TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

川柳いろいろ

2014-06-17 | 川柳まがい

川柳に目を向けていると、

いろんな場で面白い作品が紹介されている。

今朝の朝日新聞の天声人語には

「還暦川柳」の収録作として

診断は

昔過労で

今加齢

 

先日、中学生がとった最優秀作

おじいちゃん

もう一世紀

生きとくれ


評価が分かれるかもしれないが、

私は「生きとくれ」に共感をおぼえる。

おじいちゃんの口癖をそのまま真似

このフレーズを使ったのだろう。

お爺ちゃん子の中学生とおじいちゃんの

微笑ましい交わりが目に見えるようだ。


私も一句、

民の声

数の横暴(ちから)に

掻き消され

さらに一句

きょう”集団的自衛権”を明記した政府原案が提示された。

日程をW杯の最中に据えたのは、作為が感じられる。

W杯

浮かれる隙に

新解釈


これほど大切な問題は与党内協議でなく、

国民的な議論を尽くさなければならない。

9条に

勝るものなし

抑止力










梅雨入り

2014-06-07 | 川柳まがい

風きつく

あっちこっちに

骨折れ傘

 

梅雨入りと同時に雨が続いている。

幸い駅前に100円ショップがあるので、

雨にあえばこの店に走りこむ。

同じような人が必ずいる。

レジの人も心得たもので、

何も言わなくても、傘を広げて点検し渡してくれる。

最近は骨の数が多い丈夫な傘もあるが、

私など忘れっぽい者にとって100円傘は重宝だ。

風で骨が折れても、惜しいとは思わない。

ただ、風であおられ壊れた傘を

道端に捨てる人が少なくない。

強風で舞い上げられる恐れもあると思うので、

途中で捨てたりしないように。

 

 

 

 

 

 


暑い岡山 名庭の愉しみ方

2014-06-01 | 川柳まがい

 

尋常の暑さではなかった。

名勝の岡山後楽園にはあちこち陰もあるが、

見学者はみなバテ気味。

この日の岡山は朝から銀柱がうなぎのぼり、

県中部の高梁では35度超え、岡山市内も34度超となった。

今は皐月が綺麗ということで、誘われるように訪ねた。

いつ訪ねても新しい発見があるが、

きょうは建物の中に水路を引き込んだ「流店」に目がいった。、

名石を配した水路、誰でも利用できる。

この暑さ、強い日差しを避け

見学者は足湯ならぬ冷たい流水に満足の様子だった。

藩主が散歩の際使っていたということで、

贅沢この上なし。

 

流店に

座し足浸す

殿ごこち

 

 

 

 

 

 


商売五輪

2014-05-13 | 川柳まがい

高レート

天井高値に

ほくそ笑む

アメリカ向けの五輪放送権を、

NBCユニバーサルが、76億5千万ドル(約7780億円)で獲得した。

9日付の朝日は、「天井知らずの高騰が止まらない」と紹介している。

日本ではNHKと民放が手を組んで交渉に当るが、

評論家氏は「IOCは前回の倍近い700億円くらいの

強気の提示をしてくる恐れもある」とと指摘している。

オリンピック中継は、視聴率のとれる人気商品に違いないが、

すでに手の届かない存在となりつつある。

採算が合わず民放が撤退するようなことになれば、

NHKだけで買い取ることもできなくなるのではないか。

地デジから五輪中継が消えることのないよう願いたい。

 

 

 


母の日に想う

2014-05-11 | 川柳まがい

母の日に贈るカーネーションの花言葉は、色によって意味が異なるようだ。

赤の場合は「母の愛」、白については微妙に違いがあるようだ。

あくまでもWEB情報だが、母の日の由来は1870年代に遡る。

アメリカの女性運動家が、「夫や子が戦争に行くことを拒絶し、

「母の日宣言」をしたことに始まるという。

この女性が亡くなったとき、娘が追悼の意をこめて

“白いカーネーション”を配ったそうだ。

こうしたエピソードを踏まえたのだろう、

白いカーネーションの花言葉は、

(母の死が2人を別ったとしても)

「愛情は生きている」とされ,また「愛の拒絶」とする説もある。 

母亡き子

胸に印の

白き花

 

私がまだ小学生だった頃(50年以上も前だが)、母の日を前に、

「お母さんありがとう」の札をつけた真っ赤なカーネーションが配られた。

母への感謝の意を伝えるためだが、

母のいない児には白いカーネーションが渡された。

クラス全員に”母がいない”ことを晒してしまった。

母を亡くした児が寂しい思いをしたのが目に見えるようだ。

これに異論を唱えた人がいる。

これが引き金になったのかどうかは分からないが、

いまはいじめのようなこんな仕打ちは見かけない。

差別は消えたわけではない。

まかり通る人権無視の行為については、

気付いた者が声を上げることがまず一歩といえる。



刺激的な試算

2014-05-10 | 川柳まがい

近未来

探せど見えぬ

若き女

泥沼の戦いとなっているSTAP細胞に隠れた格好だが、

昨9日の朝刊には衝撃的な報告が紹介された。

日本創生会議が独自の人口推計を公表した。

一言で言うとほぼ25年後には、

出産のできる20~30代の若い女性が、

全国のほぼ半数の自治体で

いまの半分以下になってしまうというのだ。

読売は一面トップで取り上げている。

「若年女性半減」「東京一極集中に警鐘」(読売)、

「”消滅”可能性の都市も」(朝日)、

地元神戸新聞は「地域崩壊の危機指摘」と見出しをつけ、

県内では夢千代日記の舞台になった新温泉町で70%現象、

ベッドタウンとして開発された地下鉄沿線の

神戸市須磨区でも51%の減少になるという。

男性側から考えると、結婚対象になる女性がいない。

家庭がもてない。子どももできない。孫など夢のまた夢。


有識者の創生会議は、出生率を引き上げるため

▼若者が結婚や出産、子育てをしやすい環境づくりに取り組み

▼地方の拠点都市を整備し、東京一極集中に歯止めをかける

▼内閣に「長期戦略本部」を設置し長期的構想を策定する

ことなどを提言したそうだが、

担当であろう総務省市町村課は

「結果を深刻に受け止め、しっかり対策を講じる必要がある」と

まるで他人事のようなうそぶいたコメントをしている。

人口問題はこれまでも棚上げにされてきた。

答えを導くには途方もない時間がかかる。

他国の好例にならって早急に取り組むべき課題である。

 



外税に移行

2014-05-09 | 川柳まがい

 

値下げかな

レジで8%(はちパー)

思わぬ出費

 

近所のスーパーマーケットに買い物に行くと

商品の値が軒並み下がっている。

それもそのはず、これまで消費税の5%は

表示価格の中に埋め込まれていたが、

増税の4月1日以降別途徴収される。

この仕掛け,頭の中では分かっているのだが、

私には値下げのように見えてしまう。

特売の商品などはとりわけ安く見える。

8%はきっちりレジで上乗せされる。

ここで初めて消費増税を実感することになる。