道標…
“復習するは我にあり”厄神さんも諦めた《現》の懲りない俗界を…
地味ちに質素に傲り無く…節約、謙虚に質実に…
“隣は何をする人ぞ”相互扶助のボランティア…
『農耕民族』日本のゆく末や如何に…
【第二次災害】は起こるべきして起こった…
人工的危機管理の欠如~【原子炉破損】…
【地震・津波】より末恐ろしい結末…
前代未聞~末代まで巻き込む【列島汚染】…
修復効かず~拭い切れない【放射能】汚染…
当に“効率と便宜さの為に構築した”原子炉…
が、【恐怖の根源】と化し…
政経の『三権集中』した関東~東京圏を巻き込み…
【苦悩する酷曇】が立ち込めるが…もはや、成す術無し…
《天を崇め、神に祈るも…》
御都合主義では、仏も見放し…通じぬ願い…
手遅れの感あり也。
先人達が訪れし、風光明媚な大和の山河…
芭蕉の『奥の細道』も此れまでか…
余生の楽しみ断ち切られ…残念!!
Max裕之助。

注)知人から送られてきた一文です


津波で品薄 フカヒレ

2011-03-15 | グルメ

阪神大震災に見舞われた神戸といえば、
さまざまな美食がある。
若い女性にはスイーツがモテモテだが、
なんといっても中国料理だろう。

きょうは、神戸ベイシェラトンホテルにある
「翠亨園(すいきょうえん)」料理長の中出さんの話を聞いた。
困ったことが起きているという。
料理に欠かすことのできない“フカヒレ”が入らない。
大地震・大津波で、
全国8割のシェアを持つ気仙沼が
機能マヒを起こしているためである。
品薄は必至で、
こんなところにも津波の影響が出ている。

贅沢なものが口に入らないことをとやかく言うわけではない。
気仙沼にとって自慢のフカヒレの出荷がストップするというのは、
主力産業が機能マヒに陥っているということである。
もちろん収入はなし。

私の提案、フカヒレを食べるお金があるなら
義援金として送り、
気仙沼に一日も早く立ち直ってもらいたい。
フカヒレの流通が再開されれば、気仙沼もよし、また神戸もよし。
心おきなくフカヒレを食べられる日がやってくることを、
切に望む。


上空からの津波映像

2011-03-11 | メディア

本日14時53分つまり
東北地方太平洋沖地震が発生した7分後
たまたま家にいて
テレビの電源を入れた。
東北中心に広い地域にわたって
大津波警報が出ていた。

その時のマグニチュードは7.9
その後見直されて8.4
さらに8.8にまで引き上げられた。
まさに巨大地震である。

NHKは津波の状況を
ロボットカメラや上空から
ライブで伝えていた。

漁船や車、住宅などが
津波に襲われ流されていく。
上空からの映像を見ていると
津波は何もかも呑み込んでしまう。

ところが、この化け物が
襲いかかっているというのに
すぐ側の道路では
車が行き交っている。

同じ目線だからなのか。
何が起こっているのか
認識がないとしかみえない。

どんな備えがあったのか
この状況はどう周知されたのか、

テレビは午後10時25分の時点で
死者は90人以上と伝えている。
犠牲者はの数は
もっと増えるだろう。

阪神大震災に見舞われた
神戸に住む者にとって
この痛ましい状況を見るのはつらい。

とにもかくにも
がんばって欲しい。
神戸の震災を教訓に
手厚い対策を望む。