我慢しない

朝、私が会社へ行く身支度を整えている時、
下からなにやら大声がしてる。
舅と姑がまた、言い争いをしていた。

いつもだったら、急いで下りていって、
喧嘩の仲裁をしていた私だったけれど、
口答えをしないでくれという私達の言葉に耳も貸さず、
舅に向かっていく姑に、もうかける言葉もないと思い、
しばらく口喧嘩を階段の上で聞いてみることにした。
舅が興奮して何をするかわからないので、
そうなった時に出ていこうと。

すると、姑は「○○さんちのじーちゃんは畑仕事を一生懸命してる」とか、
「食べさせてやってるのに」とか、舅を馬鹿にするような言葉を並べていた。
それに対して舅も黙っていない。
「オレは一生懸命会社勤めをしてきたんだ」
と一家の大黒柱だったことを強調。
そこはまともだ。

５分くらい言い争いをさせて、私は下りていった。
すると、姑は私に、舅に言い聞かせてやってほしいと言ってきた。
口論をじっと聞いていた私は姑に言った。
「介護に我慢はだめだから、言いたいことがあったら（舅に）言えばいいさ」

姑に説得も納得も通用しない。
好きなようにすればいい。
舅が犠牲になるようで可愛そうだけれど、
施設の車を２人で外で待ってる時に、
「頑張ろうね」と声をかけてあげた。