いつも言っていますが、カルチャースクールで教えるのは好きではありません。
カルチャースクールだけではなく、教えること自体が得意ではないのです。
『教える』と簡単に言いますが、優しく教えられるか、厳しいけどきっちり教えられるか、
私は後者を取りたいのです。
せっかくお金を出して習うのに、いい加減な妥協で教えられるとしたら、
私ならゴメンです。
時代も違うのでしょうが、私が習っているときは、お金を払っていても「教えていただく」気持ちでした。
厳しいこともずいぶん言われましたが、そんなことがあって「今の私がいる」、そう思えます。
でも、今は生徒に厳しいことも言えず、「まぁ、それでもいいかな?」などと言っている私です。
以前、二人の生徒さんに、この人たちは、しっかり習ってきている人たちなので、私が習ってきた厳しさを伝え、
「こんなふうにしたら止めたくなる?」と尋ねたところ、
二人ともはっきりと「はい、止めます。だってお金払って、そんな気分悪いこと嫌です」と言いました。
はぁぁ、彼女たちでさえ、そうなんだな、とガッカリしました。
自分を抑えて、いい顔して教える・・・その時間が、果たして自分にとって有意義なことか・・
そんなことで、カルチャースクールは止めたいといつも思っているのです。
そんな私に教えられる生徒さんたちは気の毒です。(自虐のセリフ)
で、12月で終了しようと思っていたところ、生き生きとしている生徒さんたちを前に言えず、
それでは3月で辞めよう!と思っていたところ、年末28日に事務局担当者から電話があり、
「先生、新年1月5日に体験希望の人が4人います。材料は間に合いますか?」とのこと。
28日で5日だぞーーと思いましたが、体験教材はいつも用意しているので「大丈夫です」と応えました。
ところがところが、です。この4人とも「次回からレッスンお願いします」ときましたねぇ。
しかも、レッスン中に突然の見学者 この方も「次回からお願いします」ですよ。
合計5人も増えることになったのです。
それで「3月で辞めます」なんて言えますか 言えませんよねぇ。
教材は46まで作っています。一番古い人が「次は?次は?」という勢いでいます。
辞めるつもりだったので、教材も作らずにいたのが、そうもいかなくなり、急きょ作ることになりました。
テーブルセンター
「レイドイン」という技法です。
緯糸を織りながら模様を入れながら織ります
沖縄花織りのコースター
沖縄読谷村に伝わる織りです。
これも一見刺繍に見えますが、織りながら刺繍糸で模様を入れて織ります。
細い糸を使い、2本どりで詰めて織ります。
織成(しょくせい)織りの壁掛け
織成(しょくせい)というのは奈良の正倉院宝物殿にも
納められている日本古来の織り方です。
枠を織りながら、透けた織りの中に模様を織りいれます。
偶然ですが、この3作品は裏を見て織ります。
特に、丸みを出す模様(花・葉・花瓶)は裏を見て織り、織りあげた裏こそが表になるのです。
そんなわけで、短期間にこれだけ作りましたが、まだ続きます。
心では、そんな暇はないと思いつつ、試練の日々()が続きます。
これなら習いたくなる気持ちが分かります。
私も4か所のカルチャーセンターで教えているので、
お気持ち、良く判ります。
初めは洋裁を教えていました。
でも、月2回の講習で洋裁を教えるのは無理があります。
そこで自作の教材にも時間をかけ、何とかきちんと教えようと、
初めは情熱を持って頑張りましたが、この人なら、
と思う人でも、暫くすると全て忘れてしまっています。
どうやら女性は理屈では無く、丸暗記で覚えようとする人が多いことに気づきました。
なぜ、こうするのか、こうする必要があるのか、
一生懸命説明しても、結論だけを覚えようと、
ノートに書き込んだり、それでも暫くすると、どこに書いたかさえも忘れる方が殆どです。
最初のうちは落胆しましたが、慣れました。
カルチャーセンターには皆さん、楽しみに来ておられるのです。
技術を習得しようとかではなく、素敵な作品が出来上がればそれでいいのです。
たしかに、それも分かります。
日常から離れて、少しでも楽しい時間を過ごしたい、
有意義な時間を持ちたいと、思っておられるのです。
もし、本気で技術を習得したいと思うなら、
カルチャーセンターではなく、もっと違うところへ弟子入りすると思います。
今は割りきって、少しでも楽しんで頂けたら、という気持ちで教えさせて頂いています。
手作りの教材、いいですね。最初は綿で作るのでしょうか。
真中のはミンサー、でいいのですか。
沖縄の織りは好きです。
t-soleildorさんのおっしゃることも よくわかります。
習いに来ている生徒さんは 織物ができるようになることにあこがれていて
ちょっとできるようになるとすごくうれしい ~ ということなんでしょうね。
大変ですね。私だったら体がいくつあっても足りないです。
いろいろ言うのは100年早いですね(苦笑)
楽しんでもらえればいい、というのは事務局担当者から言われます。
ただ、この作品をきちんと織るには、つまらないだろう基本ができてないと
きちんと織れないんですよ、というのはあるんです。
でも、今では、そういうものは教材に入れません。
はっきり言うと、カルチャースクールの方々には
基本ができてなくてもいいものしか提示しません。
深呼吸して大きな気持ちで・・・ですね。
ただ、コットンを詰めて織るのは、難しいので、教材糸は縦は麻糸、横はウールを使います。
真ん中はミンサーとは言わないよです。
ミンサー織りというのは、綴れ織りのように平織りで詰めて織りますが、
この花織りというのは、いわゆる浮き織りになっていて、
立体的になっているんです。
ミンサー織りというのは八重山地方の織りです。
「ミン」は中国語で「綿」、「サー」は「狭」で帯に使われた技法だと聞いています。
やはり、中国からの文化ですね。
最後は紗の中に花模様が浮かんでいると考えてください。
PCに向かう時間ができましたか?
これからもよろしくお願いいたします。
教えるということは難しいです。
T-soleildorさんのおっしゃること、かみしめます。
夫が「人と交ることは大切だから辞めるな」と言います。
老化現象を止めるにはいいのでは?と、
会社をリタイアした自分を思うのでしょうか。アッハハ
おられるものを見ると 私なんてダメ生徒の筆頭です。
お恥ずかしい~~ ですが 辞めないで続けてくださいね。
私も 精神がなっちょらん! 生徒ですが続けますので。
きっといると思うんですけれど。
カルチャー教室はちょっとだけかじれたら良い人が集う場所で、
みっく・じゃがさんのいる場所じゃないのかも。
お辞めになりたいのなら、事務局や生徒さんに
1年くらい前から言っておかれないと
こんな素敵な作品が作れるのなら、生徒さんはどんどん集まってきちゃいますよ~
ご容赦ください。
「最近、よく愚痴を言うようになったね」と夫から言われています。
気をつけます。こんなブログだとうっとおしいですね。
でも、t-soleildorさんからのコメントで、なんだかスッキリしました。
皆さんからも温かくコメントをいただき、私なりにやっていこうと思っているところです。
至らない人間丸出しです。
作るのは自分の世界に入れるので好きなんですが、
教えるって言う事は難しいです。
理解度も千差万別ですしね・・・
いやだ、また愚痴になっちゃう。。。