ドラマ作りに長年携わってきた私の友人は、
「あざとい」という言葉をよく使う。
演出には欠かせない手法のようだ。
広辞苑を引くと
①思慮深い。小利口である
②押しが強くて、やり方が露骨で抜け目がない
明鏡国語辞典によると
①思慮深さに欠けるが、小利口であるさま
浅はかでこざかしい。
②抜け目がなく貪欲であるさま
①②とも非難していう
あまりいい言葉ではないようだが、
かなり意図的な意味合いが強く
「露骨で抜け目なく貪欲に見る者の関心を引き」
視聴率アップにつなげようという意図がくみ取れる。
NHKの朝ドラはこの路線とみて間違いないだろう。
ある意味その成功例ともいえる。
韓国ドラマもこういう流れだろう。
脚本・俳優の演技・カメラワークなどを見れば一目瞭然、
演技のできない役者をメインに据え
親しみを強調するのもひとつのやり方か?
こうなれば「くさい」「つたない」というのもあり得るだろうが、
一歩間違えば奈落の底に落ち込む恐れもある。
ドラマ作りの手法は時代とともに変化するのはわかるが、
本道を行くドラマをもっともっと見てみたい。
明石海峡を望む高台にある人丸山柿本神社。
柿本人麻呂をまつる神社である。
境内の八房の梅はようやくほころび始めたが、
まだ見ごろまでには届かない。
このお社には歌碑も多い。