５月

結婚してからというもの、私にとって５月は鬼門になっているようだ。
気持ちが凹んでしまう出来事があるのは、必ず５月。
立ち直りに時間がかかる。
他の月の嫌な出来事は、ガーーーっと来てガーーーっと去る。
だけど５月の出来事は、ボディブローのようにじわじわと身体をむしばんでいくのだ。

これは義姉が田んぼの手伝いに来るようになってからのような気がする。
この頃は、もう４月から憂鬱になっていた。
ゴールデンウィークなんて地獄そのもの。
黙って通りすぎるのを、じっと我慢していた。
だから、手伝いを頼まなくなってからはその憂鬱から開放されて、
気が楽になったのを覚えている。

しかし、一つがなくなれば、一つが出てくる。
あまりの嫌気に、雨の中を犬を連れて出て、
傘もささずに歩きまわったこともあった。
何もする気になれず、具合が悪いからと言って、
布団をかぶって、寝ていたこともあった。
普通なら愚痴を言って終わるところが、何とも気持ちが治まらずにいた。
それが私の５月なのだ。

今夜、元同僚にお別れをしてくるつもり。
楽天的なあなたに、いったい何があった？
誰かに相談は出来なかったの？
どうしてこうなったの？
一緒に年を重ねていきたかった。
仲間はみんなそう思っているはず。

一人ぼっちじゃなかったのに・・・。