今、秋に開催しようと思っている個展の作品作りに入っています。
’91年、織りの教室に入って以来、様々な織りに出会いましたが、
私は迷わず〔絵織り〕をライフワークに選びました。
いろいろな技法を身につけましたが、この〔絵織り〕が自分の創造力を
自由自在に駆使できるものだと思ったのです。
〔絵織り〕の技法は基本的には綴れ織りです。
そこへ、私は他の技法も取り入れて織っています。
それは他の人にできない作品であると自負するまでになっています。
まず、このブログのプロフ写真ですが、これも絵織りです。
これです
これは小さいタペストリーです。
スペイン・マヨルカ島を旅したときを題材にした個展≪マヨルカの色≫での作品の一部です。
『フラメンコの舞姫』です。
しかし、これはこれだけではなく、実は二重織りになっています。
これです
これは『スペイン闘牛のマタドール』です。
『舞姫』と『マタドール』は背中合わせに織られています。
つまり、この作品は壁にかけることなく、空中に吊るすことにより、
表から裏からも見られるように、しかも別の題材で織ってあるわけです。
こういう織りを二重織りといいます。
そして、私の一番最初の個展は2003年でした。
満を持しての〔絵織り〕の個展でした。
個展タイトルは【青の時間】
メインの作品はこれでした。額入りです。
陽が昇る前、一瞬の青の時間≪blue moment≫を自宅のダイニングルームから眺めた風景です。
私の大好きな時間です。
今では高層ビルも増え、様相がだいぶ変わりました。
同じ青でも30種類程の色を使っています。
この作品は、観に来てくださった方々から、たくさん お褒めの言葉をいただきました。
病院を経営している医師が「ぜひ、待合室へ置きたい」と申し出をしてくださいましたが、
これは手放したくなく、「なら、もう一品織ってほしい」とまで言ってくださいました。
ですが、「同じものは織らない主義ですから」とお断りしました。
病院の待合室は「朝日が昇る、生きる力がほしいのです」とおっしゃっていました。
あれから12年、2年ごとの個展開催ですが、今年の作品テーマは【シチリア】です。
シチリア島へ旅した想いを作品に託します。
メインの作品は、ドロウイングをして、現在 織っているところです。
織り機に立てかけているのがドロウイングの絵ですが、下手くそです(笑)
風景はシチリア・タオルミーナの円形ギリシャ劇場から眺めるエトナ山です。
この劇場は現在も使われていて、坂本龍一もコンサートをしたそうです。
左にイオニア海が見え、正面に煙たなびくエトナ山、タオルミーナの街並みが見え、
素晴らしかったロケーションがよみがえる〔絵織り〕です。
コツコツと刺繍するかのような細かい作業で、1日中織り続けても5センチ程度しか織れません。
まだまだ先は長いですが、頑張ります。
今回、こういう〔絵織り〕は4作品織ります。 ほんとに先は長いです。
私は自分で織ったもので洋服が出来たらいいな。
そんな感覚でしかありませんでした。
私も以前、プロのフラメンコダンサーの衣装を作らせて頂いていたことがあります。
ブログの写真が織った作品だと、今日初めて知りました。
てっきりフラメンコをされているのかと思っていました。
私は個展をする様な事はありませんが、
頑張っておられる姿に良い刺激を頂いています。
個展が楽しみです。
すばらしい、の一言に尽きます。
ずっと気になっていたんですよ、プロフィールの写真。
人形かと思っていたら、絵織りでしかも裏も!二重織りと言われても想像もつきません。
青の色もいいです。こんな緻密な作業だったら指も痛くなるでしょう。ボツボツ、お願いします。
東から観ても、西から観ても、どちらも表側なのか。
込み入った織り方なのだろうなあ。
バルセロナの街でフラメンコを観たかったが言葉が通じない。
俺はホテルのフロントでフラメンコのポーズをとり、オーレと言ったらチケットを買うことが出来たよ。
俺はみっく・じゃがさんはフラメンコのダンサーかと思っていたよ。
昨年3月にバルセロナの劇場で見て感激しましたが
言われてみるとなるほど フラメンコのポーズですね。
シチリアには行きたい 太陽がいっぱいにも出てくる
タオルミーナを歩きたいと思いながらまだ南イタリアにはよう行きません。
二重織りとは素人が考えると表の色が出るのではないか
フラメンコの形とマタドールを同じ形にしなければ吊ったとき
裏の形が出るのではないかと思ったりしますが全然
そんなことはないですね。みっく・じゃがさんのシチリアを
拝見したく個展期間中になんとか行きたいと思います。
今織っているものができたらアップをと思っていたんですが、
それでは、長々と沈黙することになりますので、
以前織ったものでもご紹介しましょうか、ということで
こんな古いものを持ち出しました。
「プロフィールの写真は何でしょうか」と聞かれることがありますので、
その紹介も兼ねました。(笑)
t-soleildorさんはフラメンコの衣装を作っていらっしゃったんですね。
すごいなぁ・・・と言っても、洋裁のプロなんだから
何でもないですよ、とか言われそう(笑)
ブログとFBのプロフ写真、どうしようかなと思ったとき、
「あ、あれがあるじゃないか!」と思い出しまして使いました。
青の色は苦労しました。
糸を入れているケースを全部ひっくり返して、
少量残っているものまで使いました。
これで「糸はたとえ少量でも捨ててはいけない」ということがわかりましたね。
当地でフラメンコをご覧になったんですね。
それにしても、実際に踊って見せてチケット買うとは
なんてステキな方でしょう!!
えっ、私がフラメンコダンサーだと思っていらしたんですか?(笑)
歴史のある素晴らしいところです。
映画の『ニューシネマパラダイス』をご存知ですか?
あのロケ地にもいきました。
イオニア海の美しさは例えようもありません。
『グランブルー』という素潜りを競う映画もありましたが、
まさに海の色はグランブルーです。
今回の個展で、そのグランブルーを表現したものも織ります。
イメージは頭の中でグルグル回っています。
個展にお出で頂ける?本当ですか!うれしいです。
フラダンスを 習っていると思っていました
絵織り だったんですね
それも 表、裏が違う絵と糸の色を使って タペストリーに凄い技ですね
これは ぶら下げて 来場者さんにここまでできる
手織りのアピール 絶賛 超拍手 パチパチですね
情熱が伝わってきます。伝統の柄を守るという仕事も大変ですが
自分のイメージの絵を織り出すというのは すばらしいことです。
寒い季節からだんだん暖かくなって 暑くてたまらない季節になっても
ずっと作り続けられるんですね。