広島カープの鉄人衣笠祥雄が逝ってしまった。
連続出場2215試合、500本超のホームラン、
数々の名投手の速球に向かっていく。
その闘士と気迫、自ずと死球も多い。
応援のチームではなかったが、
彼の野球に取り組む姿勢は真剣そのもので、
頭の下がる思いだった。大好きな選手だった。
”気魄”の発露に仕方は違ったが、
私がオモロイと思ったのは星野仙一。
闘志むき出しのプレー、
監督としては中日・阪神・楽天を優勝に導いた。
つねに話題を振りまく男だった。
たまたまだが先輩記者に連れられて
当時の後楽園球場で試合観戦したとき、
星野氏を紹介され、彼のリードで試合を追った。
飾り気のない好き気ままな裁断、
選手たちの心理を読み解き、
おもった通りにはプレーに結び付かないこと、
たとえば内角高めに投げようと思うも、
ボールは真ん中によってしまい
難なく打たれてしまう。読みの的中率は抜群。
衣笠と星野の両氏は私と同世代。
若者からすれば2人ともおじんといえるかもしれないが、
私からすれば輝く戦後世代、
今のプロ野球にとって最大級の貢献者だ。
その功績はいつまでも語り継がれるだろう。
同世代の死は実に寂しいが、遺したものほんとに大きい。
安らかに眠ってほしい。
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